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祝!安堂ホセさんが芥川賞を受賞

2025年01月15日

 第172回芥川賞と直木賞の選考会が15日に東京で開かれ、芥川賞に安堂ホセさんの「DTOPIA」と鈴木結生さんの「ゲーテはすべてを言った」が選ばれました。安堂ホセさんは2022年のデビュー作『ジャクソンひとり』で第168回芥川賞候補に、昨年も『迷彩色の男』で第170回芥川賞候補に選ばれており、今回、3回目の候補での受賞となりました。おめでとうございます。


 今回芥川賞に選ばれた『DTOPIA』(河出書房)は、南太平洋の楽園ボラ・ボラ島を舞台に、ミスユニバースの白人女性をMr.LAやMr.ロンドンなど各国を代表する10名の男たちが奪い合うという恋愛リアリティショー「DTOPIA」を描いた作品です。
 
「DTOPIA(デートピア)」2024シリーズの舞台は南太平洋の楽園、ボラ・ボラ島。白人女性“ミスユニバース”を巡って、Mr.L.A、Mr.ロンドン、Mr.東京ほか、各国・各都市を代表する総勢10名の男が競い合う。
Date1からDate10まで、全10エピソードにわたるショーの撮影には40台ものカメラが使用され、視聴者たちは、島の隅々から、あるいは、空中、水中を回遊しながら出演者たちを捕捉し、絶えず追跡し続ける。
過去、現在、未来を縦横にトラッキングしながら、執着と忘却を繰り返す視点。切り貼り、編集されながら、増殖、膨張する楽園の時間。ジェンダー、セクシャリティ、人種、出自に対する暴力、あらゆる欺瞞と印象操作に晒されながら、彼らがたどり着いた先とは――。
すべての固定観念を問い直す、安堂ホセの圧倒的最高傑作。
プレスリリースより)

 贈呈式は2月下旬、東京都内で開かれるそうです。

【追記】2025.1.16
 安堂ホセさんの会見の動画が公開されました。イマドキでスマートな、センスの良さを感じさせる方であると同時に、バーとかクラブとかで隣にいても不思議じゃないような親近感も感じられました。ぜひご覧ください。

 

 なお、『DTOPIA』(河出書房新社)の刊行を記念し、『アワヨンベは大丈夫』(晶文社)が話題を呼んでいる文筆家・伊藤亜和さんを対談相手に迎えたトークイベントが26日に開催されるそうです。トーク終了後にはサイン会も予定されているそうなので、安堂ホセさんにお会いしたい方はぜひ。
 
日時:2025年1月26日(日)18:00-19:30
会場:青山ブックセンター本店大教室(東京都渋谷区神宮前5-53-67)
料金:1,650円(税込)
定員:100名
詳細・お申込みはこちら
 
【訂正とお詫び】2025.1.16
 当初、「オープンリー・ゲイの作家」と書いておりましたが、安堂さんは自身の性的指向について明確にカムアウトしているわけではありませんでした。お詫びして訂正します。
 会見のなかで、「(これまでゲイの小説を書いてきたが)作者はどうなのか、と聞かれたらどう答えますか?」という質問があり、安堂さんは「なんか人を見て疑問を持つみたいな、疑問を持って必ず答えてもらえるみたいなのってよくないと思うんで。自分が言いたくないというよりは、答えるに値しない。っていうと偉そうですけど」と答えていました。


 
参考記事:
第172回 芥川賞に安堂ホセさんと鈴木結生さん【速報中】(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250115/k10014693991000.html
【速報】第172回芥川賞に安堂セさんと鈴木結生さんの作品(テレビ朝日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000397891.html
【速報】第172回芥川賞の受賞作品が発表 安堂ホセさん(30)「DTOPIA」 鈴木結生さん(23) 「ゲーテはすべてを言った」(TBS)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1669131
芥川賞に安堂ホセさんの「DTOPIA」と鈴木結生さんの「ゲーテはすべてを言った」選ばれる(FNN)
https://www.fnn.jp/articles/FujiTV/814621
芥川賞に2作が選出 安堂ホセ『DTOPIA』、鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』が受賞(日テレNEWS)
https://news.ntv.co.jp/n/fct/category/society/fcf9a74382970d445aab020d01c792dd7e

芥川賞に安堂ホセ、鈴木結生さん 直木賞は選考続く(共同通信)
https://nordot.app/1252197934256521636?c=302675738515047521

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