g-lad xx

NEWS

【米中間選挙2026】米国初のゲイの上院議員が誕生するなど、LGBTQの候補者が大躍進

2026年11月04日

 11月3日(現地時間)に行われた米中間選挙で、民主党のクリス・パパスがニューハンプシャー州選出の上院議員に当選し、史上初のオープンリー・ゲイの上院議員が誕生したほか、多くのLGBTQの候補者が当選を果たしています。LGBTQオンラインメディア「them」は、「今回の中間選挙はブルーウェーブ(民主党の躍進)というだけでなくレインボーウェーブでもあった」と評しています。

 
 クリス・パパスは2019年からニューハンプシャー州選出の下院議員を務めてきており、今回、上院議員選※にチャレンジし、前任の共和党のジョン・E・スヌヌ上院議員に勝利し、見事に当選を果たしました。選挙の行方を見守る会場でクリス・パパスは、2023年に結婚した同性パートナーのヴァン・ベントレーとともに当選を祝いました(画像はこちら)
 米国では2012年にオープンリー・レズビアンのタミー・ボールドウィンがウィスコンシン州から上院議員に選出され、初の同性愛者の上院議員となりましたが、ゲイとしてはクリス・パパスが初めてです。
 
※米連邦議会の上院議員は各州2名ずつの定数100名で、各州の人口比に基づいて435名が選出される下院議員よりも遥かに当選することが難しいと言えます。任期も異なっていて、上院議員が6年であるのに対し、下院議員は2年です。
 
 ほかにもたくさんのLGBTQの候補者が連邦議員に当選しています。

 2年前に史上初のトランスジェンダーの連邦議員となったサラ・マクブライド下院議員が見事、再選を果たしました。彼女は下院当選直後、トランプ派の共和党女性議員による「トランスジェンダーの人が議会の建物で出生時の性に合致しないトイレや更衣室の使用を禁止する」決議案を下院議長(共和党)が支持するといういやがらせを受けたり、昨年の小委員会公聴会では議長から「ミスター・マクブライド」とミスジェンダリング発言を受けたりしましたが(詳細はこちら)、今回の選挙では、圧倒的な差で共和党の候補を打ち負かしました。

 クレア・スナイダー=ホールは、デラウェア州の下院議員に再選されました。レズビアンである彼女の当選は、サラ・マクブライドが再選された同州の新たな勝利となりました。

 シャリース・デイヴィッズはカンザス州で連邦議員(下院)に選ばれました。レズビアンの民主党員でネイティブアメリカンの彼女は、LGBTQの権利の抑圧を画策した共和党の候補を破りました。彼女は下院に当選した初のネイティブアメリカン女性の候補者の一人であり、カンザス州でLGBTQとして初めて下院議員に選ばれた人となりました。

 ジェレミー・モスはミシガン州で下院議員に選ばれ、同州で初のLGBTQの国会議員となりました。彼は同州のLGBTQの公民権の擁護に尽力してきた人です。
 
 ジョアンナ・メンドーサはアリゾナ州で下院議員に選出されました。米軍で「Don't Ask, Don't Tell(同性愛者であることを黙っていれば軍にいられるが、カミングアウトしたら除隊となる)」規定が生きていた時代に海軍に勤務していた退役軍人のクィアです。
 
 ​エリック・ソレンセンは、イリノイ州で下院議員に再再選されました。彼は2022年に中間選挙で当選し、LGBTQとして同州で初めて国会議員に選ばれた人物となりました。

 リッチー・トーレスは、下院初の黒人のゲイの議員で、4期目の当選を果たしました。

 マーク・ポカンは、下院で最も長く議員を務めているLGBTQの人物。ウィスコンシン州選出です。今回で8期目の当選です。

 以下は州の知事や議員に当選した人々です。

 モーラ・ヒーリーは、マサチューセッツ州知事に再選されました。レズビアンとして初めて州知事になった人物の一人です。彼女は2014年にLGBTQとして初のstatewide officer(州全体の有権者によって選挙で選ばれる行政官職。州知事や州務長官、司法長官など)に選出され、2015年から8年間、州の司法長官を務めました。
 
 ゾーイ・ゼファーは、モンタナ州下院議員に当選しました。同州初のトランスジェンダーの議員であり、米国で最も有名なトランスジェンダー活動家です。2024年、ゼファーはトランスのジャーナリスト、エリン・リードと結婚しています。
 
 ベントリー・ハギンズは、ジョージア州下院議員に当選しました。同州初のジェンダークィアの議員です。保守的な南部において歴史的な勝利を収めました。

 マルコム・ケニアッタは、ペンシルベニア州下院議員に当選。5期目となります。2018年に初の黒人のゲイの候補者として州議員に選ばれた人です。2022年にマシュー・ジョーダン=ミラーと結婚しています。

 DeShanna Nealはノンバイナリーで、デラウェア州下院議員選で勝利しました。最初の当選は2022年で、州初のノンバイナリーの議員となり、2024年に再選されました。今回で3期目となります。




参考記事:
Rainbow Wave 2026: See All the LGBTQ+ Midterm Election Winners(them)
https://www.them.us/politics/lgbtq-midterm-election-winners-2026

【米中間選挙】同性愛者を公表している男性として初の上院議員が誕生。民主党クリス・パパス氏が勝利(ハフポスト日本版)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/chris-pappas-won-senate_jp_6aea9189e4b056519dff2fa9

INDEX

SCHEDULE

    記事はありません。