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東京都が夏の梅毒集中啓発を実施します

2025年08月01日

 昨年の東京都内の梅毒報告数は3,760件で4年連続で過去最多となりましたが、今年も昨年を上回る勢いで患者が報告されています(また、国立健康危機管理研究機構の感染症発生動向調査でも、全国の梅毒の新規報告件数は過去最多の2023年に迫る勢いで推移しているそうです)。男性は20代〜50代、女性は20代の間での感染が多いそうです(同性間の性的接触はHIVほどは多くないようです。昨年の東京都の梅毒感染報告のうち男性同性間の性的接触は614人で全体の2割以下でした)。こうした状況に鑑み、都は、人の流れの活発な夏休み期間に合わせ、8月1日から8月31日まで集中的な普及啓発活動を実施することにしました。
 
 具体的には、啓発マンガを製作し、東京都性感染症ナビのトップページに掲載したほか、SNSなどでも発信していきます。併せて梅毒予防啓発動画をスタジアムや繁華街で配信したりするそうです。
 また、クイズ形式で梅毒に関する正しい知識・予防方法などを学ぶことができるe-ラーニングも製作しました。このe-ラーニング、おそらく一発で全問正解する方はそんなに多くないのでは?と思うような内容で、たしかに知識が身につきます。みなさんもぜひやってみてください。

  
 梅毒はアナルセックスやオーラルセックスだけでなく、男性器どうしの接触、皮膚や粘膜の接触、リミング(ケツ舐め)でも感染しますし、口の中に梅毒による傷がある場合、キスでも感染する恐れがあります。
 感染して1ヵ月程度で、できもの・しこり・ただれが現れることが多いのですが、痛みがなく、2~3週間程度で消えてしまいます(1期)。3ヵ月程度で、手のひら・足の裏などに「バラ疹」と呼ばれるピンク色の発疹が現れ、この場合も痛みもなく、治療しなくても数週間~数ヵ月で症状が消えてしまいます(第2期)。ここまで来ても治療せずにいると、数年~数10年後に心臓や血管、脳、眼、神経などに重大な合併症を引き起こすこともあり、最悪の場合、死に至ることもあります。
 梅毒は一度かかれば二度とかからないというわけではなく、何度もかかる可能性があります。また、PrEPでは防げませんし、たとえコンドームを使っていても、性器どうしの接触や皮膚や粘膜の接触やキスでも感染するとなると、100%セーフにセックスするのは難しいですよね。ですから、みんなで定期的に検査を受けて、早めにわかって治療するということが大切になります。
 新宿東口検査・相談室、多摩地域検査・相談室などで無料・匿名で検査を受けられますし、もし陽性だった場合も、性感染症のクリニックや皮膚科、泌尿器科などでペニシリン系の抗生物質を処方してもらって4週間ほど飲み続ければ治りますので、そんなに大変ではないです。
 詳しくは、akta製作の「梅毒にご用心」ページをご覧になってください。



 一部のメディアでは、マッチングアプリの普及で手軽にセックスする人が増えたとか、性風俗店のせいだとか、“性の乱れ”を嘆くような論調の記事も散見されますが、あまり惑わされず(世間のセックスフォビアを内面化しないように気をつけながら)、冷静に予防や検査、治療を行なっていきましょう。
 


参考記事:
夏の梅毒集中啓発を実施します!(都庁総合ホームページ)
https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/07/2025072808

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