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レポート:よつんばいナイト7歩目 2周年だよ!全員集合!
12月23日(土)に二丁目の「D-light,Tokyo」で開催された「よつんばいナイト7歩目 2周年だよ!全員集合!」。今回は周作さん(よつんばいおとうさん)のGOGO引退セレモニーもありましたし、コンテンツてんこ盛りな、クリスマスプレゼントのような一夜になりました
2年前のクリスマス、二丁目に降誕した「よつんばいナイト」。ゲイナイトのオイシイところを過剰に詰め込み、毎回手を替え品を替えしてお客様を楽しませてきましたが、めでたく(まさかの)2周年を迎え、今年もにぎにぎしくクリスマスの週末に開催されました。
前週の暑さとはうってかわって(前週は「VITA HOLIDAY」「BUFF Bubbly Xmas」などが熱く盛り上がっていた様子。「BUFF」ではBubble Butt(プリケツ)コンテストが開催され、優勝・準優勝のお2人に来年のベアプーのVIPご招待チケットが贈られていました)、この週末は冬らしい寒さが戻ってきましたが、こういう時こそ人肌恋しくなるでしょうし、全国のゲイバーで行なわれていたであろうクリスマスパーティ的な催しやゲイイベントのあたたかさがうれしく感じられた方も多かったのではないでしょうか。
というわけで、12月23日(土)に「D-light,Tokyo」で開催された「よつんばいナイト7歩目 2周年だよ!全員集合!」のレポートをお届けします。
(Junchan / ラッセラーじゅん)
「よつんばいナイト7歩目 2周年だよ!全員集合!」レポート
12月23日土曜日、二丁目では「よつんばいナイト」や「イケオジDISCO」などが開催され(ハシゴした方もいらっしゃいましたね)、地方から、また海外から来られていた方も結構いらっしゃいました(毎回思うのですが、海外の方はどのように「よつんばいナイト」を見つけて来られるのか、どんなイベントだと思って来られるのか…気になります)
オープン前から会場の前で待っている方もいらして、オープンと同時にお客さんが続々と入って来られました。
キャストのみなさんはクリスマスらしく、かわいいサンタさんやトナカイさんに扮してお出迎え。周作さんは今年話題になった「さすまた」を持って登場しました(さすがです)。TAMA TETさんがアッパーなDJで盛り上げます。
22時半、ラッセラーじゅんによるたぶん世界でいちばんひどい(メイクがヤバい)「クリスマス・イブ」ショーで幕を開け、間奏の部分で体に巻いた電飾を光らせたのですが、最後に(今年鯉のぼりを産んだり生け花の鉢になったりした)みーくんが光るハンドスピナーをアナルに挿入し、ラッセラーがスピナーをくるくる回し、光の輪が(もっと回して〜という声援?歓声が起こりました)
そのあと、お客さんが好きなGOGOさんをご指名しての「ポッキーゲーム」が開催。しかし、渡されたのは極太の麩菓子。それを口いっぱいに頬張りながらの絵面は妙にエロかったです。
1回目のGOGOショー。ブラックライトで光る蛍光色の衣装を身につけたあつしさん、千葉優人さん、周作さん、けん茶さんがセクシーに盛り上げました。
24時、周作さんフィーチャリングの「セクシー輪投げ」ショーが始まりました。この道ン十年の周作さんがステージに上がり、ニューフェイスなフロアボーイ・秦太さんに乳首をいじられると、クリスマスらしい赤いパンツに包まれた肉棒がみるみる「輪投げ棒」に。カラフルな輪を手にしたお客さんが行列をなして次々に輪をかけていく様は、なんだかお参りのような、ご利益がありそうな光景でした(ありがたや〜)
その「セクシー輪投げ」ショーの裏ではハモンセラーノの原木の切り出し作業が行なわれ(どんなイベントよ)、クリスマスらしく極上の生ハムがお客様に振る舞われました(優しいお客さんが私にも恵んでくださいましたが、めっちゃ美味しかったです。生ハム大好き♪)。生ハムはシャンパンにも合うよね〜ということでシャンパンを入れてくださる豪気な方もいらっしゃいました。
1時半、「噛み旨笑み男(かみうまえみお)のおしゃぶりクッキング」ショーの時間がやってまいりました。昨年の大阪場所でやった出し物の再演です。割烹着を着たラッセラーがフロアから美味しそうな「食材」を調達してステージという名の「まな板」に乗せ、周作先生がそれを「料理」していくという趣向です。長年のセックスワークで培った技が伝授され、目の保養になったうえに実践的でもあるという、たいへん素敵な時間になりました(「食材」が実は豪華で、2人の方に上がっていただいたのですが、2人ともがちむち系GOGOさんでした)
2回目のGOGOショーは、けん茶さん、千葉優人さん、周作さん、みーくんによるセクシータオルショーでした。
3時。GOGOショーからの「変☆合体ヨツン・ヴァインs X」ショー(五歩目でお披露目されたプロ音楽集団による戦隊モノを意識した楽曲のフルバージョンが完成。5人のキャストがカラフルなヨツン・ヴァインに扮してショーを披露しました)。そして、周作さんのGOGO引退セレモニーが行なわれました。引退といえば、二丁目でもいろんな方が(私も)使ってきた、あの曲です。会場の皆さんはペンライトや携帯のライトを振りながら「やめないで!」と声をかけたりしていました。最後に周作さん、白いマイクならぬ金のアナルプラグをステージに置いて、その輝かしいGOGO人生に幕を下ろしました(他のお仕事はやめないと思います)
そこからラストまでのYUMEさんのDJは、90年代にゲイナイトに通っていた世代を狂喜乱舞させるような懐かしの名曲のオンパレードで、年甲斐もなく踊りまくってしまいました。そうしてフロアはハッピーな雰囲気で朝まで盛り上がりました。
あれでもかこれでもかとコンテンツがてんこ盛りで(盛り過ぎです)、みなさんきっと楽しんでくださったことと思います。今年は仕事が大変だったとか、最近つらいことがあったとか、なかなか彼氏ができなくてさびしいとか、いろんな方がいらしてたと思いますが、きっとこの「性なる」夜を楽しみ、ハッピーに過ごし、あったかい気持ちになれたことでしょう。オーガナイザーのとがしさんからのイキなクリスマスプレゼントでした。
2周年に寄せて
正直、よつんばいナイトが始まった当初は、ネタというか話題先行的な(名前が一人歩きしている)印象もあり、そんなに長くは続かないんじゃないかとも思っていたのですが、こうしてめでたく2周年を迎えることができたのは、オーガナイザーさんの意地やたゆまぬ努力、そして、そんなナイトを愛して通ってくださったりお金を使ってくださったりするお客さんのおかげだと思います。
初回のレポートでも書きましたが、クラブイベントってお客さんが来なかったら赤字なわけで、主催者の方たちはリスクを引き受け、覚悟を持ってやっています。しかもゲイナイトの場合(ノンケのハプバーなどと比べるとその差は歴然としていますが)入場料なども安く、それでいて手を替え品を替えのハイクオリティなサービスが求められたりするので、主催者の方たちは、儲けではなく(出演者へのギャラとか、かける手間ひまとかを差し引くと、決してプラスにならないのが実情です…)ゲイの仲間に楽しんでもらおうという心意気でやっています。ゲイナイトはコミュニティへの贈り物だと言っても過言ではありません。特に「よつんばいナイト」は、飲み、クラブ、ハッテンというゲイシーンの三大お楽しみ要素を「全部のせ」した、毎回趣向を凝らして全力で開催しているエンタメの極致(極痴?)的なナイトなので、なおさらです。
キャストの方たちも(セクシー輪投げとか、アナル芸とか)ふつうのナイトでやらないようなことも引き受け、体を張ってくれています。すべてはお客さんの笑顔のために…(あと、ちょっとだけスケベな気持ちで)。たぶんよつんばいナイトに出ること自体、ハードルがあったと思うのですが(GOGOさんとかもオファーを断る方、多いんじゃないでしょうか)、それでも出演してくれてるのは、潔いというか懐が深いというか、人間力高いと思うんですよね。お客さんも同様で、「よつんばいナイト? えー何それ、ウケる」「そんなイベントに行ってるの? ありえなくない?」などとバカにされたり引かれたりすることもあると思うのですが(あるいは彼氏に止められるとか)、それでも来てくださるのは本当にありがたいことです。まさに「お客様は神様」です。
思えば、昔は二丁目でも、六尺とか脱ぎ系バーへの偏見があり(とあるゲイバーのマスターが露骨にバカにするのを聞いたことあります)、SMやレザーも色眼鏡で見られ、ゼンタイやパピーなども理解されていなかったと思いますが、今は多種多様なイベントが花盛りで、すっかりカジュアルに楽しまれるようになりました(各イベントのオーガナイザーさんが道を切り開いてくれたおかげ。感謝です)。「よつんばいナイト」の開催はそういうことの象徴でもあるような気がします。
皆さんも来年はぜひ「よつんばいナイト」のドアを開け、もっと心や体を解放し、ほかにもいろんなイベントにチャレンジしてみて、ゲイの世界のあらゆるKink(フェチとか多様な嗜好)を祝福するような年にしてみてはいかがでしょうか。「開くの。みんなこじ開けるの。そうすれば幸せになれるわ」(byオナン・スペルマーメイド)
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