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レポート:レインボーパレードくまもと2016

11月12日(土)、熊本で初となるパレード、レインボーパレードくまもと2016が晴れやかに開催されました。その日の夜に行われたゲイナイトの模様などと併せて、レポートをお送りします。

レポート:レインボーパレードくまもと2016

2016年11月12日(土)、熊本で初となるパレード、「レインボーパレードくまもと2016」が開催されました。4月に震災があって大きな被害を受けた熊本でパレードが初開催されるというニュースに、なんだかこちらの方が励まされ、復興支援のためにも、熊本に行こう!と思い立ちました。街自体にはまだ震災の爪痕も残っていますが、熊本のみなさんはとても明るく、あたたかく、パレードもとても晴れやかでした。その日の夜に行われたゲイナイトの模様などと併せて、レポートをお送りします。(後藤純一)


 4月に震災のあった熊本で、パレードが初開催されると聞き、素晴らしい!と思いました。打ちひしがれたり、生活が立ち行かなくなったりしている方たちもいるだろう熊本で、義援金を募ったりするのではなく、パレードをやるという前向きさ。「希望」を感じさせました。こちらが勇気づけられる話です。これは行かなければと思いました。
 熊本には1人友達がいて、久しぶりに会おうという気持ちもありました。それと、パレードの夜にゲイナイトもあるというのがナイスだと思いました。 

 金曜日、熊本に着いて、ホテルにチェックインした後、友達と会って、ご飯を食べました。なにしろ熊本は初めてなので、地元の特産品、郷土料理を味わいたいと思い、下通りの居酒屋へ。馬刺しや辛子蓮根、せんだご汁、一文字グルグルなどを堪能。それから、ゲイバーに連れて行ってもらいました。他所者でもちゃんと相手をしてくれて、お客さんがボトルからお酒をご馳走してくれたりもして(ありがとうございます)、あたたかいなあと思いました。熊本には数軒のゲイバーがあり(ハッテン場もあります)、ゲイナイトも開催されています。立派なゲイシーンがあるのです。
 

パレード共同代表の木下さん
(奥に見えるのが川口さん)

ラブサンバディーズの方たち
が楽しく応援してくれました

いよいよパレード出発!


市内最大の商店街、下通り
と上通りを賑やかに行進!
 土曜日、よく晴れて、絶好のパレード日和となりました。
 14時に辛島公園に着くと、すでに100名くらいの方が集まっていました。トラメガでアナウンスしていたのは、翌日のシンポジウムの主催者「Pray for RAINBOW」の谷山さん(熊本出身、東京在住)。それから、「ともに拓くLGBTIQの会くまもと」のみなさんをはじめとする地元の方たち(昨日の友達も)、鹿児島のLGBT団体の方たち、関東、東海、関西の方、青森の方たち、トランスジェンダーの方たち、外国人の方たち、いろんな方たちがいらっしゃいました。地元のTV局や新聞社の方の姿も見えました。
 パレードに向けての整列が済むと、共同代表の川口さん、木下幸二さん、虹色ダイバーシティの村木さん、青森レインボーパレードの宇佐美翔子さんらのご挨拶が行われました。それから、地元で有名なラテン系チンドン屋風パフォーマンスバンド「Love Samba DEES(ラブ サンバディーズ)」のみなさんが応援に駆けつけ、『Over the rainbow』を披露。ずっと明るくパレードを盛り上げてくれました。次第に人も増えてきて、200名近くになっていました。
 15時、パレードが晴れやかにスタート。大きく2つのグループに分かれて歩きます。前半は、写真撮影OKなグループ、後半はNGなグループとなっています(なので、今回の写真はほぼほぼ前半のみです。実際はこの2倍の方たちが歩いています)。パレードの一行は、シャワー通りから、熊本一の目抜き通りである下通りへと入っていきます。大きなアーケード街に軽快な音楽が鳴り響きます。たくさんの人たちが注目しています。怪訝そうに見ている方もいれば、なんだかわからないけど楽しそう!と思ってそうな方、手を振ってくれる方などもいました。先頭の川口さんの真っ直ぐ前を向いて歩く姿は「プライド」という言葉を思い起こさせました。それでいて、「ラブ サンバディーズ」のみなさんの音楽が明るく楽しく彩ってくれて、ただのお祭り騒ぎではない、かといってお通夜のようでもない、とてもあたたかくて、いい雰囲気のパレードになっていました。パルコ前から上通りに入り、途中で右折して、結構おしゃれなお店が並ぶ通りを歩いて、落ち葉舞う白川公園に着きました。そこで記念写真を撮って、解散となりました。
 実行委員会のみなさん、参加されたみなさん、本当におつかれさまでした!(こちらに共同代表の川口さんのインタビューを掲載しています。ぜひご覧ください)

 パレードの後、交流会のような感じのアフターパーティが用意されていたのですが、早々と定員に達してしまったため、参加をあきらめ、友達と紅蘭亭で太平燕(タイピーエン)を食べて、ホテルに戻りました。それから、22時過ぎにゲイナイト『BEAST』に行きました。会場はたくさんのお客さんでごった返していて、ものすごい熱気でした。東京や大阪、福岡などからもパフォーマーが集結しているゴージャスなナイトで、GOGO BOYS、ドラァグクィーン(二階堂のボトルを1本たらいに注いで一気飲みするショーとか、九州っぽいと思いました)、ダンスグループのショーなどもハイクオリティで、熊本でこんなに本格的なナイトが開催されていたなんて…と、感銘を受けました。テキーラとかがバンバン飛び交っているのも熊本らしいなと思いつつ、いろんなタイプのイケメン(九州男児)を横目に見つつ、朝までは体力が持たないと思い、退散しました。川口さんが(疲れているだろうに)スタッフとして働いていて、頭が下がりました。
(※『BEAST』の画像は熊本在住のニシヤンさんにご提供いただきました)
 
 翌日曜日、昼過ぎの飛行機を取っていたので参加できなかったのですが、「熊本地震とLGBT」というシンポジウムも開催されたようです。
 実は土曜日、ちょっと早めにホテルを出て、熊本城に行ってみました。危険だということで、中には入れませんでしたが、堀の外からでも櫓の石垣が崩れてしまっているところも見えて、震災の傷跡が生々しく伝わってきました。
 被災したLGBTをはじめとするマイノリティ(社会的弱者)の方たちに対しては「ともに拓くLGBTIQの会くまもと」が支援に当たっているそうです(全国から寄付が寄せられています)
 まだまだ復興には時間がかかりそうですが、できる限りのことはしていきたいですよね。今回のパレード&ナイトのような催しがあると、県外からも人が集まるので、復興支援の意味でも、とてもいいと思います。
 熊本はとてもいい街です。食べ物も美味しいし、人もあったかい。魅力的なゲイシーンもあります。来年またパレードやゲイナイトがあれば、ぜひ参加してみてください!


☆レインボーパレードくまもと2016のフォトアルバムはこちら