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レポート:東京レインボープライド2014 

4月27日(日)、第3回東京レインボープライドが開催され、快晴の空の下、過去最高の約15,000人がパレード&フェスタを楽しみました。ファーストレディである安倍昭恵さんがフロートに乗って笑顔で手を振り、夏木マリさんがステージのトリを飾り…さまざまな感動がありました。本当に素晴らしい1日でした。

レポート:東京レインボープライド2014

4月27日(日)、第3回東京レインボープライドが開催されました。会場の代々木公園イベント広場には約15,000人もの人が集まり、ステージ上の催しやたくさんのブースを楽しみ、笑顔でパレードを歩きました。そして最後には夏木マリさんのライブも行われ、感動のうちに幕を閉じました。また、ファーストレディである安倍昭恵さんがフロートに乗ってくれたということがニュースになりました。20周年を祝し、日本のレインボーパレードの創始者である南定四郎さんも来場されました。さまざまな奇跡が重なり、実行委員会の方や協力してくれた大勢の方たちの思いが伝わるような、掛け値なしに素晴らしいお祭りでした。レポートをお届けします。(後藤純一)


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 朝から気持ちよく晴れ、絶好のパレード日和となった4月27日。11時頃、代々木公園イベント広場に到着すると、すでに大勢の人たちが集まっていました。まず目にとまったのは、何人ものドラァグクイーンやGOGO BOYなどが募金集めのボランティアとして活躍していたことでした(素晴らしい)
 ステージではまだリハをやっていましたが、ほどなくして、吹奏楽の方が登場し、ファンファーレのような曲を演奏。そして司会のキムビさんとエスムさんが登場し、東京レインボープライドがスタートしました。
 オープニングを飾るパフォーマーは、おなじみ虹組ファイツの選抜メンバー。客席の方たちも「上!上!上様」の手振りを一緒にやってくれててました。
 続いて、「ゲイでも夢をあきらめない!」と言って登場した二丁ハロ。は、今年発売されたモー娘。のシングル曲「What is Love?」からのメドレーで盛り上げました。周りで見てたノンケのおじさん(たぶん演劇関係の方)が絶賛してました。
 それから今回初登場の「トランス☆プロジェクト」。たぶんFtMの方が主人公で、世の中、性別を問われることがとても多いけど、自分の性別って…?といった悩みを表現するミュージカルのさわりを演じてくれました。
 そして、レインボー祭りや全国のパレードに出演してきた「新虹」によるエイサー。今年も勇壮に(雄々しく)数曲の演舞を披露していました。外国人の方たちにもウケていたようです。
 そしてそして、ひさしぶりにパレードに帰ってきた「みんなでブラス!」。曲も演奏も本当によかったのですが、2005年頃のパレードの感動が甦ってきたり、かつてバンマスをしていたラルフさん(2007年に急逝)のことを思い出し、思わず涙がこぼれました。
 前半のステージのトリを飾ったのはキムビアンカさん。パレードを象徴する歌「Over The Rainbow」に続き、「生きなさいよ」を披露してくれました。

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 日差しも強くなり、汗ばむくらいの陽気になってきた13時頃、パレードへの整列が始まりました。
 スタート地点では、今回初めての企画として、東京レインボープライドの方たち(代表、運営共同代表のお二人)、司会のお三方、東京レインボーウィークの杉山文野さん、南定四郎さんほかを囲んでのフォトセッションが行われ、報道関係者はじめ大勢の人たちのフラッシュの砲火を浴びていました(そこで撮ったのがトップ画像です)
 13時30分頃、青空の下、いよいよパレードがスタート!
 先頭を行くのは「“みんな”で、ブラス!」。エスムラルダさん、キムビアンカさん、東小雪さんが乗ったオープンカーが先導し、吹奏楽の方たちが続き、東京レインボープライドの代表の方や議員さんが横断幕を持って行進。大阪の弁護士カップル(南さん&吉田さん)なども歩いていました。
 2番目は「Rainbow Hospital」。「医療、福祉、介護の場で働くLGBTやLGBTヘルスに関心のある方、これから知っていきたいという方」の参加が呼びかけられ、白衣やナース服姿の方も目立ちました。
 そして3番目は「Living Together」。大きく「AIDS IS NOT OVER エイズはまだ終わっていない」と書かれたフロートには、ドラァグクイーンのHOSSYさん、DJのM☆NARUSEさん、JaNP+の長谷川博史さん、そして、安倍昭恵さんが乗り、沿道に笑顔で手を振っていました。LGBT支援法律家ネットワークの弁護士さんたちも参加していたほか、10年以上にわたって全国のパレードを盛り上げてきたdonさん&トムさんも大きなフラッグを持って行進していました。
 4番目は「All Human Mix」。セクシュアリティやジェンダーアイデンティティに関係なく全員が仲間というコンセプトで、今回いちばん人気だったそうです。東京レインボープライドのマスコットであるトビー、ドラァグクイーンのリル・グランビッチさん、Chiharuさんが乗り、DJ MASAOさんによるクラブミュージックで盛り上がりました。鎧兜姿の方、TOY STORYのコスプレの方、LUSH JAPANのみなさん、LGBTの家族と友人をつなぐ会のみなさん、虹色ダイバーシティのみなさん、そして乙武洋匡さんも参加していました。
 5番目は「TOKYO NO H8」。ヘイトのない、多様性を認める公正な社会を求める東京大行進のみなさん(その多くはアライの方たちです)が、レインボープライドへの連帯とリスペクトをこめて出展したフロートで、DJ TASAKAさん、ATSさん、日出郎さんが乗り、隊列の最後尾はマーチングバンドのみなさんが盛り上げました。ATSさんが「TOKYO NO H8!すべてのヘイトにNOを!すべてのセクシュアリティに祝福を!」と叫び、原宿の交差点でたくさんのレインボー風船が空にリリースされ、感動を呼びました。 
 6番目は「TGN-Tokyo Gay Night」。パレード最多出場のTGNフロートは、ドラァグクイーンのバビ江さんやクリスタルさん、TGNのGOGO BOYの方たちで華やかに彩られ、アゲアゲなクラブミュージックが参加者や沿道を楽しませていました。レインボーマーチ札幌の方たちやポケモン軍団のみなさんも歩いていました。
 7番目は「FTM GRAMMY TOKYO」。日本初のFTMにスポットをあてたクラブイベントなどを主催する「GRAMMY TOKYO」によるフロートで、DJやGOGOダンサーがロックサウンドに乗って参加者をアツく盛り上げていました。
 8番目はおなじみ「虹組ファイツ号」。ステージでパフォーマンスも披露してくれた選抜メンバーを中心に、虹組ファイツのオリジナル曲やJ-POPで楽しく行進しました。SOL(LGBTの英会話企業)や東京LGBTインターバンク・フォーラム(金融機関で働くLGBTの社員を尊重し支援する職場環境をサポート)のみなさんも歩いていました。
 9番目は「FIRE BIRD GLAMOROUS」。都内開催に留まらず台湾での開催やアジアから注目されるGAY MIXパワーパーティ「GLAMOROUS」によるDJフロートでした。松坂牛子さんやGOGO BOYらがカッコよく盛り上げ、クラブ好きな方ただけじゃなく、ゴールドマンサックスのみなさん、親子連れ、宇宙人の着ぐるみの方など、いろんな方が参加していました。
 10番目は「Spindle+”ALL WE NEED IS LOVE”」。日本初のLガールズ向けiPhoneアプリ「Spindle+」によるフロートで、チアガールの恰好をした女性たちが盛り上げました。やはり女性の参加者が多かったですが、バークレイズの方たちなども歩いていました。
 11番目は「Flags of Pride “わたしのレインボーフラッグ”」。ダイアナ・エクストラバガンザさん、エンジェル・ジャスコさんという豪華クイーン、GOGO BOYを乗せ、DJ 津川さんによるMIXで盛り上がりました。これまで吹奏楽のフロートやレインボー祭りで活躍してきたフラッグ隊の方たちをはじめ、アムネスティインターナショナルやEY(会計・税務法人)のみなさんも参加していました。
 12番目は「AMARANTH 〈ザ・カーニバル ワゴン〉× 空組」。代官山「AMARANTH LOUNGE」のマダムであるアマランス・レジーヌさん、ジャスミンさん、マダム・ピロガネーゼさんらが、目を瞠るほどゴージャスなフロートに搭乗し、参加者や沿道の方たちを多幸感で満たしました。
 13番目は「EROS」。ウーマンオンリーパーティ「EROS」が「頑張る女性の味方」として出展したフロートで、レインボーに飾り付けられたオープンカーの後を、セクシーな女性たちが行進。参加者のみなさんは赤い風船を持って歩いていました。
 14番目は「ブス会号~Enjoy the BUSU~」。“ブス”をポジティブにとらえ、楽しいイベントを企画しているサークル「ブス会」が今年も明るく行進。意外とカワイイ子が歩いてる!と思った方も少なくないハズ。みなさん笑顔で楽しそうに歩いていました。
 トリを飾ったのは「SLAUGHTERHOUSE 10(デパートメントH)」。「キッチュでキャンプでヒップでパンクでモンドな方、皆様を驚愕せしめる装いの方」が多数集う老舗パーティ「デパートメントH」が出展し、囲いの中で豚の着ぐるみ(サエボーグさん作、ラバー製)がひしめくという、今までになくオシャレでアーティスティックなフロートになっていました。

 今年は過去最高の15ものフロートが出展し(撮影禁止フロートはナシ)、ドラァグクイーンやGOGO BOYの方も多数出演し、とても華やかだったり、セクシーだったり、パワフルだったり、クオリティの高さを感じさせました。とりわけ、「Living Together」フロートへの安倍昭恵さんの出演は歴史的な出来事と言えるものでした(沿道の警官の方も敬礼で見送っていたそうです)
 帰着地点では、フロートが最後の盛り上がりを見せ、参加者の方たちがフロート上のキャストにバイバイをして笑顔で公園に入って行ったり、そうして帰ってくる人みんなに元気よく「おかえり!」と言ってハイタッチする方がいたり(それを見ていた外国人の方がマネしたり)、「おかえりなさい」ゲートをくぐると、「みんなでブラス」の方たちが暑いなかずっと(パレードと合わせてたぶん2時間近く)おかえり演奏で出迎えてくれて…感動を禁じえませんでした。たくさんの笑顔がこぼれ、祝福感に満ちた、本当に素晴らしいパレードでした。

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 広場に入ってみると、ブースの数もハンパなく(いつもは後ろの方に余裕のある広場が、本当にめいっぱい使われていました)、朝の新宿駅かアゲハかと思うくらいたくさんの人でごった返していて、圧倒されました。
 ステージに向かって左側の辺りには、チェリオとアルファロメオの車が展示され、各国の大使館のブースが並んでいました。中央にはGoogleやIBM、マイクロソフト、フィリップスなど多くの企業、東京レインボーウィークやaktaなどたくさんの団体のブースが広がっていました。なかでも今回初協賛のGAP(レインボーのバンダナを配布)、おなじみのTOOT(アンダーウェア)、L&G Timpani(レインボーアクセサリー)、BIG GYM(ゲイグッズ)のほか、二丁目ガイドが好評だった二丁目振興会などが人気を博していたようです。また、同性結婚式を執り行ってくれることで話題になった京都の春光院の副住職・川上全龍さん(および春光院とともに外国のカップル向けにウェディングプランを提供しているグランヴィアホテル)、台湾ツアーなどのブース、ゲイウェディング関連のブース、子どもたちの遊び場になっていた「おやこ休憩所」など、本当にいろいろでした。じっくり見て回る時間がなかったのが残念です!


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 16時頃、後半のステージ・パフォーマンスがスタートしました。
 司会のエスムラルダさん&東小雪さんが軽快なトークでお客さんを楽しませます(途中、進行上の都合でエスムラルダさんが客席に降りてインタビューしてみた、という時間があったのですが、突然、酔っぱらったおじさんに抱きつかれ、思わず「ナイス・トゥ・ミーチュー♪」とお返事。笑。さすがは百戦錬磨のエンターテイナーです)
 お二人に紹介されて登場した最初の方は、駐日英国大使のティモシー・ヒッチンズさん。英国大使館は今回、ブースだけでなく後援もしてくれています。ヒッチンズさんは英国の同性婚のことなどについてスピーチしてくださいました(もちろん、同時通訳の方もいらっしゃいました)
 続いて、HMCバンドwith音楽芸人こまつ(川越に音楽祭を!をテーマに活動しているインストバンド)によるライブが行われました。それから「gaku-GAY-kai」などでおなじみのアイハラミホさんのパワフルな歌謡ダンス・パフォーマンスが会場を沸かせました。
 そして、社民党副党首の福島みずほさん、世田谷区議の上川あやさん(with世田谷区の同僚議員や先輩議員、区役所の歴代の人権担当の方)、豊島区議の石川大我さん、中野区議の石坂わたるさん、乙武洋匡さん(大きな拍手と歓声が!)といった方たちが来賓スピーチを披露しました。
 ここからはショータイムです。まずはドラァグクイーンのDIE SCHWARZE FRAUさん。ちょっとゴシック? ホラー?なテイストが新鮮でした。
 そして、昨年のパレードでも喝采を浴びたレイチェル・ダムールさん。今年は客席後方から登場し、マリーアントワネットのような豪華ないでたちで優雅に踊っていたかと思うと、突然白いウィッグがパカッと真っ二つに割れ、中から島田のかつらが登場(爆笑)、ドレスを脱いで振り袖姿に。それも脱いでメイクも落として男性の姿になったレイチェルさん、最後にトランクの中から鯉のぼりを取り出し、それが万国旗につながり、そしてレインボーフラッグにつながるという、素晴らしいショーでした。エスムラルダさんも「このショーについて一晩中語り明かせる自信があります」とコメントしていました。
 「Rushcruise」やTSSAなど多くのイベントに出演してきたニコル組のみなさんは、レインボーカラーの衣装を風になびかせながら、あまりにも艶やかで美しいベリーダンスを披露し、観客を魅了しました。
 そしてこの日のトリを飾ったのが、夏木マリさん率いるブルースバンド「GIBIER du MARIE(ジビエ・ドゥ・マリ)」。大きなレインボーフラッグを掲げてステージに登場し、大歓声で迎えられた夏木マリさんは、歌というより「人生、死ぬまでに何回感動するかが勝負だ」みたいなセリフをシャウトしたり、子どもの頃から還暦に至るまでの生い立ちを語ったり(「夏、キマリ」が名前の由来だとか、ずっとキャバレー回りをしてたこととか)して、会場を熱くさせました。そしてマリさんがラストソングに選んだのは「Over The Rainbow」。みんなで大合唱となりました。本当に素敵な時間でした。 
 すっかり夜のとばりが降りた頃、東京レインボープライドもとうとうフィナーレとなりました。実行委員やボランティアスタッフのみなさん(そしてトビーも)が壇上に上がり、代表の山縣さんが、参加人数を発表(登録をしてパレードを歩いた人数が2,300人超(実際は3,000人くらい?)、沿道で応援していた方が約2,000人、会場に来られた方が約10,000人で、合計約15,000人)し、お礼のご挨拶をしました。そして本当の最後に、20年前の1994年に日本で初めてパレードを行った南定四郎さん(83歳)がサプライズで登場し、「私が始めた頃とは大違いで、驚いています。これからも続いていきますように」とスピーチをしました(1996年、パレード後の集会が紛糾する事件があり、南さんはこれまでずっと登壇を拒み続けてきましたが、一昨年、山縣さんが沖縄に行って南さんと信頼関係を築いたことで、昨年はメッセージをいただけ、今年はご来場いただけることになったそうです。「恩讐を超えて」という言葉を思い浮かべ、胸が熱くなりました)
 
 あの圧倒的な祝祭感のなかで、イベント中に会った友人たちはこぞって「今年は本当に雰囲気がいいね」「人がいっぱいだね」「祝福感にあふれていて感動した」と語っていました。地方在住で今回初めてパレードに参加したという(いわゆるクローゼットな)ゲイの方も、目をキラキラ輝かせながら「来てよかった。感謝!」と語っていました。本当にたくさんの方が笑顔を浮かべ、お祭りを心から楽しみ、自信や勇気、プライド、生き生きとやっていける力パワーをもらえたように思います。
 東京レインボープライド2014運営委員会のみなさん、ボランティアスタッフのみなさんをはじめ、朝早くから準備してくれたフロートのみなさん、ブース出展で協力してくれたたくさんの企業や団体のみなさん、陰となり日向となり支えてくれたアライのみなさん…本当にたくさんの方たちの思いが、汗と涙が結実して、数々の奇跡や、感動的な瞬間が生まれたんだと思います。本当におつかれさまでした、ありがとうございましたと、心から感謝申し上げたい気持ちです。

 パレード終了後、新宿で開催されたアフターパーティでは、募金チームの方から58万円超の寄付があったことが報告されました(その後、当日に別口から募金されたものを併せて61万円超と発表されました)。また、2015年は4月25日(土)、26日(日)の2日間開催されることも発表されました。また来年、さらにパワーアップした東京レインボープライドでお会いしましょう!
 

☆東京レインボープライド2014【パレード】のフォトアルバムはこちら
☆東京レインボープライド2014【フェスタ(ステージやブース)】のフォトアルバムはこちら

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