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エムポックス感染が再び増え始めているようです

2026年01月03日

 HIVマップに12月31日、「再び増え始めた?気になるエムポックスの感染報告数」とのニュースが掲載されていました(年も押し詰まった大晦日であるにもかかわらず急いで載せたのは「人との出会いや親密な時間を思いきり楽しみたいひとも少なくない」年末年始に注意を呼びかけようとの思いだったようです)
 エムポックス(クレード2bと呼ばれる弱毒性のタイプ)は日本でも2023年に流行し、同年12月には亡くなった方もいました。2024年以降は次第に落ち着き、2025年前半には感染報告がほとんどなくなっていました。が、2025年秋頃から再び感染が報告されるようになりました。
厚労省のサイトを見ると、2025年の終わり頃(11月〜12月)に毎週数人の感染があった様子がわかります。
・さらに、NHKの「感染症データと医療・健康情報」を見ると、昨年10/27〜11/12の週に2人、11/17〜11/23の週に4人、12/8〜12/14の週に3人の感染が報告されていることがわかります。そのほとんどが東京都の方です。
(これらがアフリカで流行中の強毒型のクレード1bであるとは考えづらく、おそらく以前と同じタイプのものではないかと思われます)
 
 HIVマップの記事によると、2025年11月現在、中国、タイ、韓国、シンガポール、台湾、マレーシアといった国々でも感染報告が続いています。また、これらの国々において、クレード1bの報告もなされています。
 
 心配なのは、昨年12月、英国保健安全保障庁がアジアへの渡航歴がある個人から前例のないクレード1とクレード2の両方の遺伝子要素を併せ持った変異株が発見されたというニュースがあったことです。この新株が過去の株よりも危険なものかどうかはまだわかっていないようですが、もしクレード1の毒性の高さとクレード2の感染しやすさを併せ持った変異株が世界的に流行した場合…以前の流行時より深刻な事態になる可能性もあります。
 
 今はあまり心配しても仕方がないのですが、今後また感染が増加していくのかどうか、状況を注視していく必要がありそうです。g-lad xxでもお伝えしていきます。(杞憂に終わることを願います…)
 
 残念ながら日本ではHIVのような感じでエムポックスの検査を受けたり、肝炎などのようにワクチンの接種を受けたりすることはできません(症状があって病院でエムポックスだと診断されたら治療を受けることはもちろんできます)。気をつけましょうと言っても、予防の手段は限られているというか、ほとんどないという現実…。もし万が一、発疹などの症状が見られたらすぐに病院で診てもらい、人との濃厚接触を避けるようにしましょう。
 
 海外渡航や、肌や粘膜どうしが濃厚に触れるような接触(性行為)を行なって5日〜2週間経って、もし発熱したり、性器や肛門周り、口などに水ぶくれを伴う発疹が見られたら、すぐに病院で診てもらいましょう(詳しくはこちらをご覧ください)。多くの場合、重症化せずに1ヵ月ほどで治ります。が、ずっとHIV検査を受けずにいてエイズを発症したり免疫不全状態になっている方がエムポックスに感染した場合、重篤な状態に陥る可能性があります(命に関わります)。ですから、定期的にHIV検査を受けることも大切な予防方法の一つだと言えます。
  
  

参考記事:
再び増え始めた?気になるエムポックスの感染報告数(HIVマップ)
https://hiv-map.net/post/mpox2025-2026/

新たに進化した「エムポックス変異株」を確認、英国保健当局が報告(ナゾロジー)
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/189112

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