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2025年の新規HIV感染報告数は624人で過去最少、新規エイズ患者は266人、合計890人となりました

2026年03月27日

 厚生労働省のエイズ動向委員会は26日、2025年の新規HIV感染者の報告数が624人で、過去20年間で最も少なかったとする速報値を公表しました。新規エイズ患者の報告数は過去20年間で2番目に少ない266人で、合わせて890人となりました。
 
 
 昨年の新規HIV感染者(確定値)は662人(過去20年間で2番目に少ない)でしたが、今年は38人減って、2022年の過去最少だった632人よりも少ない624人となりました。
 新規エイズ患者は昨年の332人(確定値)から66人も減って、266人となりました(やはり過去最少だった2022年は252人でした)
 合計で890人というのは過去最少だった2022年の884人よりもわずか6人多いだけです。
 
 同性間性的接触による新規HIV感染も過去最少で404人でした(2022年の443人よりも39人減っています)。全体に占める割合は64.7%です。新規エイズ患者は、同性間性的接触による感染が139人(52.3%)でした。

 年齢別で見ると、新規HIV感染者は20〜30歳代が多かったそうです。
 保健所などでのHIV抗体検査・HIV郵送検査数は10万7,083件に上り(昨年とほぼ同数です)、相談は7万3,359件に上りました。
 
 厚労省のエイズ動向委員会の白阪琢磨委員長は「新規報告数全体に占めるエイズ患者報告数の割合は、依然として約3割で推移している。保健所等での検査件数の伸びが鈍化していることも留意しつつ、今後の状況を注視していく必要がある」「発症予防には早期診断と治療が重要。検査を積極的に受けてほしい」と呼びかけています。
 


<ご参考>
 以下、2020年以降の新規HIV感染数の推移です ()は同性間性的接触による感染
2020年 新規HIV感染740人(543人) エイズ患者336人(190人) 計1095人(733人)
2021年 新規HIV感染742人(531人) エイズ患者315人(162人) 計1057人(693人)
2022年 新規HIV感染632人(443人) エイズ患者252人(127人) 計884人(570人)
2023年 新規HIV感染669人(476人) エイズ患者291人(157人) 計960人(633人)
2024年 新規HIV感染662人(417人) エイズ患者332人(170人) 計994人(587人)
2025年 新規HIV感染624人(404人) エイズ患者266人(136人) 計890人(540人) ※速報値ですので、変わる可能性があります


 上記の表を見ると、同性間性的接触による新規感染が本当に顕著に毎年減っていっているのがわかりますよね。劇的に減った2022年頃から、これはPrEPの効果だと専門医の方などもおっしゃっていましたが、やはりPrEPが浸透し、利用する方が着実に増えていることが功を奏していると言えるのではないでしょうか。
 異性間の新規HIV感染数が毎年ほぼ一定で(90人〜100人くらいで推移)、同性間の増減がダイレクトに全体の報告数を左右するので(だいたい同性間にプラス200人とかで全体の新規感染数になっています)、同性間の感染がもっと減れば、それだけ全体の感染数が減ることにつながるはずです。
 そういう意味では、今ツルバダの薬価が高すぎて利用できないという問題が解決され、もっとPrEPが広く利用されるようになることが新規感染減の鍵を握っていると言えるのではないでしょうか? 国の施策が望まれます。
 

 

参考記事:
HIV感染者、20年で最少 25年速報値624人(共同通信)
https://www.47news.jp/14058392.html
HIV感染・エイズ患者890人 3年ぶり減、昨年速報値 厚労省(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2026032601095
昨年の新規HIV感染者 過去20年で最少 - 報告数・速報値(CBnews)
https://www.cbnews.jp/news/entry/20260327140451

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