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英国の「飛び込み王子」トム・デイリーについて、裏磐梯のゲストハウスのオーナー・GENTAさんにお話をお聞きしました

この8月、ダスティン・ランス・ブラックと同性婚している英国の「飛び込み王子」トム・デイリーが五輪関連の観光PRのために来日し、福島・裏磐梯のゲイカップルのゲストハウスにも宿泊しました。その時の様子を、オーナーさんにお聞きしました。

ゲイカップルのゲストハウスに泊まったトム・デイリーについて、オーナーさんに聞きました

 イギリスを代表する飛び込み競技選手で、ロンドン五輪、リオ五輪で銅メダルを獲得し、「飛び込み王子」の愛称で親しまれ、本国ではTV出演もしているトム・デイリー。2013年にバイセクシュアルであることをカムアウトし、2017年には映画『ミルク』の脚本でアカデミー賞を受賞したダスティン・ランス・ブラックと結婚、昨年には赤ちゃんを授かり、パパになりました。
 そんなトム王子がこのたび、日本政府観光局(JNTO)のイギリス向けPRキャンペーンに起用され、この8月に来日を果たし、東北4県を回って青森のねぶた祭りなどを体験・レポートしましたが(詳しくはこちら)、その際、福島・裏磐梯のゲイカップルが営む『BANDAI LAKESIDE GUESTHOUSE』にも1泊したそうです。セレブな方なのに、ゲイカップルがやっているからと(決してゴージャスではない)ゲストハウスに泊まってくれるなんて、素敵な方だなぁ、一体どんな交流が生まれたのだろう?と思い、ゲストハウスのオーナー・GENTAさんに聞いてみました。以下、インタビュー形式でご紹介します。(聞き手:後藤純一)


−−今回トム・デイリーは、日本政府観光局(JNTO)が2020東京大会を契機とした訪日旅行PRのために東北に招聘したわけですが、通常こうしたFAMトリップ(観光客誘致を目的とした視察旅行)は、できるだけ豪華なホテルに滞在することが多いと思います。GENTAさんのゲストハウスに泊まることになったのはどういう…トムがゲイカップルが営むゲストハウスがあると知って、わざわざ来てくださったということでしょうか?
 
 JNTOロンドンのイギリス人の方と昨年の秋、初めてお会いしたのが事の始まりです。英国メディアのFAMトリップが裏磐梯で実施され、ローカルガイドとして裏磐梯の秋を案内させていただきました。その時の私のガイドを評価してくださったことからFacebookでつながり、3月の裏磐梯レインボースキーウィークエンドの告知も見てくださって、日本のLGBTQの状況についてのチャットをするようになりました。そして間もなく、再びJNTOロンドンで東北へのFAMトリップが企画され、そのキーパーソンにトム・デイリーさんが起用されたことから連絡をいただき、裏磐梯での1日をプランニングさせていただくことになりました。裏磐梯のガイドだけでなく、できればゲストハウスにも泊まりたいとおっしゃって、「トイレ・風呂共同ですし、ラグジュアリーさは微塵もないですよ!」と何度もお伝えしたのですが…。たぶん、トムさんも男性と結婚してますし、LGBT支援の気持ちで、うちを選んでいただいたのではないかと思います。

−−なるほど〜。さすが、イギリスの方はLGBTフレンドリーなんですね。

 宿泊先として決定した後はとても緊張しました。でも、たまたま泊りに来た東京在住のゲイの友達に不安を伝えたら、「特別なことしないでふだん通りにやってればいいんだよ」と言ってもらえて、気が楽になりました。
 実際にお泊りいただいて、(トムさんがあとで今回の東北旅行の様子を映像化した)YouTube動画では「キュート」と表現していただけて、ほっとしています。畳敷きの布団で寝るのは今回が初めてだったようで、部屋の中の様子まで動画で紹介していただいて、感謝しております。
 
−−トム・デイリーに実際会ってみて、どんな印象でした?
 
 とてもフレンドリーで礼儀正しく、なにより笑顔の明るい好青年といった感じでした。自分はセレブだ、有名人だという偉そうな感じが全くなく、むしろ日本ではそれほど知っている人が多くないため、自由に外を出歩ける環境を楽しんでいるようでした。それでいて、五色沼の遊歩道ではおばちゃんたちと一緒に写真を撮ったりしてて、とても気さくな方でした。
  
−−どのように過ごしてました? ちょうど8月で湖で泳げる季節だったので、泳いだりもしたのかな?と思ったり。

 8月第1週で羽田に着いたときから酷暑の旅が始まり、裏磐梯も例年よりかなり暑かったのですが、「ここは涼しい」と喜んでトレッキングしていました。小野川不動滝と曽原湖の2ヵ所は、もしかしたら、トムさんが水に入ったりするかもしれないと思い、滝の近くのホテルに着替え室をお願いしてあったのですが、どちらも水に入ることはありませんでした。もっとも、滝ではしぶきを浴びる距離に立ち、曽原湖ではサンセットカヤックを楽しんでいましたので十分涼しかったのかもしれません。 
 食事はアレルギー対応や食材についてのリクエストは一切ありませんでした。何でも好奇心をもって食べるオリンピック選手なのだと実感しました。そのうえ、若い青年らしく、甘いものは大好きで、食後のデザートは喜んで食べていました。Youtubeを見てチーズケーキが好みだということを知りましたので、猪苗代にある「TARO CAFE」という人気店のチーズケーキをお出ししました。
 
−−どんなお話をしましたか?
 
 トムさんは、過去に上げたYouTube動画にまつわる笑い話をしてくれました。私たちがカップルでゲストハウスをしていることについても質問されました。ご主人とお子さんのお話も、ところどころで出てきました。栄川酒造での売店では、ご主人にと日本酒を購入されました。夕方、湖でカヤックを楽しまれた後、ゲストハウスの近所に別荘をもつ在日英国人のレズビアンカップルがちょうど来ていたので、うちに来てもらって、トムさんと英国話に花を咲かせていました。

−−ほかに何か「これは言いたい」ということがあれば、教えてください。

「冬の裏磐梯にもぜひ来てください」とレインボースキーウィークエンドを含めて紹介しました。いつの日かゲストでトムさんが冬の裏磐梯に来てくれることを願っています。
 個人的には、上半身裸でその上からライフジャケットを着けたとき、これほどライフジャケットが似合う人はいない、と思うくらい美しい筋肉だと思いました。ぜひトムさんのYoutube動画をご覧ください!
 

新たに追加されたこちらの動画でも冒頭、「BANDAI LAKESIDE GUESTHOUSE」での様子(外で筋トレしたり、朝食をいただいたり)が使われています

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