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【訃報】Jリーグでもプレーし、引退後にカミングアウトしたスティーブン・レイバットさん

2024年01月15日

 オーストラリアサッカー協会(豪FA)は15日、元オーストラリア代表でベルマーレ平塚(現湘南ベルマーレ)でもプレーしたスティーブン・レイバットさんが亡くなったことを伝えました。47歳でした。


 ABCニュースなどによるとレイバットさんは、12日に友人を訪ねるためシドニーからブリスベン近郊のバイロン・ベイに向かったものの、13日午前には家族と連絡が取れなくなっていたそうです。警察による捜索の結果、14日にバイロン・ベイの近くの森林公園で遺体として発見されました。現段階で死因や事件性の有無は公式には発表されていないものの、事件性は低いとみられています。
 
 スティーブン・レイバットさんは2000年のシドニー五輪にU-23オーストラリア代表として参加し、2000~2004年にかけてはA代表で15試合に出場、クラブキャリアとしては1999年に来日し、ベルマーレ平塚で10試合に出場したり、オランダのフェイエノールト、ベルギーのヘントなどにも在籍した経験があります。
 引退後は「現役時代にそんなことはできなかった」として2021年にゲイであることをカミングアウト。同年には、病院のリハビリ病棟に勤務するなか、腎臓移植によって高齢男性の命を助けていました。

 訃報を受け、多くの関係者が哀悼の意を表明しています。
 オーストラリア代表でキャプテンを務めていたクレイグ・フォスター元選手は「スティーブンは紳士的で優しい魂を持っていた、生来の思慮深さによって行動していた」「とても才能ある選手だった。全てのサッカー選手が彼の喪失を深く悼むことだろう」「一緒にプレーできたのはうれしかった。彼のことを思うときはいつも、本当に善良な人だったと思う」と述べました。
 同様に、アンテ・ジュリック元選手は、「彼は偉大なチームメイトだった」「いいやつだったし、どちらかというと大人しく控えめだったが、試合になるとプロフェッショナルだった」「若くして亡くなった人の訃報はとても悲しい」と語りました。
 オーストラリア代表でゴールキーパーだったアンテ・コヴィック選手は、「彼はフィールドではハードに戦っていたが、フィールドを下りると優しい巨人だった」「悪いところが全然なかった」「彼のような人が亡くなることに本当にショックを受けている」と語りました。
 レジェンド、ロビー・スレーター元選手は訃報を「悲劇だ」としたうえで「彼は素晴らしく勇敢な人だった。オープンにカムアウトした人はそう多くはない」と『テレグラフ』紙にコメントしました。
 豪FAも「スティーブンの遺志が次世代のオーストラリアの選手たちを勇気づけていくだろう」などと伝えて哀悼の意を表しています。




参考記事:
Jリーグでもプレーした元オーストラリア代表スティーブン・レイバット氏が死去(ゲキサカ)
https://web.gekisaka.jp/news/jleague/detail/?400006-400006-fl
元オーストラリア代表DFのレイバット氏が遺体で発見…99年にベルマーレ平塚でプレー(超WORLDサッカー!)
https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=457993

Ex-Socceroos player Stephen Laybutt found dead in NSW bushland(The Sydney morning herald)
https://www.smh.com.au/national/nsw/ex-socceroos-player-stephen-laybutt-found-dead-in-nsw-bushland-20240115-p5exc0.html

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