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【プライド月間】「Pride & Joy」を特集した英版『ヴォーグ』誌の表紙をミリアム・マーゴリーズが飾りました

2023年06月18日

 『ハリー・ポッター』シリーズで魔法学校で薬草学を教えるスプラウト先生を演じたミリアム・マーゴリーズが、82歳にしてUK版「VOGUE」誌7月号の表紙を初めて飾りました。今号の特集は「Pride & Joy」。1966年にカムアウトし、LGBTQ+のパイオニア的な存在としてリスペクトされているミリアム・マーゴリーズがフィーチャーされたものです。


 ミリアム・マーゴリーズはケンブリッジ大学で学びながら演劇グループに参加していた1966年にレズビアンであることをカムアウトしました。パートナーで研究者のヘザー・サザーランドとは54年もの長きにわたってパートナーシップを築いています。当時の英国で同性愛は違法であり(男性同性間の性行為が禁じられていました)、レズビアンを犯罪とする法律はなかったものの、社会的にタブー視されていました。それでもミリアムは「私はゲイであることを恥じたとか、そういうことは全然ないんです」と語っています。「犯罪でないことはわかっていました。これは私なのだから」
 ただ、両親にカムアウトしたことは後悔しているといいます。「両親を傷つけてしまいました。私は人を傷つけたくないのです」。両親は彼女のセクシュアリティを認めませんでしたが、それでも彼女は両親を愛し続け、病に倒れた母親を介護し、1995年に96歳で亡くなった父親を看取ったそうです。
 社会の不寛容や差別を経験してきたうえでミリアムは、「ゲイの人たちはラッキーだと思います」と語ります。「私たちは型にはまっておらず、少し離れたグループだから。それが強みを与えてくれる」「私たちは素晴らしいアーティストであり、素晴らしいミュージシャンです。私はゲイであることが好き。ストレートになりたいとは思いません」 
 
 そんなミリアムが表紙を飾った英国版「VOGUE」のTwitterには「いままでで最高の表紙!」「なんてゴージャス」「ブリティッシュ・ヴォーグ、ありがとう」などのコメントが寄せられています。表紙画像のほか、ミリアムがお菓子で胸元を隠した遊び心あふれるヌード写真も投稿されました。
 


参考記事:
『ハリポタ』で“スプラウト先生”を演じたミリアム・マーゴリーズ、82歳で英版『ヴォーグ』誌表紙を飾る(cinemacafe.net)
https://www.cinemacafe.net/article/2023/06/14/85781.html
『ハリポタ』スプラウト先生役ミリアム・マーゴリーズ、「プライド月間」に合わせ82歳のヌードを披露(ムビコレ)
https://www.moviecollection.jp/news/199605/

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