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Matt Zarley "Trust Me"

マッチョ野郎系なオープンリー・ゲイのメジャーなアーティストがついに登場! 最新のPVは「アメリカはゲイの大統領を迎える用意があるのか?」と問うもので、素晴らしくゲイゲイしい傑作です。

Matt Zarley

 初めは女性(妻?)と一緒にビデオカメラに向かって語りかけている若い政治家マット・ザーリー。しかし、プールで男と戯れているところをスクープされ、大スキャンダルに。「ゲイSEX映像流出」とか「アドバイザーが辞任」といったニュースが流れ、ザーリーはピンチに追い込まれます…が、最後は「ザーリーが圧倒的勝利。アメリカは初のゲイの大統領を祝福する」なのです(素晴らしい!)
 ダンスクラシックなテイストで盛り上がっていく曲調が、このドタバタ劇にうまくマッチしています。
 マッチョな男がたくさん出てきたり、マット・ザーリー自身もスーツ姿で華麗なダンスを披露したりという点でも楽しめます。ミラーボールも回ってますし、ジョージ・マイケルが警官の格好でトイレの中で歌った『Outside』を彷彿とさせるような、傑作ゲイPVです。 

 マット・ザーリーは10代でブロードウェイで『コーラスライン』に出演したり、レコーディングアーティストとしてアッシャーやチャカ・カーン、ヴァネッサ・ウィリアムズなどと共演したこともあるミュージシャン。現在はLAを拠点とするシンガー/ソングライターです。2002年にユニバーサルからデビューアルバムが発売され、ビルボードマガジンで「素晴らしい! 大型アーティストが誕生した」と絶賛されました。デビューシングル『You Always Want (what u ain’t got)』はビルボードのクラブ・チャートでヒットを記録し、セカンドシングル『Say Goodbye』はLGBT擁護団体HRCが主催したイベント「Being Out Rocks」のベネフィットCDに選ばれました。(ちなみにこのイベントでは、シンディ・ローパーやルーファス・ウェインライトと共演しました)
 2008年の『Here I Am』は「アメリカン・アイドル」のソングライターコンペで決勝にまで進み、一躍、有名に。『Had I Known』からメジャーなPVが制作されるようになりました。
 同時に、前述のチャリティイベントや、LAなどのプライドイベントにも出演するなど、ゲイ支援にも積極的です。

 ルックスも、今までになく正統派のマッチョ野郎系で、もちろんゲイの間の支持も厚い(熱い)ものがあります。こういうタイプのゲイのメジャーなアーティストが登場したことも素敵ですし、また、ゲイネスを前面に出した(ゲイ礼賛的な)スタンスも素晴らしい。今後が本当に楽しみな人です。

 今回は、マット・ザーリーの素晴らしい新作とともに、前作『Perfect』、その前の作品で超SEXY!と話題になった『WTF』、そして『Had I Known』をご紹介します。


Matt Zarley - Trust Me


Matt Zarley - WTF (Official Music Video)


Matt Zarley - Perfect (Official Music Video)


Matt Zarley - Had I Known (Official Music Video)




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