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円安でも海外旅行に行くためのお役立ち情報

円安だからと海外旅行をあきらめていませんか? 特に若いみなさんにはぜひ海外のゲイシーンを体験していただきたいですし、自由を感じてほしい、という思いで、海外旅行に行くために役立つ情報をお届けしようと思いました。少しでも参考になれば幸いです

円安でも海外旅行に行く方法

(2018年の台湾同志遊行(Taiwan LGBT Pride)より)


 コロナ禍の間、渡航が制限されて海外に行くことができなくなり、悲しい思いをしましたよね。ようやく制限が解除され、自由に海外に行けるようになったかと思ったら、今度は厳しい円安で(2010年頃は1ドル89円とかだったのが半分くらいの価値に…)迂闊に海外に行けない時代になってしまいました(アメリカのインフレの影響で、ハワイでもハンバーガー1個が3000円くらいに…ちょっと無理ですよね)。海外旅行好きなみなさんも欧米を避けて、タイやベトナムなど、まだ比較的物価が安い(それでも以前よりはだいぶレートが上がってしまいましたが…)アジアの国々を目指すようになったのではないでしょうか。海外はあきらめて国内旅行でガマン、という方もいらっしゃることでしょう。漠然と、できるだけ安く旅行に行けたらいいなぁ、何かの魔法で旅行費用が降って湧いたらいいのに、と思う方も多いことでしょう。そこで、直接ゲイとは関係ないのですが、旅行費用を捻出する技や、できるだけ安く海外旅行に行く技をお伝えしたいと思います。

 2019年に私がニューヨークに行けた理由 〜1年で5万マイルを貯める方法~という記事をお届けした際もマイルを貯める方法を詳しくご紹介しましたが、実はその後、JALの特典航空券の仕組みが改悪されたり「おともdeマイル割」が廃止されたり、陸マイラー必携だったSPGアメックスゴールドカードも改悪されたりなど、マイルの貯め方や使い方に関する事情がいろいろ変わったこともあり、そういう意味でも、アップデートした最新の情報をお伝えしたいと思いました。

 以前こちらにも書きましたが、世界には“日本の常識”を超えるようなスゴいイベントやゲイシーンが見られます。世界を知ると、今置かれている状況がすべてではないと気づいたり、人生観が変わったり、視野が広がったり、逆に日本の素晴らしさがよくわかったり、様々な学びがあります。地元ではパレード歩けないや…という方も、台北とか海外のパレードに参加したらものすごく楽しいと思えるでしょうし、これだけ大きいパレードをずっとやってきたからこそ同性婚が実現したんだな、という意義も実感できると思います。もしかしたら台湾やタイに魅せられて移住したくなるかもしれませんし、向こうでパートナーができて同性婚という未来もあるかもしれません。もし今の生活に閉塞感を感じたり嫌気がさしている方は、多少無理してでも海外に行ってみるといいと思います。
 
 そんなわけで、円安のご時世ではありますが、あきらめずに海外への思いを持ち続けていただきたいですし、欧米は無理でもアジアにぜひ、ということで、海外旅行に行きやすくなるヒントをまとめてみます。円安の時代だからこそ、こういう情報が必要なんじゃないかとも思います。もちろん、会社勤めでボーナスももらえて生活に余裕がある方はふつうにチケットを買ったりツアーを利用したりできると思いますが、ここでは、いろんな理由で海外行きをためらっているような方たちの背中を押してあげられたら…という気持ちで、マイルの貯め方や特典航空券の取り方、カードの選び方などについてお伝えします。すでにJALやANAの上級会員だったり旅慣れている方にとっては「釈迦に説法」と言いますか、巷にあふれているような既知の情報になると思います。裏技的なことをお伝えするというよりは、陸マイラー初心者や、まだ何もしていないという方のために、できるだけわかりやすくギュッと濃縮した情報をまとめた感じです。少しでも参考になれば幸いです。
 


基本的な考え方:陸マイラーのススメ

 かれこれ5年、6年くらい陸(おか)マイラーやってます。何十万マイルも旅行に使ってきました。
 以前は全く意識してなくて、飛行機に乗ったらマイルが貯まりますよと言われても、300マイルくらいもらってもたいして使い道もないし…と思ってるうちに有効期限が来て、ということの繰り返しでした。しかし、とある旅好きな方の教えによって目覚め、陸(おか)マイラーへの道が開けたのです。
 JALやANAのマイルは特典航空券に換えたときに輝きを放つ「宝の山」だということ。しかし、マイルは直接お金で買うことはできず、飛行機に乗っても大して貯まらないので、クレジットカードとポイ活が鍵になるということ。こうした基本的なことを実践したら、割とすぐに5万マイルをニューヨーク往復の航空券に換えることができた(しかもプレエコにアップグレードしてもらえた)ので、本当にうれしかったです。それが「成功体験」になりました。去年のメルボルンバンコクのパレードなども特典航空券を活用して行きました。
 陸マイラーとしてはまだまだ未熟かもしれませんが、そんな私が実践してきたことを、できるだけわかりやすく整理してギュッと濃縮してお伝えします。 


1.マイルは特典航空券に交換してこそ

 例えば飛行機に乗って貯まったマイルが1000マイルくらいになった、けど使い方がよくわからないし…と思って、せっかく貯めたマイルをJAL/ANAのショッピングモールでお買い物に使うのは(そういうふうに誘導されますが)たいへん残念な使い方です。

 マイルは特典航空券に交換してこそ真価を発揮します(特に国際航空券)

 例えばANAマイルで東京〜那覇往復の特典航空券を取ろうとするとレギュラーシーズンで19,000マイル必要ですが、東京〜台北の往復でも20,000マイル※であまり変わらないのです。
 
※別途燃油サーチャージがかかります。ただし、ANA便ではなく提携航空会社であるシンガポール航空やベトナム航空で予約すると燃油サーチャージが不要です(同様に、JAL便ではなく提携航空会社であるマレーシア航空で予約すると燃油サーチャージ不要です)
 
 そして、JAL/ANAのようなフルキャリアの航空会社で海外行きの航空券を買う際は往復チケットが基本になっていて、片道ずつ買うと何倍も高い値段になったりしますが、特典航空券なら往復でも片道でもマイル数が変わらないのです(ANAは往復じゃないとだめですが)
 例えば、台湾に旅行に行きたいけど、前半は台北に行って、後半は台南や高雄を回って高雄から東京に帰りたいというような場合、東京〜台北の便と高雄〜東京の便を別々に買うと、べらぼうに高くなります(LCCはその限りではありません)が、特典航空券なら東京〜台北、高雄〜東京のように予約しても必要マイル数は変わらないのです。これは実に魅力的です。
 
<例>
これは実際に取ったチケットの例です。(※帰りの便は直行便の空きがなかったので、福岡空港経由になってます)
11月20日(木) 羽田空港~松山空港(エバー航空) 
1123日(日) 高雄空港~福岡空港〜羽田空港(高雄〜福岡がエバー航空で、乗継便の福岡〜羽田がスターフライヤー)  
行きと帰りの空港が違うため、正規で買うと22万円くらいするのですが、これが20,000マイル(+燃油サーチャージ約2万円)で予約できました。2万マイルが約10倍の価値になった計算です。

 さらに、バンコクの記事でもちょこっとお伝えしましたが、6時間半のフライトを少しでも楽に過ごそうということでJALのプレミアムエコノミーで行きたいと思ったとき、マイルを使えば25万円以上するチケットが25,000マイルで取ることができ、たいへんお得です(燃油サーチャージはかかりますが、それでもマイルの価値が10倍近くにはね上がります)。ビジネスクラスでももちろんお得です(35万円以上するチケットが40,000マイルで取れたりします)
 ただし、JALの場合、コロナ禍の間に改悪があって、その便の需要が高まって残席が少なくなってくると、必要マイル数が上げられるのです。以前はANAと同様だったのですが、例えば台北便だと1万マイルでよかったのが2万とか3万マイルに上がってくるのです(その代わり、すぐに満席になって予約が取りづらいANAよりは取りやすいです)
 
 もう一つ、ANAの海外特典航空券の魅力としては(提携航空会社やスターアライアンス加盟会社なども利用して)ストップオーバーを駆使して1箇所だけじゃなく2箇所、3箇所に旅行するという技が使えるということがあります。つまり同じマイル数で3倍周遊できるのです(こちらの動画で詳しく解説されています)
 いずれにしても、ANAの海外特典航空券は予約が取りづらいので、なるべく早く、1年近く前に計画を立てて予約したほうがよいです。数ヵ月後の便を検索しても「空席待ち」の場合がほとんどです。


2.日々の支払いはカードで

 では、どうやってマイルを貯めればよいのでしょうか。基本は日々のあらゆる支払いをクレジットカードにすることです。
 スーパーとかコンビニとかでいまだに現金で支払いをしている方を見かけると、もったいないなぁ…と思ってしまいます。PayPay払いの方も結構いらっしゃいますが、PayPayで貯めたポイントはマイルには化けません。(たまに自治体とかでキャンペーンはあるものの基本的には)200円=1P分しか還元されず、貯まったポイントを次の買い物に補充するということの繰り返しです。
 しかし、クレジットカード払いなら貯まったポイントがマイルに化けます
 例えばマリオット・ボンヴォイカードだと100円=3Pで貯まっていき(一般カードだと2P)、貯まったポイントを主要なほぼ全ての航空会社のマイルに換えることができ、たいへん重宝します(いちばんお得なのは60,000PをJALやANAなどのマイルに換えることです。ボーナスで5,000マイル付きます)
 
<マイルを貯めるためのクレジットカード>
 クレジットカードも星の数ほどあって、奥が深いというか、どれを選ぶべきか一概には言えないものがあるのですが、一般的なクレジットカードのマイルの還元率(0.1~0.5%が相場です)よりも航空会社が発行しているカードのほうが還元率がよい(1%)ということは言えます。
※ここでの年会費は全て税込表記です

◎ANAカード
 ANAマイルを貯めたい方はやはりANAカードになります。全部で21種類もあり、どれを選んでよいか迷う方も多いと思います。
 最もベーシックな一般カードでもマイル還元率が1%ありますし、入会時と継続時にボーナスで1000マイルもらえます。
 陸マイラーに人気なのがANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードです。ANAマイルとVポイント、TOKYU POINTを貯めることができ、TOKYU POINTは1P=0.75マイルという高い交換率でマイルに移行できます。PASMOのオートチャージ機能や定期券機能も利用できます。入会時と毎年のカード継続で1,000マイルのボーナスマイルを受け取れます。
 三井住友提携のANAカードは、貯めたVポイントを直接ANAマイルに交換できるというメリットがあります。(あとでお伝えしますが、いま熱い)Vポイントは通常、Vポイント→JRキューポ→永久不滅ポイント→ANAマイルという面倒なルートをたどらないといけないのですが(JQみずほルートと言います。2つのカードを作る必要があります。その代わり交換率が1P=0.7マイルと高いです)、三井住友ANAカードを持っていればVポイントを直接ANAマイルに交換することが可能になるのです(詳細はこちら
 いずれも年会費は2,200円(初年度無料)です。 

◎JALカード
 大体の方は、年会費と特典を見比べながら一般カード/CLUB-Aカード/CLUB-Aゴールドカードの中から選ぶと思います(「最強のJALカード」を解説する動画を見てみてください)。ここでは関東にお住まいの方向けに、Suica機能がついたカードをご紹介します。
 JALカードSuicaだと、フライトや毎日のお買い物でJALマイルが貯まり(200円につき1マイル)、JR東日本の利用で1,000円につきJRE POINTが6ポイント貯まります。Suicaのオートチャージ設定が可能でオートチャージ時に1.5%のJRE POINTが貯まるのも魅力です。貯まったJRE POINTはJALマイルへ交換可能です(1,500JRE POINT=500マイル。年会費4,950円を支払ってJALカードショッピングマイル・プレミアムに入会すると1,500JRE POINT=1,000マイルになります)。年会費は2,200円で、入会後の初回搭乗でボーナスマイルが1000マイル貯まります。
 JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードは、入会後の初回搭乗時にボーナスマイルが最大5000マイル、翌年以降も毎年初回搭乗時に2000マイルが加算され、毎回フライトマイルの25%分がボーナスとしてつきます。さらに、JALカードショッピングマイル・プレミアムが自動付帯します。年会費は20,900円かかりますが、フライトの機会が多い方、JRの利用が多い方はお得と言えそうです。
 学生さんならJALカードnaviがいいと思います。少ないマイル数で特典航空券をとれます。

◎マリオット・ボンヴォイカード
 私がニューヨークに行けた理由 〜1年で5万マイルを貯める方法~でも紹介した旧SPGアメックスカードです。その後、マリオットボンヴォイAMEXプレミアムカードとマリオットボンヴォイAMEXカード(以下一般カード)の2種類に分かれてしまい、少し使いづらくなってしまいました。
 プレミアムで3%、一般カードで2%のマリオットポイントが貯まり、ポイントをほとんど全ての主要な航空会社のマイルに交換できます。いろんなマイレージを利用していて航空券に替えたいけどちょっと足りないというときなど、実に威力を発揮します。そして(6万ポイントを交換するとボーナスポイントが付くので)マイル還元率が最大1.25%(一般カードは0.83%)と、航空系カードよりも高くなっているのも強みです。
 最大の魅力はマリオット系列のホテルに無料宿泊が可能ということです(マリオットは昨年のホテル会員プログラム満足度調査でグローバルの首位に選ばれています)。私もこれまでにリッツカールトンやW、マリオット、コートヤード、モクシーなどのホテルに無料で泊まり、たいへんラグジュアリーな経験をさせていただきました(2人で泊まれるので、パートナーの方との旅行にも最適)。ところが、数年前にマリオットボンヴォイカードに変わった際、年間150万円以上のカード利用という条件がついてしまいました(結構ハードル高いです…家賃や光熱費、ジム会費などをカード払いにしたり、買い物や飲食もカードで払う習慣をつけてクリアしましょう)。マリオットのエリート会員資格も付帯しています(通常カードはシルバー:10%のボーナスポイントやレイトチェックアウト、プレミアムカードはゴールド:部屋のアップグレード、14時までのレイトチェックアウトなど)。ほかにも、旅行保険などもついてますし、空港のラウンジも使えますし、海外から帰ってきたときに成田でスーツケースの無料宅配もしてくれます。
 年会費は通常カードでも23,100円、プレミアムカードだと49,500円もするので、特典をフル活用できる方じゃないと…というところはあるのですが、無料宿泊を利用できれば十分元は取れますし、やはり出張や旅行が多い方は空港でラウンジが使えたほうがいいですし(遅延とかで時間を持て余したときや、パソコンで仕事がしたいときなど)、ラウンジに入れるようなカードは1枚は持っておきたいところですよね。そういう意味でも、おすすめしたいです。
 このカード、こちらの陸マイラー/ポイ活歴19年の方もメインカードとして使っています。「最強のJALカード」を紹介する動画でも、AMEXなのにわざわざ紹介されています。それくらい、旅行好きな陸マイラー必携のカードとして認知されているのです。
 紹介で入会すると通常より6000ポイント多くもらえるので、ぜひ紹介プログラムを利用してお申し込みください(メールをいただければ、紹介用URLをお送りします。ちなみに私には紹介のメリットは無いに等しいのですが、みなさんがちょっとでも得していただけたら幸いです)


◎三井住友カード(NL)
 クレジットカードでマイルは貯めたいけど、年会費は払いたくないという方にはこちらがオススメです。
 無料なのに、ローソン、マック、すき家、サイゼリヤ、ガスト、ドトールでタッチ決済すると7%ポイント還元というお得感(詳細はこちら)。セブンイレブンなら10%です。ふだんの買い物や飲食でVポイントを貯めたい方は持っておいてよいでしょう。
 


3. ポイントサイトを有効活用

 スキマ時間にポイントを貯めたり貯めたポイントを活用したりする「ポイ活」は、たぶんかなり認知され、やってる方も増えてきてるんじゃないかと思います(最近はスーパーやコンビニなど街のお店でチェックインするだけでポイントが貯まる「楽天チェック」なんていうサービスもありますね)
 陸マイラーの場合、ちょっと生活の足しになれば…というようなポイ活ではなく、年間何万マイルも貯めたい、そのためにはどうしたらいいか、という話になります(繰り返しになりますが、マイルはお金で買えないので、どうしてもポイ活が必要です)。クレジットカードでポイントを貯めるのももちろん大事ですが、1P、2Pとちまちま貯めるよりももっとドカっと貯める方法があります。それがポイントサイトの活用です。
 
ポイ活の強い味方「moppy」
 陸マイラーがよく使っているのがmoppy(モッピー)というポイントサイトです。世の中には、是が非でも自社のサービスを使ってほしい、1人でも2人でもたくさんの人に買ってほしいと切実に願っている企業さんが結構あって、利用するとポイントをくれるのです(料金の0.5%分というレベルから数万ポイントもらえるものまで、いろいろあります)。これを無理のない範囲でうまく利用していくと、ポイントがたくさん貯まります。年収500万円以上ある方は不動産関連の広告を利用してガンガン貯めれると思いますし、そうでなくてもクレジットカードの発行などをうまく使って数千ポイント貯められます。ホテルの宿泊予約も必ずmoppy経由で取りましょう(数百ポイントずつ貯められます)
 基本的にmoppyポイントは2ポイント=1マイル(交換率50%)でJALやANAのマイルに交換できます(JALの場合、実質還元率80%超という驚異的な高還元率で交換できるキャンペーンもあるのですが、当月に1万ポイント以上の広告の利用という条件があって結構厳しいです)
 そして、今月はモッピー20周年特別記念キャンペーンをやっています。こちらから入ると特典がもらえたりします。絶好のチャンスです。まだの方は今すぐご登録を。登録は無料です!

※ポイントサイトはモッピーだけでなく「ハピタス」なども利用されています。モッピーポイントをマリオットポイントに換える際は1300P=1000Pなのですが、ハピタスなら500P=500P(等価交換)なので、その点はハピタスのほうがよいかもしれません。


4. 貯めたポイントをマイルに交換

 セブンイレブンならnanacoポイント、ローソンならPontaポイント、ファミマならVポイント(旧Tポイント)、イオン系スーパーならWAONポイント、西友なら楽天ポイントというように、日常生活でのお買い物でいろんな種類のマイルを貯めることができます。これらはお買い物で使うのではなく、すべてJALまたはANAのマイルに換えましょう。だいたいどのポイントも200P=100マイルというレートだと思うのですが、たまに交換レート20%アップキャンペーンなどがあるので、そういうときをねらって交換するようにしましょう。

 それから、いま熱いトピックとして、三井住友銀行のOlive(アプリ1つでお金の管理や支払い、ポイント活用までできるサービス)に入会すると数万ポイントがもらえるというキャンペーンがあります。まだ間に合うのでぜひ。

Oliveのビッグ・キャンペーンをお見逃しなく!
 三井住友銀行を持っていなくてOliveアカウントを新規開設+10,000円以上の入金をした方、または口座を持っていてOliveアカウントへの切替+30,000円以上の入金をした方、さらにOliveフレキシブルペイクレジットモードを利用した方などが、Vポイントがザクザクもらえるというキャンペーンです(詳細はこちら)。さらにモッピー経由で新規Oliveアカウント開設を行なうと12,000Pもらえたりもします(2月11日までだそう。まずは登録を)。私もめでたくVポイントを15,000P、moppyでも11,000PをGETしました。
 
 今いろんな会社が自社の経済圏を確立しようと攻めた展開をしていて、こういうキャンペーンがいろいろ出てきているようです(例えばJR東日本は、JRE BANKの口座開設で新幹線が割安になるというサービスを打ち出しています。50万円の入金が必須ですが…)。こういうビッグなキャンペーンはめったにないので、あるときにはチャンスを逃さず使いたいですよね。



5. 航空券やホテル、旅行会社の選び方のコツ

 せっかくマイルを貯めて、いざ特典航空券を取ろうとしたら、すでに予約が埋まっていて「空席待ち」だった…(ANAの場合)、あるいは基本の必要マイル数の何倍にもはね上がっていた…(JALの場合)ということも多々あります。そういう場合は仕方ないので航空券+宿泊を予約するかツアーを申し込むかということになりますが、その際も、ちょっとしたコツがあります。

航空券の買い方

 どこで買うのが安いかということが一目でわかるのがSkyscannerというサイトです。「最適」「最安」「最短」の3つの探し方が選べますし、セール情報とかも組み込んで表示してくれます。
 「最適」「最安」で探すと、だいたいLCCが上位に表示されるのですが、個人的には、LCCはあまりオススメしません。成田発になりますし、遅延がしょっちゅうあるし、便数が少ない割に時間帯もよくないですし(早朝とか深夜が多いです)、荷物を預けたり座席を指定したり払戻し可にしたりするとその分料金がプラスされて結局フルキャリアとあまり変わらない料金になります。例えば、Skyscannerで6月27日の沖縄行きの便を見てみると、Jetstarやpeachがいちばん安くて最適、と出てきます。でも、peachのサイトに飛んでみると、払戻し可にしたければ15,190円のスタンダードプラスを選択せざるを得ず、だったら13,880円のスカイマークのほうが断然いいよねって話になります。
(私が唯一、いいなあと思うLCCはAir Japanです。機内食等のサービスはないのですが(あるけど有料)、機体がANAと同じで、足元広々で、夜便はぐっすり眠れます)

 それから、日程だけ決めて、安く行ける旅行先がどこかを地図上で見ることができるのが、Googleフライトです。パレードがあるから台北に行きたい、バンコクに行きたい、というよりも、この日程で会社の1週間休暇がもらえるからどこかに旅行したいというようなときに役立ちます。

 もう一つ、日本ではなく韓国発券で海外行きの航空券のチケットを買うと安いという話があります(詳細はこちら)。日本から韓国へという1ステップが増えてはしまうのですが、韓国行きの飛行機はLCCも含めていくらでも安く行けるチケットがありますので、トータルではお得になるはずです(ついでに鍾路のゲイバーに行ったり、梨泰院のゲイクラブに行ったりを楽しんではいかがでしょうか)

ホテルの取り方
 一般的に海外のホテルを予約する際の宿泊予約サイトとして有名&人気なのはTrip.com、Tripadviser、trivago(トリバゴ)などだと思いますが、私はまずホテルズドットコムで調べます(10泊すると1泊無料になるリワードを貯めているので)。だいたい世界中の主なホテルが出てくるので、そんなに問題はないのですが、もっといいホテルはないかな…と思ったときは、Googleで「ホテル 台北」のように検索をかけます。よさげなホテルをクリックすると、AgodaやExpediaの料金の一覧が出てきますので、もしAgodaが最安であれば、ホテル名を記憶orメモしたうえで、いったんmoppyに入って(ここ重要)Agodaの広告を経由して、Agodaでそのホテルを再度検索します。この一手間をかけるだけで、数百ポイントが入ってきます。
 
旅行会社を利用する場合
 エアーとホテルを別々に取るのではなく、旅行会社を利用してツアーを申し込みたいというニーズもあると思います。私の過去の経験で言うと、添乗員さんがいてバスで回るような市内観光が付いたツアーは、いろんな観光地を効率よく回ってくれるので楽ですし、乗り合わせた方と知り合いになれたりもして、それはそれでいい思い出になるのですが、市内のホテルをいくつも回ってお客さんをピックアップする分、集合時間が早めに設定されますし、お土産屋さんにやたらと長時間滞在させられたりもして、良し悪しだなぁと。そういうのがないフリープランのツアーだと完全に自由に行動できます。
 以前はHISが人気だったと思いますが、いまはNEWTじゃないでしょうか。とにかく安いですし、ポイント還元もあるし、現地での24時間日本語サポートもあります。

両替
 海外に行く際、外貨両替が必要になります。いくら電子マネーとかカード払いの時代だとはいえ、現地通貨を全く持たずに旅するのはちょっと考えられないですよね(特にバンコクとかは、電車に乗るのもジュースを買うのも現金が必要です)。以前は空港で両替をするのが一般的でしたが、今はRevolut(レボリュート)というアプリが役立つと思います。簡単に両替や送金、決済、貯金などを行える金融アプリで、海外ATMの引出し手数料が無料です。

JALかANAか
 赤組、青組などとも言われますが、マイルをJALで貯めるかANAで貯めるかというのは重要なテーマです。 
 私の場合、JALは日本初の「LGBT ALLYチャーター」便を羽田〜那覇間で運航したり、台湾プライドに向けた安いツアーを組んでくれたり、東京だけでなく福岡や那覇のプライドでもブースを出したり、LGBTQフレンドリーな取組みをいろいろしてくれていることに恩義を感じ、以前はすべてJALに乗り、マイルもJALで貯める派でした。しかし、コロナ禍以降、特典航空券をめぐる改悪が行なわれ(人気の便は必要マイル数が何倍にも跳ね上がる方式に)、これではマイルを使う意味がない(ふつうに航空券を取ったほうがいい)、貯める意味がないと感じ、背に腹は変えられぬと、徐々に青組へと移行しています。
 
 ANAのマイレージは、毎週発表される「とくたびマイル」のサービスが特に素晴らしく、去年のOsaka Bear Poolも羽田〜関空間が3000マイルになったおかげで行く決心がついたのでした。
 ただ、ANAの特典航空券は、とても取りづらいです。JALマイルの改悪のおかげでANAに移ってきた人が増えたせいでもあると思いますが、人気の路線や便はあっと言う間に枠が埋まってしまって「空席待ち」状態になってしまうので、海外であれば1年前、国内であれば次シーズンのスケジュールが発表になる日に取るくらいの気合いや覚悟が必要です(今年1月30日に夏ダイヤが発売されたので、6月末の月曜日の沖縄〜羽田便をマイルで取ろうとしたら、すでに満席でした。それくらい、取りづらいです)
 プラス、必要マイル数の改定があり、ハイシーズンだとANAの特典航空券のほうがJALよりちょっと必要マイル数が多くなっています。
 また、海外に行く場合、ANAだと国際線特典航空券は片道では利用できないという制約があります(JALは片道でも取れます)
 
 そんなこんなで、現状はJALのほうが特典航空券が取りやすかったりもして(残席に余裕がある便なら最小のマイル数で取れます)、良し悪しだと思います。
 理想を言えば、JALにもANAにも常に2〜3万マイルくらいは持っておいて、状況に応じて臨機応変に対応できるような態勢にしておくといいんじゃないかと思います。
 
 裏技(というか、陸マイラーには常識かもしれません)としては、ユナイテッド航空のマイルを貯めるという手もあります。ユナイテッドはスターアライアンスなのでANAの特典航空券に交換可能で、しかも国内線であればシーズンに関係なくANAよりも少ないマイル数で交換できます(ANAだと羽田〜福岡はハイシーズンで9000マイル必要ですが、ユナイテッドのマイレージプラスだと5000マイルでOKです)。しかもANAのようなマイルの有効期限がなく、無期限です。変更手数料やキャンセル手数料も無料です。国際線の特典航空券は(ユナイテッドは距離で計算するので、海外の場合、お得な地域はごくわずかなのですが)燃油サーチャージもかかりません。
 ユナイテッド派の方はMileagePlusセゾンカードを持っている方が多いようです。昨年は3,000マイルもらえる入会キャンペーンなどもやっていました。今入会するならぜひmoppy経由で。ポイントが貯まります。
 


最後に

 たくさんの情報を一気にお伝えしたので、嫌気がさしたかもしれないですよね…。そんなポイ活とかしてる暇があったらガンガン仕事したほうがいいや、と思う方も多いことでしょう。でも、若い方とか、フリーランスの方とか、事情があって会社勤めをやめている方など、時間はあるけどお金はあまりないという方もいらっしゃるかと思いますので、そういう方が上手く活用してくれたら、と思います。
 
 あと、英語がしゃべれないから海外は厳しい、という方、結構いらっしゃると思います。
 私も別に留学経験はないですし、「英語できます」と自信持って言えるほどではないですが、何回も海外に行って、実際にお話して、通じたり通じなかったりということを繰り返して、ちょっとずつしゃべれるようになってきた感じです。そもそも台湾やタイだとみんな英語ネイティブじゃないですからね。条件は同じです。なので、恐れずに飛び出しましょう。

 私は1997年にシドニーのマルディグラという世界最高峰の華やかさを誇るパレードと数万人がひしめくアフターパーティ(チャカ・カーンのゲストライブもありました)を体験して人生観が変わり、LA〜メキシコ西海岸のゲイクルーズで国境を越えたゲイどうしの絆みたいなさらに素晴らしい体験をして、こういうことをもっとみんなに伝えたいという思いを抱き、それがg-lad xxを続けるモチベーションにもつながっています。
 ニューヨークやバルセロナメルボルンのパレード、シカゴのゲイタウンのストリートフェスなどもご紹介してきました。海外のイベントのド派手な楽しさが伝わったら幸いです。
 また、何度かレポートしているように、台北のパレードは、参加者がものすごく多いだけでなく、本当に好きな格好で歩けて(なんならボランティアスタッフの方とかもパンイチです)、自由で楽しいですし、西門のゲイエリアのフェスとかクラブパーティもすごい熱気ですし、毎年これを楽しみにしている方が多いのも頷けます。パレードシーズンでなくても、ガチムチ系ゲイカップルがふつうに街中で手をつないで歩いてる様子を見るだけでも、台湾っていいなぁと思えます。
 数年前から始まったバンコクのパレードも負けてなくて、とにかく素敵なドラァグクイーンがめっちゃたくさん参加してるし、自由でカオスで楽しいです(それだけじゃなくて首相や都知事、著名な俳優の方なども参加してます)。シーロムのGOGOバーとかもカルチャーショックを受けるハズ。
 ソウルのパレードだって、東京の何倍もの方たちが(宗教アンチの激しさにも負けず)歩いてるし、ドラァグクイーンがずっとK-POPで踊ってるのがめっちゃ楽しいです。ソウルは本当に安く簡単に行けるので、ぜひ一度はパレードを体験してみてください。
 
 自分自身が海外で本当に素晴らしい経験をして大切なものをたくさんもらってきたということもあり、一人でも多くの方に同じように海外のゲイシーンの楽しさや素晴らしさを経験してほしい、今置かれている窮屈な状況を脱して、自由や解放感を味わってみてほしいと、うそいつわりなく思っています。長年ゲイとして生きてきて確信したのは、人生でいちばん大事なのは「自由」だということ。誰を愛するかの自由、セックスの自由、結婚の自由、職業選択の自由、自分らしくいる自由。世界を知ることは、今の不自由さに気づき、足枷や縛りをほどいていくきっかけにもなると思うんです。(自由は時に孤独で寂しいし、責任が全部自分に降りかかってきて辛い…というご指摘もあるかと思います。なので、「愛」も大事なのです。自由と愛と仕事のバランスを保つこと。難しいですけどね…)
 
 このコラムが、少しでも、みなさんが海外へと飛び立つ手助けになれば幸いです。
 それではみなさん、良い旅を。Bon Voyage!

(後藤純一)

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