g-lad xx

FEATURES

レポート:映画『沖縄カミングアウト物語』上映会SPトークショー@コミュニティセンターakta

3月18日に二丁目のコミュニティセンターaktaで行なわれた映画『沖縄カミングアウト物語』上映会のSPトークショーの模様、長谷川さんメッセージ企画、aktaに設置された日本初の検査キットの"自販機"についてレポートします。

レポート:映画『沖縄カミングアウト物語』上映会SPトークショー@コミュニティセンターakta

映画『沖縄カミングアウト物語』上映会SPトークショー

 3月18日、数日前までの夏みたいな暖かさがウソのように、手もかじかむほどの寒さ(気温5度)で冷たい雨がザーザー降る、二丁目は冷たいビル風も吹いてる、そんなひどい天気になってしまいましたが、aktaに着くと、そこは、一体何年ぶりなのか思い出せないくらいひさしぶりのイベント会場になっていて、aktaにイベントが戻ってきた!と思って、本当にうれしくて、ジャンジさんに「ひどい天気になっちゃったね」と言いながら、つい笑ってしまったくらいでした。
 イベントが始まる時間が近づくと、「九州男」の初代マスターで(フレディ・マーキュリーとも一晩を共にしたことがあるというレジェンドの)まっちゃんさんがやってきて、一気に場が和みました(そんなまっちゃんさんも、長谷川さんへのメッセージを書いていました。ぜひaktaで探して見てください)
 イベント開始時には、用意された椅子がほぼ全部埋まっていました(こんなひどい天気なのに、すごい! もし好天だったら立ち見が出るくらいの混雑になったかもしれません)
 
 18時半にaktaのフジワラさんの司会でトークショーがスタート。映画の主役である「九州男」のかつきさんと、松岡監督に、フジワラさんから質問をしていくかたちです。最初に「aktaと関わるようになったきっかけは?」という質問がなされ、かつきさんは「15〜16年前に、Living Togetherのど自慢を九州男でやらせていただくようになって。HIVのことってどんどん情報がアップデートされていくと思うんですけど、みなさんにそういう情報が伝わる場にもなってるなと思って。ただ場所を提供するだけじゃなく、僕も何かできることをしたいなと思い、毎回参加者の中に九州男のお客さんを混ぜてもらうようにして。そうすると来る方の顔ぶれも毎回変わったり。僕自身もたまにakta cafeに寄ってみたりしてます」と答えてくれました。松岡さんは、「ちょうど10年前なのですが、2012年にSave the Prideのスタッフをやることになって、aktaを借りてミーティングをするようになったのがきっかけです。それからデリバリーボーイズをやったり、今はYouTubeのaktaチャンネルの撮影を手伝ったりもしています」と、答えてくれました。
 次に、「二丁目デビュー」について。かつきさんは「東京に来たばかりの頃は全然お金がなくて、でも4軒くらいから同時にミセコやらない?ってお誘いをいただいて、そんなつもりはなかったので最初は断ってたんですけど、九州男で泥酔した時に自分でも知らないうちにまっちゃんにOKしてたみたいで、電話がかかってきて動揺したんですけど、他のお店のマスターにも「まっちゃんはちゃんとしてるし、勉強になるよ。働きながらお酒飲めるんだし、いいじゃない」と背中を押されて、引き受けることにしました。そのおかげで今の自分があります」という「秘話」を語ってくれました。松岡さんも「リアルした人に連れてきてもらったのが最初。実はmixiでかつきさんに声をかけてリアルしたこともある(ランチだけですが)」とか、初めて新宿の24会館に行ったときの話とか、けっこう赤裸々に語ってくれました(フジワラさんが「え? 24会館って何ですか?」とかわざとらしくツッコミを入れてたのも面白かったです)
 最後に、映画製作のきっかけについてお話があり(度々お伝えしてきた通りです)、30分弱のトークが終了しました。そこでお客さんからかつきさんにプレゼントが渡され、あたたかい拍手が沸き起こりました。
 短かったですが、とても楽しく、心がぽかぽかするような、素敵なトークショーでした。
 その後、だいたい21時頃まで映画が上映されました(私は退席してしまったのですが…)

 
長谷川さんへのメッセージ

 200字くらい書けそうな大きさのカードに、思い思いのメッセージを書いて、ボードにピンで留めるというスタイルです。すでにたくさんの方がメッセージを寄せていますし、写真も貼られています。集まったメッセージボードのカードは、追悼イベントを行なう際、再び展示されるそうです。
 下村しのぶさんや星野晃代さんからお花も届いてました(ちょっとウルっときました)
 芳名帳も用意されています。お通夜やお葬式の時のように住所と名前を書くのではなく、1行2行でメッセージを書くような感じです。あとで長谷川さんの法要の際にお納めするそうです。
 メッセージ企画は20日の日曜まで行われていますので、長谷川さんにゆかりのある方はぜひ!

長谷川さんにメッセージを届けよう!
期間:3月20日(日)まで
会場:コミュニティセンターakta(新宿区新宿2-15-13第二中江ビル301)
開館時間:木金土日 15:00-21:00



日本初! 検査キットの"自販機"

 aktaでは「まったく新しい」HIV・梅毒郵送検査キット※のディスペンサーを設置しました。かなり大きなタッチパネル式の機械で、年齢層などいくつかの質問に答えていくと、キットの箱がボトンと落ちてきてGETできるという、いわば"自販機"です(トークショーでフジワラさんが言ってましたが、日本初の試みだそう。拍手)。早速イベントの最中にも、受け取りに来られた方がいて、人気なんだなぁと思いました。この"自販機"、3月27日まで置かれていますが、先着90名で、なくなり次第配布は終了するそうなので、お早めに!

※郵送検査は、キットを持ち帰ってご自宅で指の先にランセットで針を刺してプクッと出てきた血液をろ紙に染み込ませ、それを検査会社に郵送し、後日結果をインターネットで知ることができるという仕組みです。検査所に足を運ばなくても、また、誰にも知られることなく検査結果を知ることができます。
 
aktaゆうそう検査 ディスペンサートライアル
期間:3月27日(日)まで 
会場:コミュニティセンターakta(新宿区新宿2-15-13第二中江ビル301)
開館時間:木金土日 15:00-21:00
※検査会社の検体受付は4月14日(木)まで
 

 本当に暗くなるようなニュースが続く日々ですが、もうすぐマンボウも明けて二丁目にも活気が戻ってきそうですし、こうして二丁目のコミュニティセンターでイベントも開かれ、あたたかい気持ちになれました。よかったです。

INDEX

SCHEDULE

    記事はありません。