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「Tokyo Pride 2026」プライドフェスティバルが開催され、昨年同様2日間でのべ約27万人が参加して盛り上がりを見せました

2026年06月08日

 昨年同様、プライド月間である6月の第1週、6月6日(土)7日(日)の2日間、代々木公園イベント広場で「Tokyo Pride 2026」プライドフェスティバルとプライドパレードが盛大に開催され、過去最多となった昨年と同様、2日間でのべ約27万人が参加し、パレードを歩いた方たちは1万5000人(60フロート)に上りました。2日目の終盤は雨に降られたものの、パレード中(12時〜16時過ぎ)はなんとか天気がもちました(「クィア・パワー」ですね)
 「多様性と平等がひらく未来」をテーマに掲げた今回のTPは、「結婚の自由をすべての人に」訴訟の最高裁判決を目前に控え(早ければ今年度中に判決が出る見込みです)、Marriage For All Japanがパレードでもステージでも「最高裁に愛は勝つ」をスローガンに掲げ、婚姻平等の実現をアピールしていましたし、国会議員や大使館の方のスピーチでも同性婚の法制化を訴える声が目立ちました(代々木公園近くの北谷公園でMFAJの特別イベントも開催されていました)

 g-lad xxでも近日中にレポートをお届けしますが、2日間で総勢17組150名超の過去最大規模となるパフォーマーが出演したプライドステージは、オープニングのiGFiNity(若手のドラァグクイーンが集結したチーム)によるショーが本当に素晴らしく(オープニングで観覧エリアが満員になったのを初めて見ました)、フィナーレの枝豆順子さんプロデュースの総勢80名による30分にわたる圧巻のショーケースも本当に感動的で、心意気というか「魂」を感じさせるステージでした。

 地方からも海外からも、本当にいろんな方たちが会場に来られていました。ひさしぶりの友人に会えた方も多かったはず。手をつないで会場を歩く幸せそうなカップルもたくさん見かけました。
 SNSではGOGOがいなくなったことや企業のPRが多すぎることへの批判の声も上がっていますが(レポートの中でもう少し詳しく書きたいと思います)、八方不美人のエスムラルダさん(最初期からパレードに参加し、2002年に実行委員も務めた方です)が、「いろいろな意見もあるでしょうが、毎年こういうイベントが開催されるのは素敵なことだと思います」と語っていたように、年に一度、レズビアンもゲイもバイセクシュアルもトランスジェンダーもノンバイナリーもアセクシュアル/アロマンティックその他多様なジェンダーやセクシュアリティの方たちが安心して同じ空間で性の多様性を祝い合える貴重なイベントであるのは確かで、素直に「楽しかった」「参加してよかった」と感じられた方も多かったのではないでしょうか。
 ともあれ、先行き不透明な(来年以降、同規模での開催が叶うかどうかわからない)情勢のなか、「Tokyo Pride 2026」プライドフェスティバルが無事に開催されたのは本当によかったです。
 
 
 今回は日テレによる生中継があり、日本のプライドイベントのテレビ生中継としては史上初めてだったようです(2009年の東京プライドフェスティバルではNHKの「ハートをつなごう」の公開収録が行なわれましたが、生中継ではなかったですね)。そんな日テレを中心に、いくつかのメディアがTPを取り上げていましたので、ご紹介します。
 
 日テレは「来世は女性になりたい」と公言している「ジェンダーレス・アナウンサー」直川貴博さん(2年前の福島のプライドにもレポーターとして参加していました)がレポーターとなり、会場のブースの様子などを紹介していました。(AIさんが『ハピネス』を歌う場面も生中継されましたが、この動画では配信されていませんでした)

 TBSのニュースは「結婚の自由をすべての人に」訴訟のことにも触れていました。  
 テレ朝はさらに、駐日大使らのコメントやMarriage For All Japanの寺原代表のコメントを紹介しつつ、同性婚の法制化や、米国のアンチDEI政策の影響などにも触れる、深掘りしたニュースを届けていました。
 毎日新聞は何組かの参加者の方たちにインタビューしていました。2組目のゲイの方がトランス女性の生きづらさを強調していたのが印象的でした。    

※朝日新聞もニュース動画を上げていましたが、会場の参加者の方たちが(あ、友達の⚪︎⚪︎くんだ、とわかるくらい)結構はっきり映り込んでいるのが気になったので、ご紹介はやめておきます。
 
 これらのニュースの動画にもひどいコメントが並んでいるように、LGBTQ差別は全然なくなってないし、だからこそプライドイベントを続けていく必要性や意義があると言えますよね。今後の政治状況によってはとんでもない揺り戻しに遭う可能性もあるわけですから、そういう意味でも私たちがいっそう連帯を強め、困難に立ち向かっていかなくては、と思うものです。
 
 なお、「Tokyo Pride 2026」は代々木公園でのプライドフェスティバルだけでなく、プライド月間の1ヵ月にわたって「Queer Art Exhibition」やユースプライド、ヒューマンライツカンファレンスなども行なわれます。詳しくはTPの公式サイトをご覧ください。 

(後藤純一)



【追記】2025.6.11
 本当は3日の夜に開催されるはずだったのに台風で順延となっていた【Queer Art Exhibition】のメディア向けレセプションパーティが11日(木)に「Queer Space Tokyo」で開催されました。東京レインボープライドのスタッフの方も来られると聞いたので、GOGOさんの件がどうしてああなったのか直接お聞きしたいと思い、出かけました。(いろんな方がSNS上で批判していて、うんうん、そうだよね、と思いながら読んでいますが、2000年のパレードを立ち上げた砂川秀樹さんが「なぜ今、そうなったか」「どの層のどういう声、意見を反映し、どういう議論を経た結果なのか」を知りたいとコメントしていて「それは本当にそう。僕も知りたい」と思い、今日がいい機会だから聞こうと思いました)
 正直、TRPの立ち上げのコミュニティ向けミーティングの時から参加し、第1回から毎回全てレポートしてきた僕でも、運営方針を批判すると怒りを買うのではないか、場合によっては来年出禁になるかもしれないな…という一抹の不安もありながら、それでも、これは黙っておけない、みんなのためにも聞かなければいけない、という覚悟と使命感をもって、やや重い足どりで会場に向かいました。
 電車が遅れたりとかして到着が遅くなり、タイミング悪く共同代表の方とはお話できなかったのですが、会場にたまたまドラァグクイーン姿のアロムさんがいて、そのお友達の若林佑真さんもいて、彼が運営にも関わっているとわかったので、GOGOさんがフォトブースから消えた理由、内部でどういう話し合いが持たれてそうなったのか、お聞きしました。すると、若林さんが、プライドフェスティバルの運営に携わっている関係者の方につないでくださって、お答えをいただきました。
 (一部アロムさんが話した部分とかもあるのですが、わかりやすくまとめると)これまでドラァグクイーンについてはバビ江さんがたくさんのクイーンさんに声をかけてああいうふうにいつも誰かしらフォトブースに立ってお客さんと写真が撮れるようになっている、けれども、GOGOさんに関してはそういうふうに仕切ってくださる方がいるのではなく、出展ブースでGOGOさんを呼んでいる企業の方がご厚意で、GOGOさんにフォトブースにも立ち寄ってもらうようにお願いしてくださっていた、しかし、今年はそういうブースの出展がなく、結果的にGOGOさんがいなくなってしまった、ステージにはクイーンさんと一緒にGOGOさんも何人も出られているし、公式パーティの「Pride Night」にもGOGOさんをお呼びしているし、TRPとして排除する意図は全くありません、とのことでした。僕が「では、GOGOさんが、一肌脱ぐじゃないけど、ブースに立ってもいいよと言ってくださる方がいらしたら、歓迎するということですね?」と確認すると、「そうです」とのお返事。さらに「来年以降、ドラァグクイーンと同じようにGOGOさんもお呼びできる仕組みができるといいですよね」と言うと、「すでにそういう意見も内部で出ています」とのお返事。プライドマンスが終わってからしっかりと振り返り、今後につなげていきたい、とのことでした。
 決して排除したわけではないとわかり、安心しました。これから毎年GOGOさんに出ていただけるような方向で総意が得られることを期待します。
 考えてみれば、ゲイ以外でもクラブで活躍しているパフォーマー(ウーマンオンリーイベントのGOGO GIRLさんとか)の方たちっていらっしゃるわけですが、フォトブースには立っていませんよね。夜のクラブイベントのパフォーマーの方を昼間にお呼びするのって考えただけでも大変なことですが(十分な謝礼が出るわけでもないでしょうし…)、ドラァグクイーンに関しては、たまたまバビ江さんという、大御所で顔が広くて誰からも愛されていて信頼が厚くてプライドに協力しようとする志も持った素晴らしい方がいたから実現していた、そっちのほうが奇跡というか、有難いことだった、ということなのでは…。

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