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カミングアウトの実話に基づく短編映画『誰も悪くないのにね』
「Marriage For All Japan―結婚の自由をすべての人に」が製作した短編映画が公開されました。同性パートナーがいることをカムアウトした息子と、そのことへの家族の反応がリアルに描かれています

(短編映画「誰も悪くないのにね」の一場面 公益社団法人「Marriage For All Japan―結婚の自由をすべての人に」提供)
『誰も悪くないのにね』は昨年から「Marriage For All Japan―結婚の自由をすべての人に」が製作をはじめた10分ほどの短編映画です。企画・原案は米国アカデミー国際長編賞にノミネートされた映画『PERFECT DAYS』で脚本・プロデュースを担当した高崎卓馬さん。監督・脚本は大森歩さんです。
<あらすじ>
大学を卒業する前に、両親に伝えておこうと息子は思った。両親がそれをどう受け止めるかはわからなかったから、いつにもまして緊張する。特に父がどう思うか、何と言うか…。意を決したカミングアウトは拍子抜けするほどあっけなく終わる。だが、張り詰めたその空気のせいか、小さな言葉がトゲのように痛い。そして穏やかな顔の裏で波紋のように広がる気持ちを、カミングアウトする側も、される側も止められなかった…。
これはすごくいい作品だという予感がビンビン伝わってくる映像です。実際にすごくいい作品で、ずっと目が潤んでました。
それは、映画のストーリーというよりも、婚姻平等(同性婚)の実現を、と願い、このような作品を、思いを込めて、丁寧に作ってくれた作家さんや、出演してくれたみなさんの思いの優しさに泣けたのでした。
当事者の方たちから寄せられた実際のエピソードに基づいて作られたそうで、そのこともいいなと思います。
カミングアウトって、ゲイなの?それはよかったねおめでとうイエーイ!ってなることはほぼなくて、泣かれたり、家を追い出されたり、頭ではわかってても感情がついていかない親が苦しむ姿を見る羽目になったり、実に実に重くてしんどいことだと思うのですが(だからこそ、お互いにしんどさを乗り越えて、笑える日が来たときの喜びや、結婚式に親が来てくれたときのうれしさは格別で、泣けるのですが)、そういうカミングアウトに伴う感情の機微を、子だけでなく親の方の気持ちも丁寧に描いています。当事者としては、せつなく、胸が苦しくなる作品ですが、誰も悪くないのにね、という呟きは(ラストのメッセージとあわさって)この映画を観た人たちに、じゃあ、誰のせいでこんなに息が詰まりそうな空気になって、誰のせいで残念だと思わされているんだろうと考えさせるものがあります。
以前の結婚式のハッピーな映像もよかったですが、こういう作品も本当に意味があると思うし、作ってくれた方の優しさに胸を打たれます。
ぜひご覧ください。
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