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レポート:九州レインボープライド2022(2)
11月6日、3年ぶりに九州レインボープライドがリアル開催されました。以前よりさらに充実したイベントとなり、1万人超の来場者で盛り上がりました。パレードと、帰着後のステージの模様をパート2としてお届けします。

2022年11月6日(日)、福岡市の冷泉公園で3年ぶりに九州レインボープライドがリアル開催されました(パレードやステージはオンラインでの中継もされたので、ハイブリッド開催です)。今年のテーマは『あいをつなごう!~広がる「わ」の世界~』。コロナ禍前よりさらに充実したイベントとなり、1万人を超える来場者で盛り上がりを見せました。2回に分けてレポートをお届けします。PART2はパレードとフィナーレのステージの模様です。
(取材・文:VEN)
(レポート:九州レインボープライド2022(1)の続きです)
パレード
13時、芝生広場でパレードに向けての整列が始まりました。
今年のフロートは、いちごフロート(マーチングバンド&当事者団体)、びわフロート(手話サポートあり)、マンゴーフロート(同時ライブ配信)、スイカフロート、かぼすフロート(撮影禁止)の5つでした。コースは、中洲から天神を回る約3キロのルートです。
参加者のみなさんは、受付をしたフロートのプラカードを持ったスタッフさんの後ろに並び、スタンバイします。
私は博多大橋に先回りして、パレードの隊列を待つことにしました。
14時過ぎ、パレードのみなさんが大通りにやって来ました。沿道の天然とんこつラーメン専門店「一蘭」のビルにはレインボーフラッグが掲げられ、窓からはレインボーフラッグを振って応援してくれる人たちもいて、その光景には、込み上げるものがありました。どれだけ励みになったことでしょうか。
最初のいちごフロートは、マーチングバンドを先頭に、当事者団体の方々がたくさん歩いていました。ジャパンプライドネットワークのみなさん、ぷれいす東京の生島さん、YouTuberのかずえちゃんwith三洋化成のみなさん、レインボービュー宮崎の方々、熊本のグループの方々、「結婚の自由をすべての人に」訴訟の原告団の方々、「LGBTの家族と友人をつなく会」の方々などが、笑顔で手を振ってくれました。
次はびわフロートです。RainbowSoupの五十嵐さんがDJしていました。積水ハウスの方々、日本LGBTサポート協会の方々、LGBT-Allyプロジェクトの方々、Hiltonの方々、参議院議員の石川大我さんと秘書の方などが歩いていました。
次はマンゴーフロート。ドラァグクイーンが乗り、ノリのよい曲に合わせてフロートを盛り上げていました。このフロートの様子はライブ配信も行なわれていて、会場に来られなかった方々もオンラインでパレードの様子を体験できるようになっていました。その配信の進行をつとめたのは、かんだーにゃさん&フェアリーシスターズのみなさんで、私はそのすぐ後ろを歩いていたのですが、3人のトークが面白くてずっと笑っていました。エイサーの方々がフロート真ん中辺りで舞いながら歩き、その前後にGAPの方々、TOTOの方々、チェリオの方々、IKEAの方々、三好不動産の方々、Accentureの方々などが歩いていました。
次はスイカフロート。G-pitの方々が乗り、社長の井上健斗さん自らDJで盛り上げていました。司法書士会の方々、glamazon Japanの方々、JALの方々などが歩いていました。
沿道からもレインボーフラッグを広げて応援してくれる方や、手を振ってくれる方もいて、嬉しかったです。
最後は撮影禁止のかぼすフロート。こちらもみなさん元気に歩いていらっしゃいました。
パレードの一行は、商店街を抜けて、冷泉公園にゴールしました。
★パレードのフォトアルバムはこちら
ステージ(2)
パレードの参加者のみなさんが公園に帰って来る頃、フェアリーさんのステージが始まりました。歌もトークもトレードマークの羽根も健在で、3曲を披露してくれました。新曲「Eden」は11月7日配信開始です。
これまでも数々の感動を贈ってくださった下地正晃さんが、今回も九州レインボープライドのステージでライブを披露しました。最初の歌はnavy&ivoryでのデビュー曲「指輪」。それからQRPで生まれたという名曲「PARTNER」を歌ってくれて、涙する人も見られました。私も大好きな曲です。その後、9月に発売された新曲「初恋」と「家族写真」を披露してくれました。夜は住吉でワンマンライブだったそうです。
トリをつとめたのは、メンバーが全員九州出身というバンド「theSoul」のみなさん。2017年からは「Song For You」が九州レインボープライドのテーマソングになっています。ライブ前に、みんなで振付をおさらいし、いざ本番へ。オリジナル曲数曲を披露したあと、最後にみんなで「Song For You」の振りを踊りながら盛り上がりました。
エンディングで、主催者・あなたののぶゑさんがご挨拶しました。来場者数は1万人を超えたそうです。きっとみなさん、リアル開催を心待ちにしていたんでしょうね。大勢のみなさんが集まり、プライドを祝い、心から楽しんでいる様子が伝わってきました。
こうして九州レインボープライド2022は、大盛況のうちに幕を閉じました。また来年、福岡で会えるといいですね。
INDEX
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SCHEDULE
- 12.09SM&緊縛ナイト BAKU-ON
- 12.09SURF632
- 12.10ピンクドット沖縄
- 12.10MASH UP – J-ROCK PARTY –