g-lad xx

　9月5日はフレディ・マーキュリーの誕生日。存命であれば73歳を迎えていたはずです。
　2019年9月5日、そんなフレディの「Love Me Like There’s No Tomorrow／明日なき愛」のアニメ版MVが公開されました。二人の男の子（白血球）が恋に落ちますが、一方はHIVに冒されていて…という切ない物語です。
　この曲は、10月11日発売のフレディのボックスセット『Never Boring』に収録されていて、そのことがきっかけで、フレディのソロシングルであるこの曲のMVが制作されることになりました。制作にあたり、エステバン・ブラボ＆ベス・デヴィッド監督は、「フレディの生涯と関係がありながらも、彼のことだけに断定しないストーリーを伝えたかった」ということで、HIV/エイズをテーマにした男の子どうしの愛の物語として描くことにしたんだそうです。
「1980年代のエイズ危機はLGBT史の極めて重要な一部分であり、気をつけて扱わなければならないテーマだということもわかっていた」
「このMVは2つの白血球が主人公のラブストーリーだが、片方がHIVに冒されてしまう」
「こうした見方は、私たちが葛藤を抱えるなか、より直接的なビジュアル表現を可能にしてくれた。そのおかげで、登場人物がふたりの関係ゆえに直面する困難、自己認識、社会の目、偏見、無関心などをより繊細なニュアンスで描くことができた」