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石川大我議員が参議院法務委員会で同性婚の議論を求め、杉田氏差別発言を追及

2022年12月08日

 本日12月8日、参議院法務委員会で石川大我参議院議員が質問に立ち、先日の同性婚訴訟東京地裁判決を受けて齋藤法務大臣に同性婚の議論を進めるよう求め、また、杉田水脈総務政務官の差別発言について追及を行ないました。

 
 このたび法務委員となった石川大我参議院議員は、「結婚の自由をすべての人に」訴訟東京地裁判決報告会でも、国会の場で同性婚制度の議論が進むよう求めていくと決意を語っていましたが、早速本日、東京地裁の「同性婚訴訟」判決で違憲状態とされたこと、同性カップルを家族と認める制度を作るよう国会に要請されたことを受けて、齋藤法務大臣に質問しました。
 石川議員は初めに「大臣、ご友人にLGBTQの当時者の方がいると先日お話していましたが、今回の判決を受け止め、そのご友人にどういう言葉をかけますか?」と尋ねました。齋藤法務大臣は、「同性愛者について、パートナーと家族となるための法制度が存在しないことは違憲状態である、どういう制度にするかは立法裁量だという判決だったと受け止めている。私の高校の同級生、弁護士になってからカミングアウトを受けて、話を聞いたこともある。しかし、今日は法務大臣として答弁したい。制度の導入は、家族のあり方の根幹に関わる、国民的なコンセンサスを得ながら進めていく必要がある。国民各層の意見を集め、国会での議論を。自治体の状況なども注視していく必要がある」と答弁しました。
 石川議員は「ボールは国会に投げられている。判決でも、立法府において十分検討をと述べられた。しっかり議論することが大切だと思う。機は熟してきている。同性婚の議論をきちんとお願いしたい」と語りました。

 それから、杉田総務政務官を厳しく追及する場面がありました。
 石川議員が「12月2日の予算委員会での撤回・謝罪について、具体的にどの部分を謝罪・撤回するのか」と質問すると、杉田氏は「過去の発言について、重く受け止めて反省している」と答弁しました(どの部分かは答えず)
 続いて「『新潮45』でのLGBTについての差別発言は、この発言を撤回するのか、寄稿全体なのか」との質問がなされ、「従来から差別はあってはならないとしてきたが、拙い表現で傷つけてしまったことについては謝罪・撤回する。この表現を撤回する」と答弁されました。さらに石川氏が「謝罪というのは具体的に、LGBTQの人たちに会って謝罪するのですか?」と問うと、杉田氏は「国会という公の場で謝罪をさせていただいたことで、広く伝わったと思っている」と答えました。石川議員が「マイノリティ女性フォーラムが公開要請文で、アイヌや在日コリアンの方に直接会って謝罪してほしいと求めている」と問うと、杉田氏は「民族衣装を揶揄するブログを削除した。取り消し、国会で謝罪した」「差別はしていない。私の拙い表現で傷ついた人がいたら謝罪する」と答え、石川氏は「これだけのひどい発言が差別じゃないのであれば何を差別と言うのか」と追及しました。
 杉田氏は、「他の部分は精査するとしたが、精査はいつ終わるのか?」との質問に対しても、「鋭意、順次、精査する。適切に対応する」との答弁を繰り返すのみでした。

 この後、本当は簗和生文科副大臣の差別発言についてもいろいろ質問したかったようなのですが、時間がなくなってしまったとのことで、2点のみ、大急ぎで質問がなされました。
「昨年の『LGBTは生物学的に自然に備わっている『種の保存』にあらがってやっている感じだ』との発言が批判された、すると簗和生文科副大臣は「公の場では言ってない」と答えたそうですね」という質問に対して、簗氏は「言葉自体に特段の意味はない。一般的な言い回しだ」と答えました(発言のひどさを全く理解してないですね…)
「部会ですから、準公的な場ですよ。出席した議員の方が複数、こういう発言があったと述べているのは、やはり発言を重く受け止めたからでしょう。杉田総務政務官も、簗和生文科副大臣も、このような差別発言をしてきて、閣僚の資質がないと言える。辞任すべきではないか?」と問い、簗氏は「辞任を求められるいわれはない」と、杉田氏は「しっかり職責を果たす」と答弁しました。
 

★この委員会の模様はネット中継でご覧いただけます(石川氏は00:15頃からです)
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php


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