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裏磐梯にゲイカップルが営むゲストハウスがオープン
同じゲイの方がおもてなししてくれるアットホームな宿に泊まりたい、グループで宿を貸し切って楽しみたい、といったご要望にお応えする素敵なゲストハウスができました。
沖縄や台湾やバンコクもいいけど、週末に近場でちょっとどこかに旅行したい、彼氏や気のおけない友人と一緒にゆったりと美しい景色を満喫したり美味しいものを食べたりするような旅がしたい、同じゲイの方がおもてなししてくれるアットホームな宿に泊まりたい、グループで宿を貸し切って楽しみたい、といったご要望にお応えする素敵なゲストハウス※が、福島の裏磐梯にできました。その魅力や利用方法について、ご紹介いたします。
【追記】2023年3月11日
コロナ禍の影響もあり、こちらのゲストハウスはクローズされました。たいへん残念なことです。
※ ゲストハウスやホステル、B&B、ペンション、民宿のような簡易宿泊施設(ホテル・旅館に比べて小規模で、安価に宿泊できます。オーナーさんや他の宿泊者と仲良くなりやすい感じです)を利用したことがない方のために、簡単に解説します。ペンションや民宿は、1泊2食付きのところが多く、建物が洋風か和風かという違いです。B&B(ベッド&ブレクファスト)は、建物としてはペンションクラスの規模で、1泊朝食付きに特化したものです。ユースホステルやゲストハウスはドミトリールーム(相部屋)があり、宿泊施設も簡素なものが多く、浴室やトイレは共同が主流です。その分リーズナブルな価格帯で長期旅行者(バックパッカー)に好まれ、一人旅の方なども気軽に集える広い共同スペース(ラウンジ)を設置していることが多いです。ユーホステル、バックパッカーズ、ゲストハウスはほぼ同じ種類の宿です。
今回ご紹介する『BANDAI LAKESIDE GUESTHOUSE』は、その名の通り、曽原湖という湖に面して建っている絶好のロケーションが魅力で、お部屋からそのまま外に出て散策したりもできますし、春から秋にかけてはカヌーやカヤックを楽しむこともできます。もちろん、冬場は、スキーにも対応しています(グランデコや猫魔がすぐ近くです)。湖越しの磐梯山の絶景を眺めながらゆったり過ごすもよし、思いっきりアウトドアを楽しむもよし、です。
そして、ここがいちばんのポイントですが、日本でも数少ない、オープンなゲイカップルが経営するゲストハウスでもあります(そんなに贅沢はできないかもしれないけど、二人でゲストハウスを営む暮らしって、本当に幸せそうですよね。ちょっと憧れます)。オーナーのGENTAさんのインタビューをこちらに掲載しておりますので、読んでみてください(その中には書いてないのですが、見た目の清楚さからは想像できない、かなり濃い、ディープな人生を送ってきた方です。GENTAさんのある種の勇気や行動力の秘密は、そういうところにあったんだなぁと。ぜひ、いろいろお話してみてください)
裏磐梯の自然の魅力を味わいながら、ゲイとしても安心して過ごせる旅をぜひ、『BANDAI LAKESIDE GUESTHOUSE』で。
ゲイとして安心して楽しく利用できるゲストハウス
もちろん昨今のホテルは、ゲイだからといって差別しないし、男性どうしでダブルのお部屋を申し込んでも普通に対応してくれる、というところが多いでしょう。しかし、民宿やペンション、ゲストハウスといった、オーナーさんと顔を合わせるタイプの宿になると、あれこれ詮索されるのではないか(彼女いないの?とか)、ゲイだと言うとイヤがられるのではないか、といった不安があり、なかなか安心して利用することができないという事情があります。
そういう意味で、このゲストハウスは、同じゲイの方たちが経営している宿ですので、とても気が楽で、リラックスして泊まることができます(ここは欧米からのお客様が多いようですし、他のお客さんが差別的ということもあまりなく、何かあってもオーナーが守ってくれるので、大丈夫です)
今回は一人で行ったのですが、駅まで車で送迎してくれて、晩御飯も一緒に食べて、夜遅くまでいろいろお話して、翌日は、五色沼や、諸橋美術館に車で連れて行っていただいて、とっても楽しかったです(時間があれば、カヌーとかもやってみたかったです)。週末で他のお客さんも多いと、なかなかゲイゲイしい感じにはならないかもしれませんが、一人でも寂しくない、ということは間違いないと思います。
パートナーの方や、気のおけない友達と一緒に行く、というのは、とてもいい使い方だと思います。
実は個人的に、別の地域の(表には出してないけど)ゲイの方が経営するペンションなどにパートナーと泊まったことがありますが、ただホテルに素泊まりするのとは全然違って、友達の家に招かれてホームパーティをしているような楽しさがあって、いい思い出になっています。
ちょっと興味があって「貸切もできますか?」と聞いてみたのですが、可能だそうです。定員は18人なのですが、10人以上から貸切にしてくれるそうです。
例えばゲイサークルの合宿や(広いリビングがあり、ピアノもあるので、音楽系サークルでも使えそう。GENTAさんもピアノ弾きです)、お店の旅行などでも使えます。もしご要望があれば、セクシーなミーティングなどもOKだそうです(周囲に何もないので、気兼ねなく…)
お話を聞いて素敵!と思ったのは、お部屋からすぐ湖に行けるので、夏はお部屋から水着姿で外に出て湖にドボン!と入って泳ぐことができるということ。周りはほとんど人がいないので、例えば六尺とかきわどい水着でもOK、とのことです。
建物をまるまる貸切にしてゲイゲイしい楽しみ方ができる宿泊施設って、貴重ですよね。
ぜひいろんな利用方法を企画してみてください。
ゲストハウス基本情報
お部屋は2種類の和室があり、ドミトリー(相部屋)で1人3,900円なのですが、他に宿泊客がいない場合は、1人分の料金で1部屋使えます。朝食はついていて(シンプルですが、お腹いっぱい食べれます)、夕食は別料金です(+1,200円。美味しいですよ)。お風呂やトイレは共同です。結構広いリビングがあり、Wi-Fi無料ですので、ソファに座ってノートPCやiPadなどを使ったり、といった過ごし方もできます。
アクセス
お車でいらっしゃる方は大丈夫なのですが、郡山駅まで新幹線や高速バスで来られる方は、郡山駅から磐越西線に乗って、猪苗代駅から路線バス(約1時間に1本です)に乗るか、車で迎えに来てもらうか、という形になります。
3人まででしたら、GENTAさんの車に乗れます。
4人以上になると送迎ができなくなってしまいますので、何台かの車でお越しいただくか(郡山からレンタカーでもいいと思います)、タクシーに分乗してお越しいただく形になります(ちなみに猪苗代駅から宿までのタクシー代は6000〜7000円だそう。宿代より高いです。4人とかで割れば、そんなに気にならない金額かも)
スキー・スノーボード
ぜひパウダースノーのスキー場を楽しんでください。グランデコ、星野リゾート猫魔スノーパーク&リゾート、裏磐梯スキー場の3つが近いです。グランデコと猫魔はシャトルバスで楽々アクセス。裏磐梯スキー場は車でお越しください。
レンタル品
カヌー、カヤック、自転車のレンタルがあり、美しい景色を眺めながら湖上を漕いでいく快感を味わえたり、サイクリングやトレッキングも楽しめます。アウトドアが好きな方にはたまらないと思います。
BANDAI LAKESIDE GUESTHOUSE
https://www.bandai.ski/
裏磐梯の観光情報
裏磐梯で最も人気な観光地といえば、やはり五色沼でしょう。森の中、エメラルドグリーンの沼があったかと思えば鮮やかなコバルトブルーの沼もあり、色とりどりの神秘的な光景で旅人を魅了します。GENTAさんは、観光地然とした毘沙門沼側の入り口ではなく、反対側の、青沼が近いほうから入って歩くコースがオススメだそうです(時間があれば、車で連れて行ってくれたり、一緒に歩いたりしてくれるそうです)
最寄駅というか、裏磐梯への入り口は、磐越西線の猪苗代駅ですが、当然、猪苗代湖が近いです。真冬には「しぶき氷」や白鳥の飛来を見ることができますが、春から秋にかけても、白鳥や亀の形の遊覧船(結構しっかりしてる)に乗って楽しんだり、たいへんおしゃれな(ゲイの間で人気な)カフェで過ごすこともできます。
時間があればぜひ、諸橋近代美術館を観ていただきたいです。裏磐梯の山中に突如として開ける欧風の建物と庭園という景色にまず驚きますし、世界的にも貴重なダリのコレクションを観ることができます(企画展も、エッシャーだったり、いろいろ変わります。今回はP.J.クルック(キングクリムゾンのCDのジャケ写の絵を多数手がけている英国の女性画家)でした)。美術館内のカフェでは、350円でめっちゃ本格的なコーヒー(ビスケット付き)も楽しめます。 ※冬季は閉館となります。
『BANDAI LAKESIDE GUESTHOUSE』が面している曽原湖も魅力的です。桧原湖ほど大きくないので、カヌーやカヤックを借りて、一周してみることもできます。湖の奥の方まで漕いで行くと、景色も全然違って見えて、この辺りは磐梯山が噴火する前は森だったので、湖底から木々が生えている様を見ることができるそうです(ちなみにすぐ近くの桧原湖の辺りは、昔、宿場町だったので、湖面から鳥居が顔を出していたりするそうです)
<裏磐梯の四季>
2019年2月15日〜17日 裏磐梯雪まつり
5月後半 桜が観れます
6月 五色沼がいちばんきれいな季節です
8月 湖で泳げます
10月 紅葉の季節です
12月上旬〜GW スキーが楽しめます
INDEX
- 裏磐梯にゲイカップルが営むゲストハウスがオープン
- 台北プライドへ行くなら、ぜひJALのツアーで!
- ゲイ旅コラム:知られざるゲイの聖地・シカゴ(3)観光地としての魅力
- ゲイ旅コラム:知られざるゲイの聖地・シカゴ(2)遊ぶにも住むにも最適なゲイタウン
- ゲイ旅コラム:知られざるゲイの聖地・シカゴ(1)ビッグなストリート・フェス
- ゲイ旅コラム:「世界最高峰のゲイリゾート」バルセロナ(3)シッチェス
- ゲイ旅コラム:「世界最高峰のゲイリゾート」バルセロナ(2)街の魅力
- ゲイ旅コラム:「世界最高峰のゲイリゾート」バルセロナ(1)バルセロナプライド
- 夏を先取り! ジャルパックで行く沖縄ビーチパーティ
- ゲイ旅コラム:「住みたくなる街No.1」メルボルンの魅力
- ゲイ旅コラム:「天国にいちばん近い国」トルコ
- トロントプライドツアーで一生の思い出となるスペシャルな体験を!
- 東北初のゲイスキーツアー開催! GRANDECO GAY SKI&SNORBOARD EVENT/TOUR
- レポート:TAIWAN LGBT Parade Tour
- ロサンゼルスのゲイ・スポット~クルーズの公式プレパーティも
- 「至高のゲイ体験」Atlantisクルーズ(7)涙と感動のラストダンス
- 「至高のゲイ体験」Atlantisクルーズ(6)ベリンダ・カーライルと美しいフィナーレ
- 「至高のゲイ体験」Atlantisクルーズ(5)クルーズのクライマックスとも言うべき濃厚な1日
- 「至高のゲイ体験」Atlantisクルーズ(4)泣けるほどハッピーなパーティと「ゲイのワンダーランド」
- 「至高のゲイ体験」Atlantisクルーズ(3)天国のようなビーチとキラキラな夜
SCHEDULE
- 12.13露出狂ナイト 〜DARK WORK〜年内ラストのBITCHな夜
- 12.14G-ROPE SM&緊縛ナイト
- 12.14SURF632
- 12.15PLUS+ -10th Anniversary-
- 12.15FOLSOM BLACK The Last of 2024