g-lad xx

NEWS

中野区で団体が立ち上がり、LGBTシンポジウムが開催されることになりました

2015年10月09日

 このたび、性別や性的指向、性自認にかかわらず、個人の能力・個性を発揮し、意欲・希望に沿って、社会的責任を分かち合うことのできる中野区を作り上げていくことを目標に、主に中野区在住・在勤・通学者のLGBTや支援者・専門家で構成される団体「中野LGBTネットワーク にじいろ」が立ち上げられました。
 昨今のLGBTに関連した世界の動きや、国内の自治体におけるLGBT支援宣言に始まり(大阪市淀川区、那覇市)、同性カップル証明発行の動き(渋谷区、世田谷区、宝塚市など)を背景に、LGBTが多く住んでいると言われる中野区においても、LGBTに関する知識を深め、自治体、地域社会、当事者団体が連携・協力、意見交換を行い、すべての人々が暮らしやすい中野区をめざすことを目的とし、中野区との共催で、シンポジウムを開催します。

「すべての人々が暮らしやすい中野区をめざして」
日時:10月29日(木)19時〜21時
会場:産業振興センター(3階大会議室)
登壇者:
[基調講演]
永野靖(弁護士、中野区在住)
[パネルディスカッション]
田中大輔(中野区長)
田辺裕子(中野区教育委員会教育長)
山田正興(山田医院院長)
永野 靖(前掲)
大江千束(LOUD代表/中野LGBTにじいろ共同代表)
司会:山縣真矢(NPO法人東京レインボープライド代表理事/中野LGBTネットワークにじいろ共同代表) 

 中野区は、昨年から東京レインボーウィークのイベントに後援し、田中区長自ら中野駅前でのトークイベントに出演したり(その後、区長がゲイバーに足を運び、ヒアリングするという素晴らしい対応も)、駅前で写真展を開催したり、区主催の町おこしイベントにLGBTのことを盛り込んだり(石坂わたる区議らが出演)、フレンドリーな動きを見せています。昨年7月の区議会では、石坂氏の質問に答えて区長が「これから人権をテーマとした啓発事業や区の職員研修などを通して、広くマイノリティについて区民あるいは職員が理解する機会をふやし、偏見を排して多様性を認め合える社会をつくっていくための努力を行っていきたい」と、事実上のLGBT支援宣言とも言える回答をしていました。今回の団体の立ち上げやシンポジウムの開催は、その延長線上にあるものと言えるでしょう。
 ある意味、渋谷区や世田谷区に続け!という勢いも感じさせるような、LGBT人口が多いと言われる中野区でも行政や地域との連携をさらに進めていこうとする動きだと思います。
 中野区在住・在勤の方はもちろん、LGBTと行政といった課題に関心のある方など、ご興味のある方はぜひご参加ください。

INDEX

SCHEDULE