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ぷれいす東京オンライン学習会「HIV陽性者と新型コロナワクチン〜3回目接種をどう考えるか」

ぷれいす東京さんが開催した「HIV陽性者と新型コロナワクチン」をテーマとしてオンライン学習会のアーカイブ動画が公開されました。とても勉強になる、興味深い、大事なお話がたくさんありました。

ぷれいす東京オンライン学習会「HIV陽性者と新型コロナワクチン〜3回目接種をどう考えるか」

 2022年2月16日に行なわれた、ぷれいす東京主催のオンライン学習会「HIV陽性者と新型コロナワクチン〜3回目接種をどう考えるか」のアーカイブ動画がぷれいす東京チャンネルで公開されました。HIV診療に携わっている医師の高田昇先生(元中四国エイズセンター/おだ内科クリニック/J-AIDS管理人)によるレクチャーで、そもそも免疫とはどういうもので、ワクチンは何のために打つのか、といった基礎的な知識から、HIV陽性者はCOVID-19にかかると重症化しやすいのかどうかについての専門家としての見解など、たいへん勉強になる、興味深い、大事なことがたくさん盛り込まれたお話でした。

 新型コロナウイルスに関して特に印象的だったのは、「コロナウイルスは1滴の中にいる量がめちゃめちゃ多いので、マスクだけでは感染を防ぐことが難しい。空気を換えるのは非常に重要」ということ、「ワクチンは感染を防ぐのではなく、ひどくなるのを防ぐ」ということ、「自然感染した人の抗体価は2年経っても下がらないが、価は高くない。ワクチンは最初に抗体価がガッと上がって、半年で下がる」ということ、「どのメーカーのワクチンを打つかということよりも、回数を多く打つことが大事」といったお話でした(モデルナ製は今まで「盛り」が多かったので3回目は量を減らしてるという興味深いお話も)

 HIV陽性者はCOVID-19にかかると重症化しやすいのかどうか、については、死亡数が約1.2倍というデータが出ているということ(HIV陽性者の免疫の状態はわからないが、少し予後が良くない)、HIV陽性者はブレイクスルー感染の危険が高い(リウマチなどと同等)ということ、WHOはHIV陽性者へのワクチン接種はA3(強くお勧め)としていること、ART(抗レトロウイルス薬の多剤併用療法)でコントロールされた陽性者はワクチンに良好な反応を示すということ、HIV陽性者は基礎疾患ありと見なしてよい、CD4が低い人はむしろ何回も打った方がいい、といった貴重なお話を聞けました。 

 HIV陽性の方もそうでない方も、わからないという方も、ぜひ聞いてみていただければと思います。
 

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