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【追悼】世界で初めてトランスジェンダーとして国会議員に当選したジョージナ・ベイアー

2023年03月09日

 世界で初めてトランスジェンダーであることをカミングアウトして国会議員になったニュージーランドのジョージナ・ベイアーが65歳で亡くなりました。


 ジョージナ・ベイアーは1957年、ウェリントンで生まれ、17歳のときにトランスジェンダーであるとカムアウトし、シドニーに出てクラブでショーをしたり、ストリップ劇場で踊ったり、セックスワーカーとして働いていたそうです。27歳のときに性別適合手術を受けました。その後、彼女は政治に関心を持ち、ウェリントンのカータートン市の市長選に出馬して当選を果たし、世界初のトランスジェンダーの市長となりました。1999年に国会議員に初当し、世界初のトランスジェンダーの国会議員となり、2007年まで在職、その間、シビルユニオンの実現やセックスワークの非犯罪化、性自認を理由とする差別を禁止する法律の成立に尽力しました。
 
 Riceさんという方がTwitterで、ニュージーランド国会議事堂の中にあるレインボールーム(LGBTQ委員会室)が2019年に改装された際につくられた、同国のLGBTQ+関連法整備の歴史についての動画に日本語訳をつけながら紹介してくださっていて、その中で、シビルユニオンの制定に反対する教会関係のデモ隊8000人が議事堂前に押しかけた際、ジョージナ・ベイアーがレインボーフラッグを持って議事堂の階段に立ち続け、約150人の支援者がデモ隊に罵られたり小突かれたりする様に我慢がならなくなって、デモ隊の方に歩み寄り、「なぜあなたたちは私たちをこんなに憎むのか」「なぜ子どもたちに我々への嫌悪を教えているのか」「こんなことは間違っている!」と大声で叫んだというエピソードが語られています。その様子はニュースで報道され、全国のLGBTQの人たちが「我々の声がそこに存在している」「ハレルヤ!」と喝采を送ったそうです。とても感動的な映像です。ニュージーランドの素晴らしさ(日本の国会となんと異なることか…)をあらためて実感できます。ぜひ以下のスレッドをご覧ください。


 
 
参考記事:
【訃報】NZのGeorgina Beyer氏が逝去。世界で初めて、トランスジェンダーを公表して国会議員に当選(TABI LABO)
https://tabi-labo.com/306087/wt-rip-georgina-beyer

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