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英国初のオープンリー・ゲイの国会議員で政府のLGBTQ+権利特使を務めるニック・ハーバート上院議員が来日し、同性婚について「法整備を進めたらいいですよ」と語りました

2024年05月29日

 英国で初めてゲイであることをカムアウトしたうえで国会議員に当選し、2013年の同性婚法制化に尽力、そして現在は英国政府でLGBTQ+の権利を担当する特使を務めている(プライドハウス東京2019のオープニングにも来場した)ニック・ハーバート上院議員が来日し、英国大使館で「Marriage For All Japan -結婚の自由をすべての人に-」の方たちなどと同性婚実現について話し合いました。
 同性婚の法制化についてJNNの取材に対し、ニック・ハーバート特使は同性カップルも社会においては異性カップルと同等だとのポジティブなメッセージを発信するものだと強調し、「同性婚に反対する人に申し上げたいのは、あなたは(同性婚)しなくてもいいですよ、ということ。強制ではないので。選択肢を与えているだけなのです」と語りました。「レズビアンやゲイのカップルも同等に扱われる、社会の中で同等に見られるのだ、ということであり、それは非常に重要だと考えています」「法整備を進めたらいいですよ。大変そうだと思うかもしれませんが、政治家が国民にウケのいい法改正に関わる機会なんてそんなにないんですから」
 また、ジュリア・ロングボトム駐日英国大使は、同性婚を認めることで社会がより活性化すると語りました。「社会を構成する全員が何かを隠したり、不当な扱いを受けていると感じたりせず、自分らしく活躍できることを意味するのです」

 ロングボトム駐日大使はまた、朝日新聞のインタビューにも応じ、「LGBTの権利の議論が増えており、よいことだ。世論も大きく変わっている」と語りました。大使の長女は2022年に同性パートナーと結婚したそうで、「二人が結婚できるという選択肢を持ち、家族や友人たちに支えられることは、とてもすばらしいこと」「娘が物事を隠したり、他の人たちとの違いを感じたりする必要がなく、社会に参加できることがどれほど幸せなことか」と語りました。「どんな社会でも偏見はあると思うが、英国では今、多くの人々がLGBTの人たちを応援してくれている」

 

参考記事:
かつて同性愛は「犯罪」 今や年間 数千組が結婚 英特使 同性婚は「社会において異性カップルと同等だとのメッセージになる」(TBS)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1197281

LGBTの権利、駐日英国大使が見た日本 「世論変わっている」(朝日新聞)
https://digital.asahi.com/articles/ASS5X4K1DS5XUHBI024M.html

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