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スペンサー・チュニックがプログレス・プライド・カラーの作品を撮影、ベルリンへの連帯も

2026年07月29日

 集団ヌード撮影で知られる米写真家のスペンサー・チュニックがグラン・カナリア島で「グラン・スペクトラム」と題したプログレス・プライド・カラーの作品を撮影し、あらためてLGBTQコミュニティへの敬意を表しました。


 スペンサー・チュニックはスイスの氷河や死海など世界各地で、性別を問わず数百人〜数千人の人々の集団ヌード写真を撮影してきたアーティストです。大勢の裸の人たちが横たわったり同じポーズをとったりすることによる異化作用、これまで見たことのないような光景が、多大なインパクトを与えてきました。
 日本では残念ながら撮影は困難ですが、海外ではアートとして評価され、行政も関わっているようなアートフェスなどに招聘されたりもしています(松沢呉一「スペンサー・チュニックの表現から知る日本の位置—そろそろ刑法174条(公然わいせつ)と175条(わいせつ物頒布)を見直しませんか?[6]」)より)
 スペンサー・チュニックは、こうした撮影によってFacebookやInstagramのヌード検閲に問題提起を行なったり、環境問題への関心を高めたり、「様々な問題を考えさせる写真を撮影すること」(エスクァイア「SNSの検閲は本当に正義かを「100人ヌード」で挑戦する者たち」より)を目標としてきました。
 2010年には、シドニーのGay and Lesbian Mardi Grasに合わせてオペラハウス前で5200人のヌード撮影を行ない、「裸のゲイ男性やレズビアン女性の隣にストレートの人々がやはり裸で並ぶ。これはオーストラリアが自由で平等な社会だと世界に証明する強いメッセージだ」と語っています(AFP「壮観!シドニー・オペラハウス前に5200人のヌード集団」より)

 今回の「グラン・スペクトラム」の撮影がグラン・カナリア島で行なわれたことには意味があり、グラン・カナリア島は30以上のゲイバー、クラブ、ゲイサウナ、ショップが密集する巨大な商業施設⁠「Yumbo Centre(ユンボ・センター)」やゲイ・ヌードビーチを擁し、欧州屈指のゲイリゾートとして人気のマスパロマスや、ド派手過ぎるドラァグクイーンコンテストで知られるラス・パルマスのような街がある、ゲイの楽園のような島なのです。
 
 そんなグラン・カナリア島でスペンサー・チュニックは、レインボーカラーの6色、トランスジェンダーカラーの3色、そして人種的マイノリティやHIV/エイズで亡くなった人の追悼の意味もある黒と茶色というプログレス・プライド・カラーにボディペインティングした人々を撮影し、LGBTQコミュニティに敬意を表しました。
 27日にはインスタグラムを更新し、この撮影の様子の動画とともに「人は誰も、自分らしくあろうとしただけで安全を脅かされるべきではありません。ベルリンに連帯します。愛は必ず憎しみに勝ります」とのコメントを投稿しています。
 
 
参考記事:
性的少数者に敬意を(時事通信)
https://sp.m.jiji.com/article/show/3832887

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