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穴水町の成人式にドリアン・ロロブリジータさんが登場し、新成人にエールを送りました

2025年01月12日

 1月11日、石川県穴水町で2年ぶりに開催された成人式にドリアン・ロロブリジータさんが登場し、被災地の新成人たちにエールを送りました。
 
 ご存じのように能登の穴水町は昨年元日の大地震によって甚大な被害を受けました。昨年4月には天皇、皇后両陛下も訪問されています。
 今回の穴水町の成人式は、石川県立大の学生など10人の実行委員が励ましあいながら開催したものです。本当は昨年、新成人になったのに、成人式自体が開催されなかったため、参加できずにいた方たちも含め、42人が出席しました。
 吉村光輝町長が式辞を述べ、楽天の松井友飛投手(同町出身)がビデオメッセージを寄せたほか、被災地支援団体「NOTOTO.」の協力でドリアン・ロロブリジータさんが招かれました。ドリアンさんは、金色の着物のような、日本の伝統とゴージャスなドラァグらしさが融合したような衣装で笑みを振りまき、得意の歌を披露し、「個性を貫き、理不尽に負けず、夢を見続けてほしい」と新成人にエールを送りました。
 映画『エゴイスト』などにも出演してきた有名人であるだけでなく、持ち前の明るさでたくさんの人々を笑顔にし、愛されてきたドリアンさん。昨年のピンクドット沖縄のステージでは、これまで同性婚実現をはじめマイノリティために闘ってきた方に捧げると言って中島みゆきさんの「ファイト!」を歌い、感動を与えました。きっと今回も、辛い思いをしてきた被災地の若者たちに元気をプレゼントしたのではないでしょうか。北國新聞も「参加した若者たちは勇気をもらった様子だった」と報じています。
 
 
 
 
 成人式といえば、戸籍上男性であればスーツや羽織袴/女性であれば振袖という服装が当たり前のようになっている成人式には参加できなかった性的マイノリティの方たちのために、2012年から「LGBT成人式」が開催されるようになり(2014年のレポートはこちら)、全国に広がりを見せました。現在はあまり行なわれていないのですが、静岡県富士市が共催して1月26日(日)に「LGBT成人式SHIZUOKA2025」が開催されます。同じ静岡県では1月12日(日)に静岡市性的少数者居場所づくり事業「にじいろカフェ」の特別企画として「にじいろ成人式/にじいろ成人の集い2025」も開催されています。
  
 ほかにも、女性の体型に合わせたオーダーメイドのメンズスーツブランド「keuzes(クーゼス)」が6月頃に代官山のパーティ会場で独自の成人式イベント「SEIJIN-SHIKI」を開催するそうです。

 


参考記事:
成人式に「ドラァグクイーン」のドリアン・ロロブリジータさん 派手な衣装と歌で魅了(北國新聞)
https://www.hokkoku.co.jp/articles/tym/1628977
1年遅れの「二十歳のつどい」 珠洲、穴水(北國新聞)
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1628979

『選択肢広がる成人式 ~女性のからだに合うメンズスーツ~ 』(TBSラジオ)
https://www.tbsradio.jp/articles/91836/

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