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クイーン・ジーンがトニー賞受賞、トランスジェンダーとして初

2026年06月09日

 現地時間6月7日に開催された第79回トニー賞授賞式で、コスチュームデザイナーのクイーン・ジーンがミュージカル『キャッツ:ジェリクル・ボール』の衣装デザインでミュージカル部門最優秀衣装デザイン賞の栄誉に輝きました。クイーン・ジーンはトランスジェンダーとして初めてトニー賞を受賞し、歴史に名を刻みました。


 クイーン・ジーンはニューヨークを拠点とするコスチュームデザイナーで、LGBTQ+の活動家でもあります。2026年のトニー賞では、ミュージカル『キャッツ:ジェリクル・ボール』の衣装デザインでミュージカル部門最優秀衣装デザイン賞にノミネートされていましたが、見事に受賞を果たし、公にトランスジェンダーであることをカムアウトしている人物として初めてトニー賞を受賞するという歴史的快挙を達成しました。
 この夜最大の拍手が送られたクイーン・ジーンは受賞スピーチで「私たちはクィアやトランスの人々のレガシーのためにここにいます」「私たちはもっと存在感を示し(堂々と場所を占め)、パラダイムシフトしなければいけないと感じます」と語りました。
 ミュージカルの古典である『キャッツ』にボールルームカルチャーを組み合わせ、クィアのダンサーたちがvogue femmeで盛り上がる様をフィーチャーした『キャッツ:ザ・ジェリクル・ボール』は(日本での上演が待ち遠しいですね!)、衣装デザイン賞だけでなくミュージカル演出賞も受賞しています。(トニー賞でのパフォーマンスの映像はこちら

 こちらもミュージカルの古典である『ロッキー・ホラー・ショー』の何度目かのリバイバルも今回、9部門でノミネートされましたが、その賞賛の秘密は、『美女と野獣』でガストンを演じた(先日のMET GALAでは全身レザーで登場した)オープンリー・ゲイの俳優ルーク・エヴァンスがフランケンフルターを演じたことです(こちらにコルセット+ケツワレ姿のルークが映っています)。ルークはトニー賞のステージでもパフォーマンスを披露しました(残念ながら受賞はなりませんでした)
 
  ゲイの大御所俳優、ネイサン・レインが主演した『セールスマンの死』は、(残念ながら主演男優賞ではありませんが)演劇部門のリバイバル作品賞や演出賞に輝きました。『バードケージ』や『プロデューサーズ』、『ディックス!! ザ・ミュージカル』など数々のコメディ作品に出演してきたネイサンが演じるウィリー・ローマンは、ただの悲劇的な敗者ではない、どこか滑稽で愛すべき人物として好評を博したようです。
 
 それから、今回最多4冠に輝いた『シュミガドーン!』は、奇妙なミュージカルの町「シュミガドーン」に迷い込んだメリッサとジョシュが、真実の愛を見つけるまで元の世界には戻れないと知って衝撃を受けるというストーリーのApple TVの同名ドラマをミュージカル化した作品で、『Out』によると、クィアな作品です(観ればわかる、とのことです)。いずれ日本上陸も果たすことでしょうが、ブロードウェイ版を観てみたいですね…。

 


参考記事:
Qween Jean makes trans history at the 2026 Tony Awards(Out)
https://www.out.com/theater/qween-jean-trans-tony-awards

Tony Awards 2026 Takeaways: Queer Culture Gets Celebrated, the New Musicals Crisis and Nobody Wants to Publicly Thank Scott Rudin(Variery)
https://variety.com/2026/legit/news/tony-awards-2026-takeaways-queer-culture-new-musicals-crisis-scott-rudin-1236769579/

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