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第24回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭、7⽉11⽇に新宿で開幕!

東京国際レズビアン&ゲイ映画祭の季節がやってきました。今年は7⽉11⽇(土)~20⽇(月祝)にシネマート新宿とスパイラルホールの2会場で開催。カンヌやベルリンなど世界の映画祭で上映された最新作が多数、上映されます。

第24回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭、7⽉11⽇に新宿で開幕!

(『夜間飛行』より)

東京国際レズビアン&ゲイ映画祭の季節がやってきました。今年は7⽉11⽇(土)~20⽇(月祝)にシネマート新宿とスパイラルホールの2会場で開催。カンヌやベルリンなど世界の映画祭で上映された最新作が多数、日本初公開されます。ぜひ、気になる作品をチェックしてみてください。


東京国際レズビアン&ゲイ映画祭の魅力


 今年で24回目を数えるご長寿イベント、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(TILGFF)。1992年のスタート以来、観客動員数はのべ10万人を突破し、LGBTだけでなく一般の映画ファンなどからも高い支持を集めています。
 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭は一貫してボランティアによって運営されており、セクシュアルマイノリティをフィーチャーしつつ(LGBTのコミュニティイベントでありつつ)、セクシュアリティを問わずさまざまな人たちが楽しめるカルチャーイベントとしても愛されてきました(コミュニティと一般社会の架け橋となってきました)

 今年はカンヌやベルリン、サンダンスなど、国際的な映画祭に出品された映画のなかから、骨太なドラマ作品やドキュメンタリーを厳選してお届け。そのほとんどが日本初上映で、TILGFFでしか観られない作品も少なくありません。表参道のスパイラルホールのほか、二丁目にほど近いシネマート新宿でもレイトショー上映されますので、二丁目に遊びに行くついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。また、『お江⼾のキャンディー』では広⽥レオナ監督が登場するほか、スパイラルのホワイエでブルボンヌさんをお迎えしてのオープニングレセプションが開催されたり、さまざまなイベントも開催される予定です。
 7月の海の日を含む3連休を中心に、大勢のゲイの方、レズビアンの方、いろんな方が集まって、映画をいっしょに観て笑ったり泣いたり(拍手が起こったり)、トークイベントを楽しんだり、ホワイエでブースを見て回ったり、冷たいドリンクを飲んだり(フリーです)、時にはステキな出会いもあったり(?)、充実した休日を過ごすことができます。
 チケットは6月19日からチケットぴあで発売開始しています。ルミエールでは6月23日から発売されます。土日の夕方〜夜の回などは混雑が予想されますので、お早めにお買い求めください♪

第24回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭
7月11⽇(土)~7月17日(金) @シネマート新宿
7月17日(金)~7月20日(月祝) @スパイラルホール  
料金:1回券(日時指定) 前売1,400円 当日1,700円、4回券(日時指定なし・前売り限定)5,200円、スパイラルパス引換券(限定100枚) 前売14,000円 当日16,000円 (チケットの詳細はこちら

[HP]
http://tokyo-lgff.org/2015/
[Twitter]
https://twitter.com/TokyoLGFF
[Facebook]
https://www.facebook.com/TokyoLGFF


TILGFF2015 オススメ作品


 今年も世界中から集められた最新のクィア映画を選りすぐってお届け! カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭など、世界的な映画祭に出品された良作が厳選され、そのほとんどが日本初上映(ジャパンプレミア)となっています(そして、このTILGFFじゃないと観ることができない作品がほとんどです)。また、7年前に大きな反響を呼んだ『後悔なんてしない』のイ=ソン・ヒイル最新作『夜間飛行』、台湾の短編ばかりを集めた「焦点台湾」など、アジア作品が充実しているのも今回の見どころのひとつ(残念ながら今年はアジアンクィア映画祭が開催されなかったため、こちらで上映されることになったのかもしれません)。日本の作品もいつもより多めで、毎年恒例のレインボー・リール・コンペティションにも今までにない視点の作品が集まったそうです。ぜひ上映作品をチェックして、気になる作品をご覧になってみてください!

『イート・ウィズ・ミー』 オープニング作品
7/14(火)21:20~@シネマート新宿、7/17(金)20:30~@スパイラルホール

母の絶品ギョウザを召し上がれ! 心とおなかを満たす美味しいコメディ


 夫に失望した中年年の主婦エマは、家を⾶飛び出し、息⼦子のエリオットのアパートに転がり込む。 エリオットは冴えないラブライフと店の経営不不振に悩む中華料料理理店のシェフ。ある⽇日、エリオットがゲイだと知ったエマは、ショックのあまり息⼦子を突き放してしまう。でも、店の危機を救えるのはエマ直伝のレシピだけ…。料理を通して⼼を通わせる⺟母と息⼦、息⼦と恋⼈を描いたハートフルなコメディ。ジョージ・タケイが本⼈役で登場。

『イート・ウィズ・ミー』(英題:Eat With Me/監督:デヴィッド・オー/2014年/アメリカ/95分

 
『クセニア』 クロージング作品
7/19(日)13:30~@スパイラルホール、7/20(月)19:20~@スパイラルホール

父をたずねて500キロ!? アルバニア人兄弟のギリシャ縦断珍道中


 アルバニア⼈移⺠の少年ダニーは、⺟の死後、兄オディをたずねてクレタ島からアテネにやってくる。2⼈は⽣き別れたギリシャ⼈の⽗に認知してもらいギリシャ国籍を⼿に⼊入れるため、⽗の住むテッサロニキを⽬指すことに。ゲイで移⺠でも我が道を突っ⾛るダニー、歌の才能があるのに夢を追うことをためらうオディ。対照的な兄弟を描いたクィアテイストあふれるロードムービー。2014年年カンヌ国際映画祭「ある視点」部⾨出品作。
 
『クセニア』(英題:Xenia/監督:パノス・H・コートラス/2014年/ギリシャ、フランス、ベルギー/128分)


『ザ・サークル』
7/12(日)21:20~@シネマート新宿、7/20(月)11:20~@スパイラルホール

世界有数のゲイ雑誌の裏に隠された驚愕の真実と熱いロマンス

 1950年代のチューリッヒ。教師のエルンストはゲイ雑誌『ザ・サークル』を発刊する地下組織に⾜を踏み⼊れる。組織のパーティで⼥装パフォーマンスをする美⻘年ロビと⼀瞬で恋に落落ちるエルンスト。しかし『ザ・サークル』を押さえ込もうとする政府の⼿はすぐそこまで迫っていた…。2014年ベルリン国際映画祭テディ賞(ドキュメンタリー部⾨)受 賞作、2015年アカデミー賞外国語映画賞スイス代表作品。

『ザ・サークル』(英題:The Circle/監督:シュテファン・ハウプト/2014年/スイス/102分)


『スターライトの伝説』
7/13(月)21:20~@シネマート新宿、7/17(金)18:30~@スパイラルホール

スターライトを守れ! 都市再開発に立ち向かう伝説のゲイバー

 1962年、ゲイの⿊⼈マッキー・ハリスにより、ブルックリンに「スターライト・ラウンジ」 がオープン。そこは当時のマイノリティにとって安全な避難所だった。50年後、都市再開発の波が打ち寄せ、地域の店主たちは⽴ち退きを迫られる。歴史的・⽂化的に価値ある「スターライト」の存続を願い、仲間が⽴ち上がるが…。公⺠権運動、ディスコミュージックの栄華、そしてエイズ禍を⾒届けた伝説のゲイバーの半世紀をひもとくドキュメンタリー。

『スターライトの伝説』(英題:We Came to Sweat/監督:ケイト・クナス&サーシャ・ウォーツェル/2014年/アメリカ/70分)


『ボーイ・ミーツ・ガール』
7/11(土)21:20~@シネマート新宿、7/18(土)21:10~@スパイラルホール

この気持ちって友情? それとも恋? 迷える人にささげるリッキーの人生応援歌

 リッキーは田舎町で服飾デザイナーを夢見るトランスジェンダーの女の子。幼なじみの男友達ロビーとは固い絆で結ばれている。ある日、リッキーはフランチェスカという美女と出会って意気投合。ロビーの心配をよそにリッキーはフランチェスカとの仲を深めていくが、兵士として戦地に派遣されていたフランチェスカのフィアンセが帰国して…。各国の映画祭を笑いと感動で包み込んだ傑作ロマンティック・コメディ。

『ボーイ・ミーツ・ガール』(英題:Boy Meets Girl/監督:エリック・シェーファー/2014年/アメリカ/95分)


『トゥルー・カラーズ 〜愛について考えた⼀年間〜』
7/15(水)21:20~@シネマート新宿、7/18(土)16:45~@スパイラルホール

悩んで、涙して、笑って、愛した 劇団トゥルー・カラーズの青春の日々

 15歳から22歳までのLGBTの若者が所属するボストンの劇団「トゥルー・カラーズ」。彼らは日常で経験した出来事を劇にして演じ、自らの過去やセクシュアリティと向き合っている。この年の劇のテーマは「愛」。親との関係、教会のホモフォビア、初恋の相手の死、ボストンマラソン爆弾テロ事件――さまざまな葛藤を乗り越えながら、16人の劇団員はそれぞれの「愛」を模索する。若さのきらめきが詰まった青春ドキュメンタリー。

『トゥルー・カラーズ 〜愛について考えた⼀年間〜』(英題:The Year We Thought About Love/監督:エレン・ブロドスキー/2014年/アメリカ/68分)

 
『夜間飛行』
7/18(土)13:55~@スパイラルホール、7/19(日)20:25~@スパイラルホール

初めて君の笑顔を見てから 気づくと君をずっと見つめていた

 中学では親友同士だったヨンジュ、ギテク、ギウンの3人。しかし高校に進学すると、ギウンはギテクをいじめるグループのボスになり、3人の関係性が歪んでいく。優等生のヨンジュは、問題児となったギウンに戸惑いながらも友情を取り戻そうとするが…。『後悔なんてしない』(第17回上映)のイ=ソン・ヒイル監督が、韓国の厳しい競争社会を背景に10代の若者たちの孤独を描く。2014年ベルリン国際映画祭パノラマ部門出品作。

『夜間飛行』(英題:Night Flight/監督:イ=ソン・ヒイル/2014年/韓国/134分)

 
『お江戸のキャンディー』
7/20(月)13:45~@スパイラルホール

広田レオナの世界観で彩られる「白鳥の湖」をベースに作られた、美しき男たちの真実の愛の物語

 男ばかりの“EDOワンダーランド”。EDO随一の美しさを誇る男花魁・白鳥太夫は、大衆人気No.1のキャンディーボーイ・フリ松と恋に落ちる。しかし恋愛禁止令が発令され、EDOの町に奇病が流行る…。三大バレエ作品のひとつ「白鳥の湖」をベースに、美しき男たちの絢爛豪華な恋愛映画が誕生した。今注目の若手俳優たちのほか、竹中直人、吹越満らの共演陣、桃井かおりのナレーションも刺激的。監督・広田レオナの美意識に貫かれた世界観を堪能して!(こちらのレビューもお読みください)

『お江戸のキャンディー』(監督:広⽥田レオナ/2014年/日本/79分)


『あかぎれ』『Starting Over』(併映)
7/18(土)18:35~@スパイラルホール

昨年超満員となった『カミングアウト』に続く犬童監督の最新作。監督・出演者による舞台挨拶も!

『あかぎれ』(監督:⽝童⼀利/2015年/日本/19分)

 男と体を重ねつつも、年上の女性ジュンとも付き合っている女子高生のサツキ。家に帰ると、女性と付き合っていることを咎める母親が待っている。自分にとってはごく自然な人を好きになるという行為が、一番身近な存在の母親にまで“おかしなこと”をしていると思われる孤独。バイセクシュアルである自分が男女のどっちに振れるかは、自分自身を決め切れないで“揺れている”本人にも分からない…。LGBTをテーマにした犬童監督作品、第3作目。

『Starting Over』(監督:⻄原孝至/2014年/日本/94分)
 東京の片隅で暮らす19歳の奈々。信じられる相手は血で繋がった自分の母親と、同級生で同性の恋人・真凛だけだった。奈々は愛を求めて二人にぶつかるが、人生は彼女に愛を与えてはくれない。悩み、苦しみながら本当の愛の意味を探し始める…。主演の秋月三佳が、撮影中に恋人役・遠藤新菜を本当に好きになるほど入れ込んだ演技は一見の価値あり!昨年の東京国際映画祭でも絶賛された作品。


海外短編集
7/16(木)21:20~@シネマート新宿、7/18(土)11:30~@スパイラルホール

カミングアウト、恋愛、家族との関係… 短編ならではの濃い豊かな物語にひたって


『帰ってきた兄』(英題:The Return/監督:ヨアン・クアム/2013年/フランス/22分)
 15歳の少年ウィリーのもとに、1年前に家を出た兄が戻ってくる。ある夜、友達と町をぶらついていたウィリーはテオを見かけ追いかけたが、そこでテオの秘密を目撃してしまう。
『サン・クリストバル』(英題:San Cristóbal/監督:オマール・ズーニェガ・イダールゴ/2015年/チリ/29分) 
 ルーカスは海外へ旅立つ前に姉を訪ねた離島で、若い漁師アントニオと出会う。恋に落ちた2人は逢瀬を重ねるが、やがて別れの時が来て…。2015年ベルリン国際映画祭テディ賞(短編部門)受賞作。
『ブレイス』(英題:Brace/監督:ソフィ・ホランド&アリシア・イーヨ/2013年/イギリス/30分)   
 ロンドンのゲイバーで出会ったアダムとロッキー。2人は急速に親密になるが、ある事件をきっかけに驚くべき事実が明らかになる。アダムとロッキーはお互いの秘密を受け入れられるのか?
『ひとりぼっちのアンディ』(英題:Alone with People/監督:ドリュー・ヴァン・スティーンバーゲン/2014年/アメリカ/30分)    
 片田舎に暮らす女子高生アンディ。ボーイフレンドはいるが、実は姉の女友達に恋愛中。混乱したアンディは両親に頼み、セラピーに通い始める。セラピストとの出会いが次第にアンディを変えていく。


焦点台湾
7/19(日)16:15~@スパイラルホール

詩的で、ハートフルな、ポップで、繊細な台湾のフレッシュな作品をお届け!


『誰が為に⽣きて』(原題:犧牲之旅/監督:イン・チェンルー/2014年/台湾/27分)   
 2つの結婚式をめぐって苦悩する3人の男たちの人間模様。愛する者との人生か、社会的な立場か。どちらかを選ばなければならない時、彼らが出す結論とは…。
『北極で結婚式を』(原題:海倫她媽/監督:キャシー・ホワン/2013年/台湾/30分)
 娘が完璧な男性と幸せな結婚をすることを祈っている母親。ところがある日、偶然Facebookで娘がレズビアンであることを知ってしまい、娘のアパートに押しかけるが…。
『林檎と少年』(原題:蘋果男孩/監督:ワン・チアーヤウ/2014年/台湾/28分) 
 他愛のないゲームに負けて、絵画教室の先生がフランスに留学する前に100個の林檎を描くことになったイーチェ。アトリエで林檎を描くうちに、先生への気持ちに気づき始める。


レインボー・リール・コンペディション
7/20(月)16:10~@スパイラルホール

今までにない視点の作品が集結! 邦画も新たなステージへ! 今年もあなたの一票がグランプリの行方を決定します!


『leave us alone』(監督:濱崎藍藍/2015年/⽇本/34分)
 目撃した知り合いのゲイカップルを馬鹿にする春樹。悪気は無いが生理的にゲイを気持ち悪いと思っている典型的なノンケだ。そんな時、大親友の近藤にゲイだとカミングアウトされ、動揺する春樹は…
『娘さんを僕にください』(監督:藤本裕貴/2015年/⽇本/15分)
「なんで純子は俺の身体は女なのに、普通に接してくれるの?」 FtMのルイには、純子という恋人がいる。ある日、純子はルイを両親に紹介するために実家に帰るのだが…
『ファントム・ジェニー』(監督:マキタカズオミ/2015年/⽇本/29分)
 MtFの美都は、タイで性別適合手術を受け帰国した後、すでに無いはずのペニスが勃起している感覚に悩まされていた。FtMの彼氏・志郎にもそのことは言えなかったのだが…
『Myownvoid』(松⼭昂史/2014年/⽇本/7分)
 昨年10月に開催された、松山昂史パフォーマンスアート“Categolibidorize”の先行ミュージッククリップとして製作された本作。監督自身とともに、名古屋の草分け的ドラァグクイーン、アンジェリカも出演。日本国内のほか、タイのバンコクやフィンランドでも撮影された。
『私は渦の底から』(監督:野本梢/2015年/日本/27分)
 親友のリイに想いを寄せる希子。叶わぬ恋だと、彼女から距離を置くことにするが、恋人を紹介され…

 

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