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アリアナ・グランデやデュア・リパがLGBTQ+ユースの自殺防止への取組みの存続を求める公開書簡に署名しました

2025年06月04日

 トランプ政権がLGBTQユースの自殺予防の取組みへの予算を削減しようとしているのに対し、アリアナ・グランデ、サブリナ・カーペンター、ペドロ・パスカル、デュア・リパら多数の著名人が、連邦予算の継続を求める公開書簡に署名しました。
 

 今年4月、米保健福祉省が2026年度予算案の草案で、LGBTQ+の若者が自殺を考えた際に緊急支援を提供するプログラム「988」への連邦予算5000万ドルの削減を含む、複数の予算削減案が提案されていることがリークされ、長年米国のLGBTQユースの自殺予防に取り組んできたトレヴァー・プロジェクトが、プログラム「988」の存続とLGBTQ+の若者の自殺を防止する取組みへの連邦予算を求める公開書簡を発表しました。
 「988自殺・危機ライフラインの、LGBTQ+ユース向け専門サービスに対する連邦政府の資金援助を廃止する提案に私たちは深く悲しんでいます。この措置は、全国の若者たちに壊滅的で命にかかわる深刻な影響を及ぼすでしょう。アーティスト、クリエイター、著名人として、私たちのプラットフォームには責任が伴います。そして今日、その責任は明確です:LGBTQ+若者のメンタルヘルスと命を守るために私たちは声を上げなければなりません。私たちは沈黙しません」と記された公開書簡には、アリアナ・グランデ、サブリナ・カーペンター、ペドロ・パスカル、デュア・リパ、トロイ・シヴァン、カーラ・デルヴィーニュ、クリスティーナ・アギレラ、ダニエル・ラドクリフ、デイシャ、エセル・ケイン、ユージン・リー・ヤン、フレッチャー、ジェイミー・リー・カーティス、ジョシュ・ハッチャーソン、キング・プリンセス、マーガレット・チョー、ムー、ノア・サイラス、オリヴァー・シム、オーヴィル・ペック、パリス・ヒルトン、サラ・ポールソン、SGルイス、トーヴ・ロー、アラン・カミング、ダレン・クリスといった著名人が署名しています。今後さらに多くの著名人が署名する見込みです。
 
 トレヴァー・プロジェクトは2022年に「988」のプログラムが立ち上げられて以降、LGBTQ+の若者が最も弱った時に命を救うための肯定的なケアを提供する130万回近くの連絡を受け付けてきたと述べています。同団体の試算では毎年180万人以上のLGBTQ+の若者が自殺を考え、45秒に1人が自殺未遂を企てているといいます。もし「988」削減の予算案が10月1日に発効すると、同団体のホットラインの資金が完全に削減されることになります。
「深い分断の時代において、私たち全員が一致できることが一つあります。若者が最もドン底の時期に支援を受けられないまま放置されるべきではありません。このライフラインを奪うことはLGBTQ+の若者に『あなたの命は救う価値がない』というメッセージを送ることになります。私たちはそんなメッセージを受け入れられません」
「これを読んでいるLGBTQ+の若者たちへ。あなたは一人じゃありません。あなたのことを見ていますし、大切に思っています。ありのままの自分で、安全で、支えられ、愛されていると感じる権利があります。人間としての尊厳を尊重する、命を救うサービスを受ける権利があります。傷ついているかもしれません。恐れているかもしれません。誰もあなたの声に耳を傾けていないと感じているかもしれません。しかし、私たちはあなたの声に耳を傾けています。これからも立ち上がり、声を上げ続けます。あなたたちのために闘い続けることをやめません」

 


参考記事:
サブリナ・カーペンター/アリアナ・グランデ/デュア・リパなど、LGBTQ+関連補助金カットの撤回を求める公開書簡に署名(Billboard)
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/150128/
アリアナ・グランデら、LGBTQ+の若者の自殺を防止する取り組みの存続を求める公開書簡に署名(NME)
https://nme-jp.com/news/156307/ 
アメリカでLGBTQ+の若者支援予算の廃止に著名人が反対 アリアナ・グランデ、ペドロ・パスカルら100名が署名(シネマカフェ)
https://s.cinemacafe.net/article/2025/06/03/100604.html

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