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2015秋のレインボーイベント(1)大阪・香川

10月〜11月の連休やハロウィンなどに、各地でパレードや映画祭が開催されます。旅行も兼ねて、お出かけしてみてはいかがでしょうか。というわけで、今年の秋のレインボーイベントの情報をお届けします。第1弾は大阪のパレードと香川の映画祭です。

2015秋のレインボーイベント(1)大阪・香川

10月から11月にかけて、連休やハロウィンの時期を中心に、主に西日本でパレードや映画祭が開催される季節となっています。今年も各地でそうしたコミュニティイベントが開催されますので、ぜひお出かけを!ということで、情報をお届けいたします。第1弾は、大阪の「レインボーフェスタ!2015・関西レインボーパレード2015」と、高松の「第11回香川レインボー映画祭」です(後日、第2弾、第3弾をお送りします)。なお、例年9月~10月に開催される関西クィア映画祭は、来年春の開催となるそうです。

 


RAINBOW FESTA! 2015 × 10th KANSAI Rainbow Parade


 大阪で初めてレインボーパレードが開催されたのは2006年(当時は、市役所前の中之島公園から出発し、御堂筋を下って難波の元町公園まで歩くというコースでした。レインボーマーチ札幌の方たちが遠くから駆けつけてくれたり、沿道でもたくさんの人たちが応援してくれたり、最後に一斉に風船を飛ばしたり…あの感動を、今でも憶えています。とてもいいパレードでした)。あれから毎年(雨にも負けず)パレードは開催され続け、今回でめでたく10回目を数えることとなりました(おめでとうございます!)

 2年前から会場を扇町公園に移し、「レインボーフェスタ!」というステージイベントと関西レインボーパレードの2本立てというかたちになりました。扇町公園はゲイバーなどが集まる堂山に近く、MASH大阪主催の「PLuS+」が開催されてきた場所でもあります。また、出発地と帰着地が同じということで、ステージイベントやブースが充実するようになりました。

 今年のテーマは「PRISM」。レインボーフェスタ!というプリズムを通して、ひとりひとりの“性”、そして“生”のあり方を映し出したい、すべての人にとって心地よい暮らしを模索したい、そんな意味が込められているそうです。そんなレインボーフェスタ!今年の公式テーマソングは、東ちづるさんらが参加する「Get in touch!」。「『Get in touch!』の中で歌われる「愛」には、様々な意味を見出すことできます。それは、性的欲望や恋愛感情以外にも複数の人々への愛、仲間や友へ幸運を祈る愛、家族への親しみを持った近しさを込める愛、ある存在が素晴らしいと感じられたときに向けられる愛、絆を感じているつながりを抱く愛、こちら側から向こう側へ遠く思い馳せる愛、共にいられる存在がそばにいることに気づいたときの愛……。フェスタというプリズムを通してこんなMAZEKOZEで多様な愛を映し出しつつ、このような愛の意味の広さを見通し、『Get in touch!』を今年のテーマソングとしました」とのことです。

 レインボーフェスタ!に出演する方たちは、いま発表されているところでは、世界的なミュージシャンであるアポテケをはじめ、「性別が、ない!」の著者として知られる新井祥さん、NSM=(Nagoya Sexual Minority Equal)、虹組ファイツ、ピンクレゲイーといった全国のコミュニティイベントでおなじみのグループ、それから、うさきこうさん、X-ways、太田裕哥さん、L*Sign、悠以さん、Tomoneさんなどです。

 フロートやブース、アフターパーティの詳細はまだ発表されていませんが、10日の夜は「TARZA」というラグジュアリーなゲイナイト(パレードでフロートも出展するそうです。あの有名クイーンやGOGO BOYも登場するので、お楽しみに!)のほか、EXPLOSIONで「9monstersナイト」も開催されます。ゲイナイトと合わせて、ぜひ、10月の連休はパレードを楽しみに大阪へ! 10回目の大切な節目となる今年のレインボーフェスタ!×関西レインボーパレードを盛り上げましょう!

RAINBOW FESTA! 2015 × 10th KANSAI Rainbow Parade
開催日:2015年10月10日(土)
会場:大阪市扇町公園
参加費用:無料
参加登録:不要

【ご参考】
レポート:Rainbow Festa!&関西レインボーパレード2013
レポート:RAINBOW FESTA! 2014

 


第11回香川レインボー映画祭


 2005年から高松で開催されてきた香川レインボー映画祭。藤田さんというセクシュアルマイノリティ女性の方が地元の「PROUD」という団体のメンバーといっしょに立ち上げ、以後、地元香川でセクシュアルマイノリティの映画を観てほしいという思いで毎年開催し続け、今年でめだたく10周年を迎えます(おめでとうございます!)。しかし、昨年は台風の影響で赤字となり、資金難に陥っているそうです。よろしければこちらをご覧いただき、ご支援をお願いいたします。

 今年は、ゲイであることをカミングアウトしている俳優のベン・ウィショーが主人公を演じた「追憶と、踊りながら」をはじめ、香川在住のゲイのアーティストの方と同性パートナーの方の日常を綴った短編「ある家族の肖像」、女性がFtMの恋人を両親に紹介するコメディ短編「娘さんを僕にください」、ふだんからゲイを嫌悪するノンケを主人公にした短編「leave us alone」、大阪の大学に通う娘を訪ねた父親が彼女の思わぬ秘密を知る姿を描き出すロードムービー「ソウルフラワートレイン」が上映されます。

 会場では、こちらの記事でも紹介された、トランスジェンダーでもどんな方でも利用できるトイレのマークについての投票コーナーも設けられているそうです(もしかしたら、あなたのデザインが採用されたり?)。アットホームな雰囲気のなか、ぜひ映画を楽しんだり、素敵な1日を過ごしていただければと思います。

第11回香川レインボー映画祭 
日時:2015年10月18日(日)13:00-19:00
会場:情報通信交流館e-とぴあ・かがわ(高松市サンポート2-1 高松シンボルタワー タワー棟4・5階)
料金:1プログラム1,300円 全席自由 各回入替制 ※高校生以下無料。障害者本人は無料、介護者1人につき800円(2人まで)。各種手帳などをご提示ください
主催:香川レインボー映画祭実行委員会(PROUD)


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