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ゲイ旅コラム:ソウル 

すでにソウルに何度も行っているという方にとっては「釈迦に説法」なのですが、そうではない方のために、ゲイタウン・鍾路(チョンノ)のことをメインに、ソウルへの旅の情報をお届けしたいと思います。

ゲイ旅コラム:ソウル 

レポート:ソウル・ピンクドット+第20回ソウル・クィア・パレードでお伝えしたように、2019年5月31日・6月1日に第20回ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル(SQCF)のピンクドットとパレードが開催されました。本当に楽しいので、台北だけでなくソウルのパレードにもぜひ、行ってみてください。たとえパレードの時期じゃなくても、ソウルは本当に魅力的な街なので(冬はマジ寒いそうなのでお勧めしませんが)、ぜひ旅行に行かれてみてはいかがかでしょうか? ここでは、ソウルの旅の情報や、ゲイタウン・鍾路(チョンノ)のことなどをお伝えいたします。(後藤純一)

 

安い!速い!旨い!空の旅

 海外行きの格安航空券の中でも最も安いのが、韓国行きの航空券です。通常でもLCCで往復1万円台ですし、セールの時は往復で1万円しないチケットも出てきたりします。札幌とか那覇に飛ぶより安かったりします。航空会社も本当にたくさんあって、選ぶのがたいへん…迷っちゃう…という感じです。
 今回、僕が選んだのは韓国のアシアナ航空でした。LCCでもよかったのですが、海外のLCCって遅延は普通で、ひどい時は予告なしにキャンセルになり、クレーム対応も要領を得ず…といった口コミを読んで、不安になったのと、ソウルくらいの距離だと料金の差がそんなにないので(料金の目安は、LCCが1.5万円、アシアナ航空や大韓航空が2.5万円、JALやANAが3.5万円という感じです。ちなみにここのサイトがいちばん安いチケットを探せると思います)、だったらアシアナ航空にしとこう、と思ったのです。ちなみに大韓航空じゃなくアシアナ航空にしたのは、かつて大韓航空で大事故があったから…ではなく、帰りの便の時間帯があまりよくなかったからです。

  
 成田発13:20の便でしたが(もちろんエコノミー)、乗ってみて感じたのは、意外と座席の間隔が広くてゆったりしてたということ。これは良かったです。あと、ちょうど僕が座ってたエリアの担当のCAさんが男性で、たぶんゲイの方だと思うのですが、爽やかに髪を刈り上げたなかなかカワイイ方でした。エンタメは、映画の種類が少なくて、日本語字幕対応はなく、日本語吹き替えしてる作品も数本、あとは日本映画が1本だけ(『日日是好日』)で、残念な感じでした。機内食は値段の割には美味しかったです。行きはカツ丼+ごま豆腐、帰りはビビンパ(コチュジャン付き)+パンでした。実質、飛行時間は2時間くらいなので、あっと言う間です。飛行機は寝るだけだから別にエンタメとか機内食とか要らないや、という方は、LCCでもいいかもしれません。

  

仁川空港は成田みたいな感じです
 
 仁川(インチョン)空港第一ターミナルに無事に到着。なんか成田と似てる…と思いました。結構広いし、新しくてキレイです。
 イミグレ(入国審査)とバゲッジクレーム(荷物受取)を済ませて外に出て、まずは両替しました(カードでだいたい支払えると聞いたので、1万円しか両替しませんでした。あとで後悔)。それから、AREXという成田エクスプレスみたいな特急でソウル駅まで行き、地下鉄1号線に乗り換えて鍾路3街(Jongno sam-ga、チョンノサムガ)駅で降りるという予定にしていたので、T-MONEYカード(SUICAや台北の悠遊カードみたいな、チャージしてピッとやるカード。1回1回切符を買わなくて済みますし、料金もお得です)を購入すべく、コンビニを探し(すごく迷いました…たぶん構内に1ヶ所しかないと思います。地下鉄の駅で買えばよかったです)、AREXのカウンターを探し(インフォメーションカウンターで聞いたのですが、日本語で教えてくれました)、事前にKKDAYというサイトで購入していたAREXチケット(アシアナ航空またはJCBカードでも割引になるのですが、KKDAYで買うのがいちばん安いです)のQRコードを見せて、何時の列車の何号車何番と書いた紙とオレンジ色っぽいチケット(500ウォン=50円取られますが、降りたあとで払い戻しできます)を受け取りました。しかし、コンビニ探しで時間を食ってしまっていたので、16:48分の電車を逃してしまい、17:28まで待たなくてはいけませんでした(本数が少ないのが難点です)


 トイレに行ったり、飲み物買ったり、携帯チェックしたりして過ごし(Wi-Fiは成田でレンタルしてました)、時間が近づいて、改札を通り、ホームへ。予想に反して、ホームにも、待合所みたいな、座って待ってられるスペースや自販機もありました。電車は成田エクスプレスのようにスーツケース置き場もあり(大きくはありません)、トイレもあり、TVもあったりして、もちろんリクライニングシートで、なかなか快適でした。車窓からの眺めは、初めは日本とあまり変わらない田園風景で、だんだん街が見えてきて、遠くに高いビルが林立する街が見えてきて、あれがソウルかぁ…という感じでした。
 18:15頃、ソウル駅に到着。改札を出るときに、間違ってT-MONEYカードをタッチしてしまい、そこにいた係の人に教えてもらいました。それから地下鉄1号線への乗換の案内板を見ながら歩き(階段の昇り降りも結構あったのですが、階段の横にスーツケース用のベルトコンベアがあったりして、面白いなぁと思いました)、地下鉄改札に着いて、T-MONEYカードに5000ウォンチャージして、正しい方の改札に入り(方向で改札が別だったりします。間違って入っても、もう1回ピッとやれば出れます)、電車に乗って、3駅でチョンノサムガ駅に着きました。ここで運命的な出来事が起こります。
 なんと、改札の前に、東京レインボープライドのYさんがいたのです(バレバレですが、一応、お名前は伏せておきます)。聞けば、改札をうまく出れない、とのこと。僕が通るときに一緒に出れる?と思ってチャレンジしたのですが、僕もエラーになり(チャージされてないっていう事象。チャージの機械で再度やってみるも、そちらもエラーに。もう、何がなんだか…)、駅員さんもおらず、途方に暮れていたら、通常の改札の横の、車椅子の方が通るための広めのゲートを通る方がいたので、そこから無事に脱出できました。
 聞けば、Yさんも同じホテルであることが判明し、二度目のビックリ。じゃあ一緒に行きましょうということで、鍾路(大きな通り。道路名はチョンロと読むそうです)から多文化通り(屋台通り)に入って、「ホテル グリム チョンロ インサドン」へと向かいました。ホテルでチェックインして、部屋が隣どうしであることがわかり、三度目のビックリ。これはもう、晩ご飯も一緒に食べましょうね、ということになり、ただ、某HIV団体のIさんや、地方で大学の先生をしているHさんとお約束しているという話でしたので、ぜひ混ぜてください、とお願いして、Iさんが今空港から向かっているので、到着する頃に待ち合わせしましょう、ということになりました。


 ホテルのお部屋は決して「お値段以上」ではなく、まあ、こんなものよね、という感じでした。日中、出かける時に部屋の鍵をフロントの方に渡して「Could you clean my room, please?」などと言えば、お部屋をお掃除してくれます。あと、ごく簡単な朝食がついてます(トーストとゆで卵)。フロントの方が本当に親切でした(英語でお話しできます)。そう考えると、そんなに悪くないホテルです。ゲイタウンも近いし、周りにご飯屋さんやコンビニがたくさんあるし、交通の便もいいし。

 
 
 
鍾路(チョンノ)に行ったら、まずは「iShap」へ
 
 待ち合わせ場所(チョンノサムガ駅)にやって来たIさんが、ぜひ「iShap(アイシャップ)」という鍾路(チョンノ)※にあるHIVのセンターにご挨拶に行きたいとおっしゃるので、ご一緒させていただくことになりました。

※ソウルのゲイタウンは、ゲイバーが100軒くらいある鍾路(チョンノ)と、クラブやおしゃれなバーが集まる梨泰院(イテウォン)のHomoHillと呼ばれるエリアに分かれています。チョンノは40代以上とかイカニモ野郎系な方も含めて幅広いタイプの方が集まっていて、イテウォンは若い子が多いというイメージです。
 
 「iShap」は、韓国で唯一の、ゲイのためのコミュニティセンターです(イテウォンにもあるのですが、MtF向けだそうです)。地下鉄5号線チョンノサムガ駅5番出口を出てすぐの所にある雑居ビルの4階にあるのですが、会社のオフィスみたいな立派な造りになっていて、事務スペースのほか、相談ができる個室(迅速検査もやってるそうです)、広めのリビングがあります。ゲイのイラストレーターが描いた絵が展示してあり、もちろんHIV関連やパレード関連のポスターやパンフも置かれていて、コーヒーも飲めたりして、居心地がいいです(BGMがアリアナ・グランデとかでした。素敵)
 先述のH先生が、韓国語がペラペラで、通訳してくださったのですが(本当にありがたい)、ここでは1年間無償でPrEPが受けられる(薬を提供し、検査もセットになっている)そうで、日本より進んでる!と驚きました。韓国では2年前にPrEPが予防法として承認されたそうで、ただし、保険が効かないので、みんな毎月40万ウォンもする薬を買えない…とのことで、無償で提供しているんだそうです。
 感染率は日本よりちょっと高いくらいだそうですが、PrEPの浸透によって、今後感染率が下がっていくだろうな、と予想されます。
 この施設で迅速検査も受けられるのですが、全国を回って検査イベントも行っており、その際、自殺予防プログラムも同時に行っていると聞きました(それだけ自殺を考える人が多いということ。胸が痛みます…)
 スタッフの方は、とても気さくで、優しかったです(見た目もカワイイです)
 
 運命の女神って本当にいるのかもしれない…と思うことが、時々あると思うのですが、今回「iShap」を訪問できたことは、その一つでした。あの日、あの場所でYさんに会わなかったら、「iShap」に来て(H先生に通訳してもらいながら)話を聞くということはできなかったと思います。本当によかったです。
 
 みなさんも、チョンノに行ったら、まず「iShap」を訪ねてみてください(日本の方も歓迎です、と言っていただきました)。ぜひ行くべき理由は、チョンノおよびイテウォンのゲイタウンMAPがもらえるからです。実はチョンノだけでも100軒くらいゲイバーがあるのですが、ネットには情報が出ていません(ネットに載せるとアンチの人たちのいやがらせに遭う可能性があるので、載せないお店が多いんだそうです)。MAPに載ってる100軒くらいのゲイバーのなかには何軒か、マスターが日本語が話せるお店もあって、そこに行くと、最新の情報を日本語で教えてくれる、とのことでした(どこがそのお店かは「iShap」の方が教えてくれるはずです)
 
iShap
ソウル市鍾路区楽園洞109-1
開館時間:月〜土 14:00-22:00
 

鍾路(チョンノ)のゲイバー

 鍾路(チョンノ)のゲイエリアは、一見ノンケのオヤジたちの町に見える屋台通りからすでに始まっていて(この通り沿いにもゲイバーやハッテン場があります)、地下鉄5号線(地図で言うと紫の路線)チョンノサムガ駅5番出口を右に曲がった、屋台が並んでるにぎやかな通りをメインストリートにして、その北側の楽園洞(ナグォンドン)まで含めた、広いエリアにまたがっています。もし誰かと待ち合わせる場合は5番出口がわかりやすい目印になると思います。
 
 プライドウィークということで、メインストリートにはレインボーカラーの横断幕が掲げられていました。
 夜はそんなに暑くはないのですが(日が暮れると急に寒くなります)、通りにテーブルが出ていて、外で飲んでる方々がたくさんいました(外で飲んでる方たちは、ノンケなのかゲイなのかよくわからず…たぶん、両方のグループが混ざってたんじゃないかと思います)。通りに面した「Makers」というホテルの前が広めのテラスになってて、飲みながら通りを行き交う男たちを眺める方もいて、このホテルもいいなあと思いました(夜中うるさそうですが)
 上野浅草にいそうな短髪ガチムチ野郎系の方(ラガーシャツとか着てハーパン穿いてる)などもたくさん見かけました。
 あと、このエリアでナイモンを開くと、近くにたくさん出てきます(カワイイ人、多数)。もし連れ込みOKなホテルに泊まってたら、ナイモンでメッセージが来た人とやりとりして、お部屋で…ということもありえると思います♪
 
 さて、今回、諸事情で1軒しか行けなかったのですが、チョンノのゲイバーをご紹介します。
 5番出口からちょっと北側、細い路地を入って割とすぐの左手にある路面店で「Friends」というオシャレな雰囲気のショットバーです(1杯9000ウォン〜)。メニューには英語表記もあるので、ハングルが読めなくても大丈夫です。ちなみに「WEEKENDS」というカクテルがあったのですが、それは、G-Voiceというゲイの合唱団のドキュメンタリー映画のタイトルから取ったものだそうです(というか、G-Voiceの方が飲みに来られてました)。G-Voiceファンの方はぜひ。
 ショットバーと言ってもスタンディングではなく、ちゃんとカウンターやボックス席に座ってくつろぐことができます。いろんなタイプのお客さんが来ています(軍服を着た方もいました)。カラオケで騒ぐとかじゃなく、落ち着いた雰囲気です。カウンターに座って、もし隣の方が日本語か英語ができる方だったら、会話を楽しめると思います。
 今回は、友人のキム・ミンスくんのパレード写真が店内で展示されていました。韓国各地のパレードの写真のほか、台北、東京、大阪、福岡のパレードの写真もありました(大阪のRainbow Festa!のフィナーレ、風船が空に上っていく瞬間、男の子がキスしてる姿を捉えた写真が素敵でした)
 オープンなお店で、入りやすいので(重々しいドアを開けるのは勇気が要りますが、開け放してあって中が見えると、入りやすいですよね)、ぜひご利用ください。

 
Bar Friends
88-2 Nakwon-dong
19:00-


ソウルのクラブシーン

 今回、実はちょっと足の具合がよくなくて、パレードを歩いた後、部屋に戻って足を休めないと…という感じでしたので、体調が万全であれば出かけていたであろうイテウォンのクラブには行けませんでした(残念です)。ただ、今回パレードで見たドラァグクイーンの方々がとても素敵でしたし、次回はぜひとも行きたいです(次の目標ができました)
 
 なお、ソウルでは年に1回、「I AM」というサーキット系の大規模なパーティ・ウィーケンドが開催されています。今年は8月23日(金)〜25日(日)です。メイン会場は、アジア最大級で「世界のクラブTOP100」にランクインする「CLUB CHROMA」(PARADISE CITYという今話題の豪華リゾートの中にあります)。写真を見てると、いろんなテーマのパーティがあり、裸族多数なセクシーな雰囲気だったり、K-POPのフロアもあったり、楽しそうです。プールパーティや、イテウォンでのアフターパーティなどもあるそうです(バンコクのソンクランみたいな感じ?)。たぶん日本のGOGOさんも出演すると思います。
 
I AM
2019年8月23日(金)〜25日(日)
@CLUB CHROMA他
 

 
韓国にいい出会いがあるかもしれない説

 かつて、台湾に行くと日本人がモテるということがまことしやかに囁かれていた時代がありました。曰く、ハッテン場で日本語でしゃべったりすると途端に人が寄ってくるとか、日本人とつきあいたいと思ってる台湾人は多いとかなんとか(実際、周りで台湾の人とつきあってる人、ちらほらいました)。それが台湾に行こうという動機の一つになってた方も、結構いらっしゃったのではないかと思います。肌感覚で言うと、2000年代までは、まあ、そうだったかも、と思いますが、今や、台湾の方がゲイ先進国ですし、シーンも成熟し、ガタイのいいモテスジ系な方もたくさんいますし、台湾人とおつきあいしたら結婚だってできるのに、わざわざ日本人との出会いを求めるかというと…。
 それに比べると、韓国のほうが、まだまだ「日本人、大好き」と言ってくれる方が多い気がします。
 実際、今回行ってみて、例えばチョンノ辺りを歩いててすれ違いざまにガン見されたり、地下鉄に乗っててイカニモな方の熱い視線を感じたり、ナイモンで(珍しく)反応があったりして、台湾よりも「モテ」を感じました(気のせいだったりして笑)。おそらくですが、まだまだ需要があると思います(個人の感想です)
 なんとなく、素朴で、スレてない人が多い印象ですし、言葉の壁はあるかもしれないけど、もし出会いがあれば、いいおつきあいができるんじゃないかな、と思いました。
 
 
 
ソウルの街とごはん

 ソウル広場に隣接するプラザホテルとか、ロッテ百貨店本店などの建ち並ぶエリアとかを見ると、ソウルは大都会だなぁと感じます。そういう近代的なビル群と、徳寿宮や景福宮のような歴史的な名跡と、明洞(ミョンドン)や仁寺洞(インサドン)のようなショッピングやグルメが楽しめる街がすぐ近くに混在していて、美しく、楽しい街です。ぜひ今度、じっくり観光したいなぁと思いました。


 
 交通の便がたいへんよいです。東京並みに地下鉄が縦横無尽に走っていて、だいたい地下鉄でどこにでも行けるのも魅力です(バスも使えます)。タクシーもとても安いので、気軽に使えます(赤いランプが空車、緑が乗車中です)が、週末の夜とかはなかなかタクシーを拾えなかったりします…(そういう場合はUberを利用しましょう)
 
 先述のH先生が案内してくださって、3日間、鍾閣(チョンガク)駅近くの商店街だったり、ソウル市庁広場近くのお店だったりで、大勢でワイワイとディナーを食べました。地元の人々が普通に行くようなお店でした(メニューもハングルのみで、案内してくださる方がいないと、入りづらかったかも)
 サムギョプサルは、日本でも食べれるのでご存じの方も多いと思いますが、厚めの豚バラ肉を焼いて、ハサミで切って、サンチュ(葉野菜)で巻いたり、キムチと一緒にして食べたりします。こんな分厚いの見たことない!という感じのボリューミーなサムギョプサルを堪能しました。何種類かの調味料が(会席料理みたく)お皿に上品に盛られて出てきて、いろんな味で楽しめました。
 ポッサムという、ゆでた豚もいただきました。野菜と一緒に、コチュジャンをつけたり、キムチを載せたりして。
 あとは、個人的には、あさりとかワタリガニとかが入った海鮮のスープが、感動的な美味しさで(ちょっと辛いですが)、これはまたぜひいただきたいと思いました。
 そのほかにもいろんな前菜が出てきますが、お店によって、ナムルとかだけでなく、どんぐりの実から作った豆腐のようなものだったり、珍しい、本場じゃないと食べれないようなものがあって、よかったです。
 ディナーはお腹いっぱい食べても20000〜25000ウォンです(大勢で割り勘したので、現金で払い、あとで現金が不足する事態に…2万円くらい下ろしておけばよかったです。1人か2人でご飯を食べる場合は、カード払いにすれば、そんなに現金を使わないと思います)





 お昼は、ホテルを出てすぐの屋台通りに並んでいるお店で食べました。表に出てる料理の写真と日本語表記と値段を見て、適当に決めました。石焼きビビンパの定食(味噌汁やキムチがついている)が5000ウォンとか。あと、鶏のももがまるごと入ったうどんが8000ウォン、辛味がたまらない韓国ラーメンが3000ウォンとかでした(ご飯屋さんやコンビニはどこでもカードが使えます)
 韓国料理は飽きた、という場合も、街中にカフェもあるし、コンビニに行けばだいたい何でも買えるし(ハンバーガーとか、おにぎりとか)、ご飯で不自由はしないと思います。

 
 
ソウル駅で飛行機の搭乗手続きができる!
 
 3泊4日の旅を堪能して、帰る日になりました。
 ホテルを出て空港に向かう時に、これはぜひ利用しなければと思うソウルならではの面白いサービスがあって、それは、ソウル駅から仁川空港までのAREXに乗る時に、事前に飛行機の搭乗手続き(スーツケースも預けられます)と出国審査を済ませられるのです。飛行機の出発時間まで余裕があれば、荷物を預けて、街でショッピングなどもできるという、たいへん素晴らしいサービスです。
 ソウル駅の大きな駅舎(地下鉄からエスカレーターを上がったところ)のいちばん奥の左手からエスカレーターを降りて地下2階に向かいます。まずAREXのチケットを買う必要があって、自販機でも購入できるのですが、僕は例によってkkdayのサイトで予約していたので、カウンターに並ばなければならず、少し待たされました。が、搭乗手続きと出国手続きはあっという間で(数分で終わりました)、そこから真っ直ぐAREXの乗り場に直行してもいいですし、踵を返して街に出てもよいのです。これは便利!と思いました。
 なお、ホームで待ってる間に自販機でジュースを買ったのですが、T-moneyカードが使えてラッキーでした(少しチャージが残ってたのを使い切ることができました)
 仁川空港に着くと、搭乗手続きは済んでいるので、あとは手荷物検査(サイトによっては、優先入場口があると書いてありますが、聞いたら、そういうのはなくて、一般の方と同じ手荷物検査の入口でした。アシアナ航空のターミナル1Sの話です。他のターミナルはもしかしたら違うかもしれません)を済ませて、出国審査は、並ばずに、別ライン(都心なんとかって書いてあります)でチョチョっとやって出れます。なので、通常、搭乗手続き〜出国手続きに30分以上はかかるところを、5分〜10分くらいで済ませられました(なので、空港には出発時刻の1時間ちょっと前くらいに着けば、間に合うと思います)
 中に入ると、免税店もいろいろあるし、ご飯を食べるところもいろいろあるのですが、ご飯もお土産も、とても高いです(まあ、空港はどこもそうですよね)。なお、ラウンジとかがある最上階に行ってみると、無料で休めるスペースがあったりするので、時間を持て余したときは探してみてください。
 

ソウルの旅はいいことずくめ
 
 たぶんですが、ゲイの世界では、台湾よりも韓国に熱心に行く方ってそんなに多くないのではないでしょうか。かくいう私も、今まで台北には10回近く、バンコクには2回行っているのに、ソウルには一度も行ったことがありませんでした。それはなぜかというと、いろんなイメージや思い込みに邪魔されてたり、あまり情報がなかったり、パレードの日程が合わなかったり(去年までは映画祭やアゲハと重なってました)、という感じでした。でも、もしかしたら、僕が抱いていた偏見って、みなさんも感じてたりするかもしれないな…と思い、例えばこんなイメージっていうのと、今回実際に行ってみて感じたことの対比を、箇条書きにしてみます。
 
(1)寒そう → カラッと暑くて(過ごしやすい暑さ)Tシャツ+ハーパンで過ごせます(夜は涼しくなります)
(2)食べ物が辛そう → 辛くないものもたくさんあるので、大丈夫! ご飯は安くて美味しいです
(3)言葉が通じなさそう → 駅とかちゃんと日本語や英語の表記あるし、ご飯屋さんの外に出てるメニューも日本語書いてあったりするし、いざとなれば翻訳アプリで!
(4)ゲイシーンとかイベントとか盛り上がってなさそう → 飲み屋街もクラブシーンも盛り上がってそうです。パレードの盛り上がりは、お伝えした通りです
(5)台湾ほど親日じゃなさそう → ホテルの方も親切でしたし、ご飯屋さんでは店主の方が日本語で話してくれたりしました。不快なことは全くありませんでした。
 
 こんな感じです。そうなんです、いいことずくめなんです。しかも4万円台くらいで行けるので、コスパ最高です。2時間半で着いちゃうので、週末ちょっと行って来るとかも可能です。
 というわけで、台北やバンコクに飽きたという方や、今までソウルはノーマークだったという方なども、ぜひ今後、ソウルを楽しんでほしいなぁと思う次第です。



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