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ゲイ用語の基礎知識

二丁目

 数百軒のゲイバーが集まる世界有数のゲイタウンとしての新宿2丁目のこと。
 新宿区新宿2丁目自体には、昔からの住人の人たちが経営する米屋や洋品店やクリーニング店などもあり、決してゲイ一色ではありませんが、人々が「二丁目」(または「ニチョ」)と言うとき、それはゲイバーやショップやハッテン場などが集まったゲイタウンのことを指します。

 「二丁目」という言葉で「ゲイタウン」や「ゲイシーン」、「ゲイの世界」のことを代表させることもあります。
 たとえば、「二丁目に捨てるものなし(二丁目に捨てるゴミなし)」という格言?がよい例です。これは新宿二丁目に限らず、ゲイの世界では、という意味です。
 
 二丁目には日本で唯一、100軒以上のゲイバーが集まって作った新宿二丁目振興会という組織があり、毎年「レインボー祭り」を開催したり、「新宿2丁目瓦版」というフリーペーパーを定期刊行しています。また、HIV予防啓発団体と連携したり、パレードと連携したり(レインボー祭りはもともとパレードの後夜祭としてスタートしました)、尾辻かな子氏の選挙に協力したり、コミュニティ活動の盛んさにおいて、群を抜いています。
 数々の歴史的な出来事がこの街で生まれ、数々の素晴らしい人たちがこの街で活躍してきました。これからもたくさんのスゴイことが起こることでしょう。


 二丁目の歴史や基本的な事柄をわかりやすく解説するガイド本として最も代表的なのが「英語で新宿二丁目を紹介する本」(ポット出版)です(対訳がついているので、外国人の方にも読んでいただけます) 

【追記】
 2019年、その名もズバリ『新宿二丁目』という本が発表されました。1990年代に『バディ』誌で「ゲイの考古学」を連載していた伏見さんが「なぜ二丁目という街が今のような姿になったのか?」について、驚きの新事実を交えながら歴史をひもといていく、まるでミステリーを読むかのようなスリリングさも感じさせる一大歴史絵巻であり、感動的ですらあるような名著です。

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