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Big Dipper

NYにちょっとクレイジーなベア系ゲイラッパーが登場! 巨体を揺らしながらオネエテイストで暴れまくるBig Dipperは超ラブリー! MVも面白くて素敵です♪

Big Dipper

 ゲイのラッパーといえば”GAY PIMP”(ジョニー・マクガヴァン)を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思います。2001年にデビューし、裸のイケメンを多数出演させたキャッチーなMVで話題を呼び(ゲイクラブでヘビロテされたそうです)、日本でもその存在が知られるようになりました(なんと、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭のステージにも登場)。そして2012年、NYにちょっとオネエなゲイ・ベア・ラッパー”Big Dipper”が登場しました(ちなみにジョニー・マクガヴァンは自身のインターネットTVの番組「Hey Qween」にBig Dipperをゲストで呼んだりもしています)

 ここでゲイとHIP HOPの関係(因縁)をめぐる歴史をざっと概観してみましょう。
 HIP HOP界ではもともと、エミネムのようにゲイをdisる人が多く(2000年のアルバム「The Marshall Mathers LP」に収録された「Criminal」に”My words are like a dagger with a jagged edge/That'll stab you in the head whether you're a fag or lez…Hate fags?/The answer's yes. “という歌詞があり、ホモフォビックだとして大問題になりました)、HIP HOPはホモフォビックだと見られていました。その不幸な状況を打開するため、2002年にCaushunというゲイのラッパーが登場し、メジャーと契約した最初のLGBTラッパーとして記憶されました。また、エミネムのホモフォビックなラップへのプロテストとしてジョニー・マクガヴァンが「The Wrong Fag to Fuck With: The Gay Pimp vs. Eminem」というショーを立ち上げ、2003年にGAY PIMPの活動をスタートさせ、一躍人気者に。そして、2000年代に最もメジャーで活躍したゲイラッパーとしてはCazwellがいます(「Downtown」などはゲイエロティシズム全開です)。2010年代に入ると、あのフランク・オーシャンのカミングアウトにより(あるいはマックルモア&ライアン・ルイスの応援により)、HIP HOPのイメージはガラリと変わることになりました。
 
 そんななか彗星のごとく登場したのがBig Dipperです。シカゴ生まれ、ブルックリン在住のラッパーで、パフォーマー、DJ、ミュージックビデオアーティスト、ディレクター、プロデューサーでもあるBig Dipperは、HIP HOPを聴いて育った筋金入り。『VICE』誌や『DETAILS』誌などで2012年のHIP HOP界を代表するクィア・パフォーマーとして紹介されました。音楽性もさることながら、巨体を惜しみなくさらし、ちょっとオネエテイストで悪ふざけをする、ハイクオリティでありながら面白いMVも注目を集めています。「ぼくはいつもハッピーでポジティブなバイブスで生きてて、楽しいことをしたいと思ってる。みんなが踊ったりしたくなるような曲を作りたい」(『OUT』のインタビューより)
 
「2015年はキュートでいきたい」というBig Dipperの最新作は、彼がマーメイドに扮したMVが素敵な 「Vibin」。そこからデビュー曲の「Drip Drop」までさかのぼって主なシングルのMVをご紹介いたします。
 


Big Dipperがキュートなベア・マーメイドに!? ガチムチ系マッチョ(Muscle Bear)なダンサーもセクシーです。夏っぽくてポップな楽曲です。


黒人の女の子みたいな短いツーサイドアップにしたBig Dipperもかわいいし、チアリーディング風なイメージとか、お金食べちゃうところとかも面白いです。


Big Dipper、いきなり全裸で登場。とってもセクシーだけど笑えたりもして。素晴らしくゲイゲイしいです。イメージは『プリティウーマン』にインスパイアされた高級娼館だそうです。


冒頭、ドラァグクイーンがBig Dipperの家族に扮してるシーンからして素敵です。いろんな「肉」のイメージがあふれていて、カッコいい映像です。


記念すべきデビュー曲。まず、森の中で熊のかぶりもので登場(「ケモナー」なイメージ?)、それからクラブとか、お部屋とか、いろんな格好でパフォーマンス。ダンス力もアピールしてます。

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