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「Save the Pride」を終えて…実行委員長に再びインタビュー

8月11日(土)に緊急開催された「Save the Pride」は、見事にセクシュアルマイノリティを祝福するような晴れやかで楽しいお祭りとして成功しました。実行委員長のケータさんに再び、お話を聞きました。

「Save the Pride」を終えて…実行委員長に再びインタビュー

8月11日(土)に緊急開催された「Save the Pride」。東京プライドパレードが中止となり、「そんなのさびしい!」「お祭りをなくしちゃいけない」という気持ちで手を挙げた若いスタッフの方たちに共感し、大勢の方たちが協力して、見事、セクシュアルマイノリティを祝福するような晴れやかで楽しいお祭りが成功しました。代表のケータさんに再び、お話を聞きました。(聞き手:後藤純一)


――パレード、無事に終わりましたね。おつかれさまでした。実質1ヶ月ちょっとであそこまで、本当によくやったと思います。やってみて、いかがでしたか?

パレード終わったときも最中とかも、けっこう不手際が多かったんで、申し訳なく思って、うれしい気持ちと悔しい気持ちが入り交じってて…。でも、後で振り返って、たくさんの人たちに協力していただけて、たくさんの人たちの笑顔や涙に出会えて、本当にありがたいと、やってよかったと思えました。

――『RENT』のキャストも来てくれたし、ステージは本当によかった。ブース出展もGoogleやアルファロメオなど、さまざまなスポンサーがついて。よくやったと思います。

二丁目でビラ配りしていたらGoogleの社員の人が「パレードやるの?」って声をかけてくれたり、アルファロメオもグッドエイジングエールズの方が紹介してくれたんです。それから、大学の先輩がゴールドマンサックスの人で、Interbankの協賛を取りまとめてくれたり。LGBTの子育てに出演してくれた小野さんとかも、大学教授の方を紹介してくれたり、ボランティアの人を集めてくれたり。本当にいろんな人が協力を申し出てくださって。感謝してますし、LGBTコミュニティの底力を感じました。

――素晴らしいですね。それだけみんながパレードに期待してるし、大事だと思ってるってことだと思います。実行委員会は若い人たちの少人数な集まりでしたが、そうやって「僕はこれができるよ」とか「この人紹介できるよ」とかいう形で、いろんな人がリソースを提供してだんだん大きくなっていく、そういうのっていいですね。

まさかこんなにいろんなことが実現すると思ってなかったので、本当に僕らもビックリです。僕たちの団体が新しいからということもあって支持しやすかったのかもしれません。

――母体は小さいけど開かれたパレードで、トップダウンじゃなく、持ち寄りでやっていくという形がうまく相乗効果を上げた感じですね。

本当にそうですね。当日だけじゃなくて、準備期間もぜんぶ含めてパレードだと思いました。

――とはいえ、いろいろと大変なところもあったと思います。いちばん苦労したことは?

やはり時間がなかったということですね。直前までパーティ(フロート)の詳細も決まらず、バタバタで大変でした。あとは、たくさんの人と一気にやりとりしなくてはいけなくなって、目が回りそうでした。

――反省点とかあります?

ステージはまあまあよかったと思うのですが、パレード(行進)にいろいろ問題があり、本当にご迷惑をおかけしました…。出発の時の仕切りがうまくできてなかったり、車がなくて音がないパーティ(フロート)があったり、GAGAパーティも機材トラブルで途中まで音が出なかったり。いろいろ不手際、申し訳ありませんでした。来年はパレードがきちんとできるよう、きちんと準備して臨みたいと思っています。

――ということは来年、またパレードをやりたいということですね? もし東京プライドが難しいということであれば、の話だと思いますが。

そうですね、もし東京プライドさんがやれないということであれば。それと、レインボープライドさんともお話しようと思っています。一本化したほうがいいのかどうか。それはまた話してみて、ですが、とにかく来年もぜひやりたいと、今回のスタッフ一同、申しております。大変だったけど、準備もすごく楽しかった。よくいろんな人に「パレード大変でしょ?」って言われましたが、今回はやってる自分たちも楽しまないと、楽しいパレードができないって思って、そこをすごく大事にしたかったんです。パレードの根幹って自分たちがセクシュアルマイノリティであることをお祝いすることだと思うから、まずは明るくて楽しくいお祭りであるべきだと。なので、直前の1週間くらいはちょっと大変だったけど、基本的にはずっと楽しくやってました。

――「楽しかった、来年もぜひやりたい」ってすごく新鮮! 本当にこれまでとは違う、新時代のパレードだったんだなあという気がします。実行委員のみなさんの屈託のなさとか前向きで純粋な感じが、すごくいいなあと思いました。

そうですね。ボランティアのみなさんも、3/4くらい学生だったりしたんですが、みんないい人ばかりですごく助けられました。

――なるほど。では、来年やるとしたらの抱負を聞かせてください。

パレードの完成度を高くしたいというのがまず第一。今回は準備期間も短かったので、みなさんいろんなことを多めに見てくださってたと思いますが、来年は甘えは許されないと思うので、しっかり、完成度の高いものをめざしたいです。

――将来、もっとこうしていきたいという夢があれば、教えてください。

やっぱりレディー・ガガを呼びたいっていうのが最大の目標です。そしてできれば、新宿でパレードをやりたいですね。浅草サンバカーニバルじゃないけど、一般の方もたくさん観に来てくれるようなパレードが、新宿の街でできたらいいなあと。そのままレインボー祭りになだれこむ、みたいな形でもいいと思うし。新宿通りを通行止めにしたパレードとかお祭りって年に何回か行われてますし、商店会の方にうまくお話を持っていってOKをいただければ、決して不可能じゃないと思ってます。

――なるほど。夢は広がりますね。きっといつか、実現させてください。楽しみにしています!

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