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プライド月間を祝し、アリアナ・グランデがLGBTQコミュニティにラブレターを贈ってくれました

2018年06月02日

 トランプ大統領は今年もプライド月間を無視しましたが、代わりにアリアナ・グランデがLGBTQコミュニティへのラブレターを書いてくれました。

 米ビルボードは、6月のプライド月間に、いろんなセレブの方々(主にミュージシャン)からLGBTQコミュニティへラブレターを書いてもらってWebサイトにまとめる「love letter to the LGBTQ community」というキャンペーンを実施していて(アメリカン航空がスポンサーになっています)、昨年もブリトニーやアギレラなど、実にたくさんの方々がメッセージを寄せています。6月1日、今年のプライド月間の幕開けとともに、まず最初に素敵なラブレターを発表してくれたのは、アリアナ・グランデでした。

 アリアナ・グランデは、実の兄・フランキーがゲイであることをオープンにしていることもあり、プライドイベントのヘッドライナーをつとめたり、ホモフォビアに対抗するコメントを発したり、さまざまなかたちでクィアピープルへの支援を行ってきました。
 7月に発売のニュー・アルバム「Sweetner」のジャケ写は、彼女の顔をレインボーのライトが横切るデザインになっており、また、先行シングル「No Tears Left To Cry」がファンの間で「ゲイアンセムだ!」と話題になり、この曲に触発された『glee』アーティ役のケビン・マクヘイルがカミングアウトしたりという反響を呼んでいます。

 そんなアリアナがLGBTQコミュニティに贈ってくれたラブレターは、どんな文面だったのでしょうか。
 以下、全文をお届けします。(日本語訳:g-lad xx)


 LGBTQコミュニティから沸き出る喜びや愛ほど、広まりやすいものはありません。
 私は、思わずその動きをマネしたくなるような素敵なゲイの兄とともに育ちました。私にとって兄はアイドルだったのです。フランキーがやることは全部、私もやりたくなりました。彼がカムアウトしたのがいつだったか、まるで思い出せませんが、彼は変わらずいつもフランキーでした。うちの家族の間では、セクシュアリティやジェンダーのことは全く話題にのぼらず、私は議論を恐れていました。フランキーが家族にカムアウトしたとき、おじいちゃんが「おめでとう! ディナーにでも行くかい? めっちゃお腹すいたよ」と言って、年の割に動じない人だなぁと驚きました。

 私はNYのゲイバーのドラァグクイーンに、メイクを教わりました。14歳でブロードウェイデビューして1週間に8本のショーをしたけど、私は疲れちゃってゲイバーに行けないなんてことはなくて、毎晩、ゲイバーでホイットニーを歌う日々でした。

 LGBTQコミュニティから愛され、祝福されてきた私の音楽は全て、私がキャリアの初期の頃から目標と考え、そうなるよう気を配ってきた結果です。
 たとえば私のパーティで、身長が6フィート(183cm)もあるようなドラァグクイーンが4フィート(122cm)もあるポニーテールをなびかせながらウォーキングしてきて「ヘイ、ガール」なんて挨拶したり、若いクィアな子たちがスターバックスでおしゃべりしながら、私の音楽を聴いてくれて、自分らしく生きていけるような手助けができたら、どんなアワードよりもうれしいです。文字通り、それが最高の喜びです。

 愛は音楽のようなもの。そこに国境はなく、ジェンダーやセクシュアリティ、人種、宗教、信条、年齢で差別したりしません。自由で、そして豊かで贅沢な、誰もがひたることができ、あらゆる瞬間を楽しむことができるもの。

 私はずっとLGBTQコミュニティに借りがある、お世話になってるという気持ちでいます。みんなを気持ちよく包み込むような、これまで生きてきたなかで最高の気持ちになれるようなアンセムを作りたいと思ってきました。
 私がみんなを祝福すするのと同じように、私を祝福してくれて、本当にありがとう。

 永遠の愛を込めて。




Ariana Grande: Love Letter to the LGBTQ Community(billboard.com)
https://www.billboard.com/articles/news/pride/8458780/ariana-grande-love-letter-to-the-lgbtq-community

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