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SOGIハラ

　SOGI（性的指向と性自認）に関するハラスメント、すなわち差別的な言動や嘲笑、いじめや暴力などの精神的・肉体的ないやがらせ、望まない性別での学校生活の強要、職場での強制異動、採用拒否や解雇など、差別を受けて社会生活上の不利益が生じること全般を指します。　

　ゲイの場合、職場で執拗に「彼女いないの？」「どういう女性がタイプなの？」と聞かれたり、「ずっと独り身です」と言えば（手の甲を反対の頬に当てながら）「もしかしてそっち系？」などとからかわれたり、直接言われなくても陰で「あの人、ホモらしいよ」などと噂されたりすることもSOGIハラに該当します。勇気を出して職場でカムアウトした結果、あからさまに気持ち悪がられたり、針のむしろ状態になったり、人の少ない部署に異動させられたり、全てを書き出すことができないくらいたくさんあります。

　2020年6月からパワハラ防止法が施行され、あらゆる企業に対し、職場でSOGIハラ（とアウティング）が起こらないように対策を講じることが義務づけられました（努力目標ではなく措置義務ですので、対策を怠ると、しかるべき措置がとられます）

　SOGIハラのことがわかりやすくまとめられた本としては『はじめよう! SOGIハラのない学校・職場づくり』『LGBTとハラスメント』があります。