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2026 MTV Video Music Awards

現地時間9月27日(日)に開催されたMTV Video Music Awards(VMA)のゲイ的名場面をご紹介。アダム・ランバートらがレインボーカラーに彩ったジョージ・マイケル・トリビュートと、マドンナのステージです

2026 MTV Video Music Awards

 今回のVMAはジョージ・マイケルの音楽とレガシーを讃えるトリビュートのステージが設けられると予告されていました。が、出演者としてクレジットされたのはソンバー、レイ、テディ・スウィムズというストレートのアーティストばかりで、「ジョージ・マイケルをトリビュートするのにゲイのアーティストがいないってありえなくない?」と多方面から批判の声が上がっていました。そして当日のステージ。ソンバー、レイ、テディ・スウィムズの歌が終わると、ステージ上のモニターがレインボーカラー(プログレスプライドフラッグ)に変わり、我らがアダム・ランバートが登場し、拍手と歓声のなか「Freedom! ’90」を熱唱しました。途中、MNEK(英国のゲイのシンガーソングライター)、Meek(現在の英国のクィアのナイトライフのアイコン)、Saint Harison(英国のゲイのシンガーソングライター)も登場し、カラフルでクィアなフィナーレとなりました。



 それから、今回のVMAの主役とも言うべき(年間最優秀アーティスト賞を含む最多7部門を受賞した)マドンナのステージが素晴らしかったです。オープニングで「Confessions II - The Film」の女性の下半身からレーザー光線が放たれるシーンが上映され、続いてサブリナとの「Bring Your Love」のデュエットが披露され、マドンナが台に乗って円形のステージをぐるぐる回ったかと思うと、ステージ上にあの「トイレ」が現れ、サプライズでチャーリーXCXが登場(この3日前にリリースされたばかりのコラボ曲「Danceteria Afterhours」のライブとなり)、アジア系のクィアなダンサーなども登場し、間奏の部分ではキース・ヘリングやルー・リード(いずれもNYが誇るクィア・アーティスト)にオマージュを捧げたりして、会場を熱狂させました。
 マドンナがVMAに出演するのは、あのブリトニーとキスして見せた歴史的な2003年のパフォーマンス以来で、実に23年ぶりのことです。もしかしたらこれが最後となるかもしれないVMAでのひさしぶりのパフォーマンスでマドンナが女性の下半身からレーザー光線が放たれるシーンや「トイレ」をフィーチャーしてオーディエンスを熱狂させたのは実に筋が通っているというか、マドンナは一貫して女性やクィアの性を解放を表現してきた人なんですよね(「Erotica」のPVや「SEX」を思い出しましょう)。偶然ですが、今回、トイレをステージにしてダンスしまくったり、個室に男とか女とか関係なくシケこんでエッチなことをしているような様子も表現されていたのは、ジョージ・マイケルへのトリビュートにもなっていて(ジョージは90年代にLAのトイレでハッテンしているところを囮捜査で逮捕され、ゲイだとカムアウトすることになり、『OUTSIDE』のPVでこの事件のことを自らパロディにしてみせました)、このパフォーマンスを見て天国でジョージも喜んでいたに違いないし、最高の弔いになったと思うし、穿った見方かもしれませんが、マドンナが仇を討ってくれたような気がしたんです。だって、あのマドンナが、トイレでハッテンするのってそんなに悪いこと?みんなでダンスしたりイチャイチャするのって最高だよ!って、フロアの観客や視聴者にメッセージしてたわけですから。
 マドンナはいつだってゲイの味方だったし、最強の「愛の戦士」でした。VMAのパフォーマンスはそのことを再確認させてくれました。

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