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VIDEO

Shea Diamond "I Am America" (『WE‘RE HERE』テーマソング)

『WE‘RE HERE ~クイーンが街にやってくる~!』のテーマ曲「I Am America」のミュージックビデオです。とっても楽しくてパワフルでクィアです。

Shea Diamond

 「I Am America」は、3人のドラァグクイーンがアメリカの田舎町を訪ね、悩みを抱える人の話に耳を傾け、アドバイスしながら、その依頼人を素敵なドラァグクイーンに変身させ、ショーをプロデュースするというリアリティ番組『WE‘RE HERE ~クイーンが街にやってくる~!』のテーマ曲です。LGBTQコミュニティの強さを象徴するアンセムとして支持され、今年9月のエミー賞のベスト・オリジナル・ソング賞の最有力候補と噂されています。

 「I Am America」を共作したのは、黒人トランス女性のシンガーソングライターであるシェア・ダイアモンドと、バイセクシュアルでジェンダー・ノンコーミングを自認している売れっ子ソングライターのジャスティン・トランターです。
 ダイアモンドは、(性自認は女性なのに)男だけの刑務所に収監されていた15年前に「I Am Her」という曲を作っていて、「I Am America」は、この「I Am Her」のスピリットを受け継いでいるそうです。トランターとダイアモンドはこの曲の成功を、これまで常に拒否されてきながら自分の夢のために闘うことを強いられてきた人たち全員の成果の一つと見なしています。
 トランターはこの曲について「シェアのおかげでめちゃくちゃ笑える仕上がりになったよ」「番組のパワーをできるだけ曲に込めようと頑張った」「黒人のトランス女性が立ち上がって“私がアメリカよ”と歌い、それがエミー賞からも注目されたなんて、ぶっ飛ぶくらい驚いたし、とても美しい……」と語っています。
 
「I Am America」のMVには、『WE‘RE HERE』のボブ・ザ・ドラァグ・クイーン、シャンゲラ、ユーレカ・オハラだけでなく、トランス男性のポルノ男優として有名バック・エンジェルや、聴覚障害を持つアジア系トランス男性のモデルとして注目を集めるチェラ・マン、そして『POSE』でキャンディを演じたトランス女優のアンジェリカ・ロスといったトランスジェンダーのタレントがたくさん出演しています。曲を作ったシェア・ダイヤモンド自身が歌っていて、共作のジャスティン・トランターも出演しています(2人ともクィアのソングライターです)
 そんな素晴らしくクィアなメンバーが「My existence is a riot(私の存在自体が暴動)」と歌うのですから、シビれます。楽しくてパワフルで、どんなジェンダーでもOK!と勇気をくれるようなプライドソングです。
 
 『WE‘RE HERE ~クイーンが街にやってくる~!』は、8月8日からAmazon Prime Video「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて独占日本初配信されます。

 そして、9月20日の授賞式に先立ち、7月28日には第72回エミー賞のノミネーションが発表されます。『WE‘RE HERE』と「I Am America」がどうなるか、楽しみです。
 

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