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全国で開催される12月のHIV関連イベント
12月1日は世界エイズデーでしたが、今週末から来週末にかけては全国的にゲイコミュニティでLiving Togetherなイベントやキャンペーン、HIV検査の受検を呼びかけるイベントなどが行われます。もろもろご紹介したいと思います。

「できる!」キャンペーン
自分の状態を知ることでエイズ発症を予防する(検査を受けて早めに感染がわかればできることがいろいろある、ということを伝える)ための「できる!」キャンペーン。6月からスタートした特設サイトでは、2ヶ月おきにテーマとキャンペーンモデル(ゲイシーンで超人気な方たちが続々と登場)を更新してきましたが、ついに最終シーズンに突入しました。この12月からのテーマは「STOPできる!」です。自分の状態を知ることから始められる、あなたに「できる!」ことがある。セーファーセックスすること、検査を受けることは、自分のためはもちろん、誰かのためにも役に立つということをお伝えしています。
今回のキャンペーンイメージモデルは『バディ』と『G-men』両誌でグラビアを飾った経験を持つ龍牙さん。暗闇に浮かぶ肉体美と、突き刺さるようなキャッチコピーに、ちょっとドキッとさせられる方も多いかもしれません。
「できる!」キャンペーンサイトでは、世界エイズデー前後の臨時検査情報のほか、HIV/エイズの基礎知識、手記集の紹介、困ったときの相談先の情報など、さまざまなお役立ち情報が掲載されています。また、「HIV/エイズガイド」では、男絵師・児雷也さんが描き下ろしたかわいいガチムチくんのイラストが大人気です。そちらも要チェック!
Living Together Lounge

12月5日(日)に開催される「Living Together Lounge」は、満6周年の記念すべき回になります。東海地区で活躍する野郎系ゲイタレント&ドラマチック・シンガーの柏本圭二郎さんをゲストにお迎えし、楽しいトークとドラマチックな歌を披露していただきます。(詳しくはこちら)
Living Together Lounge vol.72
日時:12月5日(日)17:00 - 20:20
会場:ArcH
無料(1ドリンク500円〜)
MUSIC:WARA
LIVE:柏本圭二郎
READING:たけと、Ryu
TOKYO FM × Living Together ポエトリー・リーディング「Think About AIDS」

最後の舞台にも、鈴木おさむ(放送作家)、太田光代(芸能事務所「タイタン」社長)、菊地成孔(音楽家/文筆家)、MEGUMI(タレント)、向井理(俳優)、星野源(SAKEROCK)、FUNKISTといった豪華ゲストが登場します。
「まだ参加したことがない」という方はぜひ、あの楽しさや感動を味わってください!
ポエトリー・リーディング Think About AIDS vol.8
日時:12月17日(金)開場18:30 開演19:00(予定)
会場:TOKYO FMホール(東京・半蔵門 TOKYO FM 本社ビル2F)
司会:堀内貴之、柴田幸子
参加方法:抽選で150組300名様をご招待します。応募はこちらから。締切は 12月6日(月)24時です。
後援:エイズ予防のための戦略研究・MSM首都圏グループ(研究リーダー:市川誠一)
共催:LivingTogether計画(ぷれいす東京・Rainbow Ring)
ぼくらの課外授業 Living Together in 仙台


仙台では12月5日(日)、「ぼくらの課外授業 Living Together in SENDAI」が開催されます。
14:00~15:00にはトークショーが行われます。伊藤俊広先生(独立行政法人国立病院機構仙台医療センター内科医長)、ゲンさん(「community center ZEL」スタッフ)、佐藤郁夫さん(NPO法人ぷれいす東京)、早坂典生さん(NPO法人りょうちゃんず副理事長)、やまだまさこさん(東北HIVコミュニケーションズ事務局長)というHIV/エイズに関する活動をしてきた5人の方が、日頃の活動のことやLiving Togetherについてお話しします。
15:00~17:00はリーディング&パフォーマンス。オーストラリア生まれのニューハーフ、佐佐木ジャッキーさん、仙台が誇るドラァグクイーンユニットAnego Girls、アラ還GO-GOのGENが率いるみちのく駐屯地という3組が、HIV陽性者やその周りの人が書いた手記を朗読するほか、素敵なパフォーマンスが繰り広げられます。
当日はHIV/エイズのメッセージ発信ブースや『BIG ISSUE』販売ブースなども設置されるほか、リーディング&パフォーマンスタイムでは「特定非営利活動法人パソコン要約筆記文字の都仙台」の協力のもと、パソコン要約筆記の字幕がつきます。耳の不自由な人もそうではない人も、わかりやすく楽しめます。なお、会場で販売されるドリンクの収益等は、全額チャリティとして、HIV/エイズ関連活動に使われます。
前日の4日には、コミュニティセンター「ZEL」でプレイベントも開催されます。(詳しくはこちら)
ぼくらの課外授業 Living Together in SENDAI vol.4
日時:12月5日(日) 14:00~17:00
料金:無料 (1drink 500円)
会場:市民活動シアター(仙台市青葉区一番町4-1-3 仙台市市民活動サポートセンター地下)
主催:やろっこ、東北HIVコミュニケーションズ
(平成22年度厚生労働省エイズ対策研究せんだいCARES2010参加企画)
協力:Living Together計画、仙台ビッグイシュー・ソサイエティほか
Living Together Cafe in 愛媛

愛媛県を中心にHIVの活動を行ってきた「HaaTえひめ」が「HIVをもっている人も、そうじゃない人も、ぼくらはもうすでに、いっしょに生きている」というLiving Togetherの趣旨に賛同してお送りするイベントです。
素敵な音楽と美味しいお茶やお酒とともにHIV陽性者やその周囲の人たちが書いた手記のリーディングを、愛媛で初めてお届けします。
メンオンリーイベントですので、ゲイの方、バイセクシュアル男性の方、日曜の夕暮れ時を素敵にあたたかく過ごしましょう。
Living Together Cafe in Ehime vol.1
日時:12月5日(日) 16:00〜19:00(開場15:00)
場所:FLOCK CAFE(松山市二番町2-6-5石川ビル3F) http://www1.ocn.ne.jp/~flock/
料金:無料(カウンターでワンドリンクオーダーしてください)
※Gay Onlyイベントとなります
Music:やまてぃ、コウスト、羊工務店
Live:コウスト(ギター)、N(ギター)、ヒデ(フルート奏者)、りょう(Singer)
Reading:ターボ、ノスケ、らんまる
主催:HaaTえひめ、松山HIV/AIDS予防啓発コミュニティ協議会
後援:松山市
協力:Living Together計画、ぷれいす東京、RainbowRing、FLOCK CAFE
福岡のLOVE ACT

博多最古のドラァッグクイーン、
ピシャ子さん
今年は、博多最古のドラァッグクイーン、ピシャ子さんが福岡市中央区保健福祉センターで実際にHIV即日検査を受けた様子を撮影した映像作品「ピシャ子の ピシャー!っと検査に行ってみんね!」が上映されるそうです。HIV検査にまつわる不安をすっきり解消してくれるような、楽しい映像だと思います。みなさんもぜひ、見てみてください。
ほかにも、まだ「haco」に行ったことがない方のための「初来場者デー」や、K-POPオンリーなラウンジパーティ「ケポラジ」なども開催されます。
また、福岡県内の各保健福祉センターでは、世界エイズデーに関連し、通常の日時以外にも特例の検査・相談が行われるそうです。
(詳しくはこちらをご覧ください)
名古屋の無料検査会「M検」
名古屋ではANGEL LIFE NAGOYAが毎年NLGRを開催してきたほか、コミュニティセンター「rise」を運営し、さまざまなイベントも行ってきました。
この時期には「M検」という(わかる人にはわかるエロチックな)タイトルの無料検査会を開催しています。
今年の「M検」は即日検査で、採血したその日に結果を聞くことができるそうです。相談室も設置されますので、気になることがあれば検査の前でもいろいろ聞くことができます。
東海地方にお住まいの方、この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
ゲイ・バイ男性向け無料HIV検査会「M検’10」
日時:12月11日(土) 採血 10:00〜13:00 結果告知 15:00〜18:00
会場:名古屋市千種区 千種保健所(千種区役所裏手)
検査内容:HIV、B型肝炎、C型肝炎、梅毒(HIVは必須で他は任意です)
※検査結果によっては確認のための検査が必要な場合があります。確認検査については後日結果渡しになります
横浜の「SHIP」でも検査会

今年は12月4日(土)〜6日(月)まで無料でHIV・梅毒・B型肝炎の検査を受けられます。即日検査ですので、約1時間で結果がわかります。
神奈川にお住まいの方、ぜひこの機会に受けてみてください。
STD・性感染症 検査 @SHIP
日時:12月4日(土)13:00〜16:00
5日(日)13:00~16:00
6日(月)18:00~21:00
会場:かながわレインボーセンターSHIP(横浜市神奈川区台町14−2ピレア台町2階)
料金:無料
検査内容:HIV、梅毒、B型肝炎
予約方法:電話でご予約を→045-306-6769(かながわレインボーセンターSHIP)
受付時間:3日(金)、4日(土)17:00~21:00
コミュニティセンターでのさまざまな催し
東京、大阪、名古屋、横浜、福岡、沖縄、仙台には、ふらっと立ち寄ることができてHIVのことやコミュニティのさまざまな情報を受け取ることができるコミュニティセンターがあります。
世界エイズデー前後だけでなく、年間を通じてさまざまなイベントや勉強会などが催され、たくさんの人たちが訪れています。
上記の記事では伝えきれなかったこうしたコミュニティセンターでの12月のイベントを簡単にご紹介いたします。
新宿二丁目の「akta」では、BAKU『珍魂画 ~獏 SOUL~』展、「IQG Charity Frea Market」、「ゲイのためのライフプランニング研究会」など、いろいろなイベントが開催されます。詳しくはこちらをご覧ください。
大阪の「dista」でも、「I.K.A.B project vol.2」、「honey groove」、「tRad 〜35歳からの合コンイベント!〜 第2回」など、いろいろなイベントが開催されます。詳しくはこちらをご覧ください。
沖縄の「mabui」でも、「Think About AIDS」をみんなで聴こうというイベントや「ブラジルのHIV予防活動はどんな?」など、いろいろなイベントが開催されます。詳しくはこちらをご覧ください。
INDEX
- 特集:2025年2月の映画・ドラマ
- 特集:レインボーイベント2025(上半期)
- レポート:第23回女装紅白歌合戦
- レポート:年忘れお楽しみイベント「gaku-GAY-kai 2024」
- 特集:2025年1月の映画・ドラマ
- 特集:年越しカウントダウンイベント 2024→2025
- 「結婚の自由をすべての人に」九州訴訟二審・福岡高裁判決の意義
- レポート:ピンクドット沖縄2024
- レポート:GLOW UP! ラガンジャ・エストランジャ東京公演
- レポート:高知にじいろパレード
- レポート:エイズ学会2024(3)
- レポート:エイズ学会2024(2)
- レポート:エイズ学会2024(1)
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- 特集:2024年12月の映画・ドラマ
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- レポート:「トランスジェンダーを含むLGBTQ+差別に反対する映画監督有志の声明」掲出プロジェクトに関する会見
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