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女性同性愛を描いた漫画が実写ドラマ化されるのに合わせ、同性婚法制化の実現を目指すチャリティ『#物語のままで終わらせない』が始動しました

2022年11月17日

 女性どうしの恋愛を描いた漫画『作りたい女と食べたい女』が実写ドラマ化され、11月29日からNHKで放送されることになりました。また、同作の原作者がオリジナルのチャリティグッズを販売し、収益が「結婚の自由をすべての人に」に寄付されることになりました。

 
 ゆざきさかおみ氏の漫画『作りたい女と食べたい女』は、日常生活で女性を取り巻く生きづらさや違和感を「食」の連帯を中心にすくいあげながら、同性愛を自覚した女性二人の恋愛を描いた作品で、主要なマンガランキングで上位を飾り、シリーズ累計35万部のヒットを記録しています。
 この『作りたい女と食べたい女』の実写ドラマが11月29日からNHK総合で放送されます。放送されるのは今年4月から始まったNHKのドラマ枠「夜ドラ」で、朝ドラのように15分という短い時間で楽しめる内容を平日の夜に放送するものです。「作りたい女」野本さんの役で主演するのは、2007年の“朝ドラ”『どんど晴れ』でヒロインを務めた比嘉愛未さん。相手役の「食べたい女」春日さんを演じるのは、オーディションで選ばれた西野恵未さんです。
 
【あらすじ】
料理が大好きだが、ひとり暮らしで少食のため、もっとたくさん作りたい!と日頃から感じていた野本さん。ある日、職場でのストレスから、とても食べきれない料理をつい作ってしまう。思い浮かんだのは、同じマンションに住んでいる女性・春日さん。思い切って声をかけてみたことから始まる、二人の交流。豪快な食べっぷりの春日さんと過ごすうち、野本さんは、自分が抱いている思いに気づいていく…。

夜ドラ『作りたい女と食べたい女』(全10話)
2022年11月29日(火)~12月14日(水)
(総合)月~木 22:45~23:00
原作:ゆざきさかおみ
脚本:山田由梨
音楽:伊藤ゴロー
出演:比嘉愛未、西野恵未、森田望智、中野周平(蛙亭)、野添義弘ほか


 『作りたい女と食べたい女』コミック最新第3巻が刊行された11月15日、朝日新聞朝刊に『#物語のままで終わらせない』という広告が掲載されました。
 『#物語のままで終わらせない』は、ゆざきさかおみ氏が描き下ろしたオリジナルチャリティグッズを販売し、売上から制作費、諸経費を除いた金額が「公益社団法人Marriage For All Japan -結婚の自由をすべての人に」に寄付されるというプロジェクトです。チャリティグッズにはコーヒーセット、パンケーキセット、オムライスセットという3つのセットがあり、ステッカー、マグカップ、トートバッグが販売されます。(詳細・購入はこちら
 著者のゆざきさかおみ氏は、このようなコメントを発しています。
「たくさんのGL・BL作品、同性愛表象が存在するこの国で、同性婚が法制化されていないという事実がずっと不思議でなりませんでした。フィクションのなかでは自由に描かれる一方で、現実では性的マイノリティのひとたちの権利が制限されている。そんな現状を、物語を楽しむひとたちにも知ってほしい。同性愛を描く人間として、できることはないかと考え、企画したのがこの『作りたい女と食べたい女』チャリティプロジェクトです。好きなひととでもいい、自分ひとりでもいい。誰もが望む未来を選択できる社会になってほしい。その実現への一歩を、一緒に踏み出してみませんか」

 


参考記事:
『作りたい女と食べたい女』同性婚法制化の実現を目指すチャリティー企画『#物語のままで終わらせない』(CINRA)
https://www.cinra.net/article/202211-whn-tsukutabe_edteam
レズビアン描く漫画『作りたい女と食べたい女』、“結婚の平等“の実現めざすチャリティ開始「#物語のままで終わらせない」(ハフポスト日本版)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6374369de4b0184e84dc428c

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