g-lad xx

NEWS

不世出の天才でありゲイであったルドルフ・ヌレエフの半生を描いたバレエ『ヌレエフ』がNHK BSで放送

2026年07月23日

 20世紀を代表するバレエダンサーでありゲイであったルドルフ・ヌレエフの半生をオープンかつセンセーショナルに描いたベルリン国立バレエによるバレエ『ヌレエフ』が26日夜、NHK BSで放送されます。


 『ヌレエフ』はもともと、舞台演出家/映画監督でもあるキリル・セレブレンニコフがボリショイ劇場のために制作した作品でした。劇場側から提案された当初はヌレエフについて、亡命したダンサーで反ソ連的な人物だったという以上のことは知らず、その後多くの文献や資料を読み、パリで一緒に仕事をした人々と話をしていくうちに、複雑なヌレエフの人生を垣間見たそうです。こうして完成した『ヌレエフ』は2017年、ボリショイ劇場でゲネプロ(総稽古)にかけられましたが、公演が中止されるらしいというニュースが飛び込んできて、劇場の総監督は少し手直しをして後日上演すると発表しました。セレブレニコフは公式サイトのインタビューで「当時ロシアでは、攻撃的で保守的な勢力と、よりリベラルな人々との間で権力闘争が繰り広げられていて、『ヌレエフ』は、その争点となってしまいました。この作品は、クィアで反ソ連的、親ヨーロッパ的な移民を描く、象徴的な意味合いを持つものでしたから」と語っています。その後、少しだけリベラル勢力が優勢となったタイミングで無事に初演を迎え、観客からは熱狂的な喝采で迎えられたものの、ロシアの急激な政策転換の影響を受け、「LGBTQプロパガンダ」「伝統的価値観への冒涜」として2023年に上演を禁じられてしまいました。(フィガロジャポン「差別、亡命、政治的抑圧......不世出の天才が蘇る、バレエ『ヌレエフ』がベルリンで開幕。」より)

 今回放送されるのは、ロシア国外で初上演となった今年3月のベルリン国立バレエ団による公演です。主演はブラジル出身のダヴィッド・ソアレス。ヌレエフ同様にロシアを離れた経験を持つソアレスが、不世出の天才ゲイダンサー、ヌレエフの波乱の人生を表現します。

<あらすじ>
1995年、クリスティーズのオークション会場。ヌレエフの遺品が競売にかけられるところから、彼の人生がひもとかれていく。1950年代の白いソ連製のレオタード、リチャード・アヴェドンが1961年に撮影したヌード写真、マリア・カラス愛用のソファ、豪華絢爛な刺繍を施したシルクやベルベットの衣装、そして1989年に購入したル・コルビュジェ・ヴィラのあるイタリアの小島……彼の人生を描く中で『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『ドン・キホーテ』などさまざまな作品が織り込まれる。

プレミアムシアター ベルリン国立バレエ「ヌレエフ」
NHK BS 
2026年7月26日(日)23:20-25:24 
振付:ユーリ・ポソコフ
演出・台本・舞台美術:キリル・セレブレンニコフ
音楽:イリヤ・デムツキー
管弦楽:ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
指揮:ドミニク・リンブルク
出演:ダヴィッド・ソアレス、アンソニー・テッテ、ポリーナ・セミオノワ、マリーナ・ドゥアルテ、マーティン・テン・コルテナール、ヤーナ・サレンコほかベルリン国立バレエ団


INDEX

SCHEDULE