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広島県の山奥にコミュニティスペースを開いた60代トランス女性を追った番組

広島県庄原市に「Chosen Family Shobara」というLGBTQのためのセーフスペースを開設し、自宅にもレインボーフラッグを掲げている60代のトランス女性・奥田圭さん。彼女の姿を追った広島ホームテレビの番組がYouTubeに上がっています。

広島県の山奥にコミュニティスペースを開いた60代トランス女性を追った番組

 冒頭のメイクのシーンは、半分ドラァグメイク、半分ナチュラルメイクという感じで、オリジナリティもあり、興味深かったです(「年をとると肌がたるむから、引っ張ったりしないと書けないのよ」という最初のセリフがリアルでした)
 子どもの頃「スカートがはきたい」と親にせがんだり、他人と何かが違うと感じながらも、27歳で女性と結婚し、子どももいて、それでも本当の自分を生きることをあきらめきれず、58歳で女性として生きることを決めた奥田圭さん。ずっとアパレル関係の仕事をしていて、衣装持ちですし、オシャレです。親の介護のために広島県庄原市の山間の集落の実家に帰ってきました。奥田さんは、その実家にレインボーフラッグを掲げただけでなく、週に一度、「Chosen Family Shobara」というLGBTQのためのセーフスペースを開設し、居場所づくりをしています。
 驚くべきは、地元の方たちのフレンドリーさです。地方の60代の方たちがこんなに理解があるなんてスゴい、と思いました。そんなアライの方のおかげで、奥田さんも一歩を踏み出すことができました。レインボーフラッグが象徴するものの美しさとあたたかさに感涙…(そのシーンで流れていた曲がマーラーの「アダージェット」…『ベニスに死す』へのオマージュです。素敵)
 11分ちょっとの動画ですが、良質なドキュメンタリー映画を観たような気にさせられます。ぜひご覧ください。
(ちなみにこの番組のディレクションをしているのは、昨年の岡山のパレードにも来られていたアライの女性の方です。以前は新聞社にいて、長きにわたって熱心にLGBTQのことを報道してくださっています) 

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