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レポート:TRP2024(5)日曜のプライドステージ

2024年4月21日まで代々木公園イベント広場で東京レインボープライド(TRP)が開催されました。過去最大規模で盛り上がり、「“性”と“生”の多様性」を祝福する実りの多い豊かな祭典となりました。5回に分けてレポートをお届けします。最後は21日日曜日のプライドステージの模様です

レポート:TRP2024(5)日曜のプライドステージ

(「DRAG QUEEN SHOW」でパフォーマンスしたレイチェル・ダムールさん。写真提供:東京レインボープライド)

本当に大規模だったため、5回に分けてお届けしたTRP2024のレポート。最後は21日日曜日のプライドステージの模様です。どの演目も素晴らしかったです。感動で目頭が熱くなる場面も多々ありました。スタッフのみなさんへの感謝の気持ち、とても充実した気持ちを抱えながら、代々木公園を後にしました。
(取材・文:後藤純一)


 TRP2024「プライドフェスティバル」の最終日、パレードが行なわれる日です。前日よりは暑さがやわらぎ、日焼け止めも必要なさそうな感じでした。人出がものすごくて、広場内を歩くのも一苦労な感じでした。
 
 11時過ぎ、プライドステージでは、各政党政治家のスピーチが行なわれました。
 まず、与党自民党から超党派LGBT議連の会長を務める岩屋毅議員、稲田朋美議員、細野豪志議員、牧島かれん議員、朝日健太郎議員が、立憲民主党からは西村智奈美代表代行、福山哲郎議員、石川大我議員、吉田はるみ議員が、日本維新の会からは高木かおり議員が、公明党からは谷合正明議員、竹谷とし子議員が、日本共産党からは田村智子委員長、山添拓議員、吉良よし子議員、伊東岳議員が、国民民主党は浜口誠議員、れいわ新選組はよだかれんさん(現在は木村英子議員の公設秘書ですが、トランスジェンダーであり、次期衆院選への出馬が決まっているということで、よださんに代表のスピーチをお願いした模様です)、そして社民党の福島瑞穂党首が壇上に上がりました。
 そして、各党を代表する方1名ずつがスピーチしました(リアルタイムでとったメモを書き起こすかたちで、できる限り忠実に再現しているのですが、もし細かいところで間違いがあったらすみません)
 岩屋議員は、「昨年、理解増進法を超党派議連でようやく成立させました。人が人を思う気持ちが全てです。差別する気持ちがあってはなりません。そんな社会をつくっていきましょう」と語りました。
 立西村議員は、「毎年このプライドの規模が大きくなって、志を発信していることに敬意を表します。私たちはすでに婚姻平等法案を提出しましたが、一度廃案になり、めげずにまた提出しました。何とかこの国会で成立させたいです。GID特例法の要件緩和についても議論しています。国会がいちばん遅れています。何とか国際社会レベルに追いつくように頑張っていきます」と語りました。
 高木議員は、「LGBTQの当事者に参加してもらって勉強会も開いています。法律に性的指向やジェンダーアイデンティティのことも盛り込まれました。異性間もパートナーシップ制度を使えるようにするなど、問題解決に取り組んでいきたいと思います」といったお話をされました。
 谷合議員は、「ハッピープライド! 理解増進法ができて、国や学校、職場などで理解を深める取組みが期待されます。昨年のGID特例法についての意義ある最高裁判決、たぶん5号要件も違憲になると思います。国民の意識も変化し、司法の判断に影響してきていると思います」といったお話をされました。
 田村議員は、「昨年、ここでご挨拶して、その直後にトランスジェンダーへの攻撃を許容する理解増進法ができてしまいました。教育分野や自治体での取組み、頑張っていらっしゃいます。連帯していきたいです。札幌高裁の判決に市民社会の変化を感じました。伝統って何ですか? 家制度? 多様な家族を法の下で認めましょう」と語りました。
 浜口議員は、「LGBT、同性婚のことも勉強しています。違いを尊重しあう社会になるよう、理解増進法と、差別禁止を両輪として進めていきましょう」といったお話をされました。
 よだかれんさんは、「私のようなトランスジェンダーを抑制する法、差別増進法とでも言うべき法が制定されてしまい、自治体ではLGBTQを教えるなという動きも出てきています。これを廃案に、または修正をしなければなりません。国際社会で『性同一性障害』はもう使われず、『性別不合』になりました。トランスジェンダーについてのことを私たち抜きに決めないでください。私たちの手で作っていきましょう」と語りました。
 福島議員は、「このハッピープライドの場に庶民の頃から参加しています。札幌高裁の判決、その通りだと思いました。最高裁が性同一性障害特例法の4号要件を違憲だとし、外観要件も判断されつつありますが、よださんからもあったように、性同一性障害という名前から変えましょう。変わってないのは政治です。同性婚、どうか立法を。頑張ります」と語りました。
 会場で見守っていた方たちからは時折、拍手が起きたり、声援が送られたりしていました(ヤジなどはありませんでした)
 政党によって考え方や政策に違いはあれど、こうして主要な全政党の方がプライドイベントに足を運び(特にスピーチの予定がない議員も来てくださって)、LGBTQコミュニティにアピールするようになったことには、やはり感慨を禁じえません。


 この後、11時半からは「CheeRing School」のジュニアなみなさんによるチアリーディングのパフォーマンスが行なわれましたが、12時からのパレードスタートに向けて出発地点に移動したため、見ることができませんでした。
 
<パレードの様子は、レポート:TRP2024(4)をご覧ください>

 史上最多の60ものフロートが行進したプライドパレード。私はチーム台湾を見送った後、13時45分頃に引き上げ、プライドステージに戻りました。
 14時からは、MCのブルボンヌさん、長谷川ミラさんが登場し、各国駐日大使館大使によるスピーチが行なわれました。
 国で言うと、デンマーク、台湾、米国、EU、ベルギー、オーストラリア、カナダ、ドイツ、メキシコ、英国、フランス、アイルランド、チェコ、ギリシャ、リトアニア、イタリア、フィンランド、ルクセンブルクの大使や公使の方などが登壇しました。
 デンマークからは、ちょうど訪日にしていたマリー・ビエアデジタル化大臣兼ジェンダー平等化大臣がスピーチしました。「ここに来られてすごくうれしいです。愛をお祝いする日、自分らしくあること、愛する人と一緒にいる権利を祝う日です。多様性と平等、人権尊重の記念日です。LGBTQの家族と自由を守ること、全ての人が自分らしくある権利。人類は虹のように美しい多様な色を持っていますが、深刻な問題もあります。昨年は世界中でヘイトや暴力が吹き荒れ、一部、権利も後退しています。許されないことです。前進すべき。デンマークでは35年前、世界で初めて登録パートナーシップ制度を作りました。平等な権利を守る努力を続けています。さらに今年は、トランスジェンダーが手術なしで法的性別変更できるようになります。強力な市民との連携で、LGBTQの権利と自由を守るために努力することを誓います。アンデルセンの「みにくいアヒルの子」という童話を思い出しましょう。子どもの頃、他の子と違うからといじめられていた子が、美しい白鳥になりました」 
 台北駐日経済文化代表処の謝長廷氏は、「台湾はアジアで唯一、同性婚を認める国となってから5年が経ち、1万人のカップルが登録し、400人が国際結婚しました。愛の多様性は重要な人権の一つとして尊重されています。同性婚支持率は、以前は30%だったのが、62%にもなりました。アジアの他の国でもできることです。日本も頑張ってください。全力で支持します。祝福します」と語りました。
 ラーム・エマニュエル駐日米国大使は、「そう遠くない未来に結婚できるようになります。包摂的な社会になります。札幌高裁で違憲判決が出ました。支持しています。昨年は国内法も制定されました。自治体が条例をつくったりもしています。愛に基づき包摂する世界の実現を目指し、平等のために闘いましょう」と語りました。
 ジャン=エリック・パケ駐日欧州連合(EU)特命全権大使は、「ここに来て一緒に歩けたことを誇りに思います。音楽があり、喜びや愛にあふれた行進でした。みなさんが同性婚でき、性自認で差別されない平等な社会を目指しましょう」と語りました。 
 アントワン・エヴラー駐日ベルギー大使は、「ベルギーは2003年、世界で2番目に同性婚を実現しました。私も4年前に同性婚しています。仕事でも差別されません。みなさんも同じ意見だと思います。ホモフォビアと闘い、平等な社会を目指しましょう」と語りました。 
 ジャスティン・ヘイハースト駐日オーストラリア大使は、「オーストラリアは一人ひとりの人権を尊重し、安心して暮らせる社会を目指しています。昨年はシドニーでワールドプライドのマルディグラが開催されました。みなさんを応援しています」と語りました。
 カナダ大使館のデボラ・ポール臨時代理大使は、「単なるお祭りにとどまらず、強く連帯していくことに重要な意味を感じます。社会から取り残され差別される人の希望の光となるよう、LGBTQの権利を守ることを重要な優先課題とし、協力して活動していきましょう。カナダは2025年の万博でもパビリオンで多様性を取り上げます。これからも強く変えていきましょう」と語りました。
 メキシコ大使館のサウル・サンブラーノ首席公使は、「メキシコでは性自認などに関わらず誰もが自分らしくいられ、愛し、LGBTQに対する差別や力と闘い、婚姻平等を推進しています。メキシコはドイツと共同で2026年までERC※の議長国を務め、LGBTQの権利擁護に努めています」と語りました。
※ERC=Equal Rights Coalition。LGBTIQの人権確保を目指す国際的な政府間組織で世界42ヵ国が加盟しています。日本は未加盟です。



 お昼ごはん&トイレ休憩のため、いったんステージを離れ、その間、雨が降ってきて、広場にいたみなさんもテントの中に避難したりしていました(傘なしでパレードを歩いていた方も多かったと思います…)
 15時10分、八方不美人のみなさんがステージに登場し、「パレードおつかれさまでした! 雨雲吹っ飛ばすぞー」と言って、パレードのためにつくった曲「地べたの天使たち」を熱唱。会場も大盛り上がりでした。続けて「死んで」という物騒な歌詞(しかもサビ)の「罰をくらえ、愛で」(でもお客さんはみんな笑顔)、「愛なんてジャンク!」を披露し、MCでエスムラルダさんが「私も経験しましたが、昔は命を懸けてパレードをやってました。なので、ぜひスタッフにおつかれさまと声をかけてください」と、ドリアンさんが「私はレインボーという言葉が好き。誰も否定しない。祝福しあう言葉。マイノリティが辛い目に遭う現状に心を寄せて、虹の旗の下にパレードを続けていきましょう」と、ホイみさんが「私は最初は沿道で見ていた人でしたが、徐々に輪に入っていって、今ではこのようなステージに。フロートから、かつての自分のような方たちの姿を見て、楽しんで!おめでとう!と心から思いました」と、それぞれにいいことを言って、軽快なリズムの「そこどいて!」、そして新曲の「野良の拳」を披露。会場のみなさんも大きな拍手を送っていました。



 昨年に引き続いてのAISHO NAKAJIMAさんのライブは、さすがの、確固たる芯のようなものを感じさせる、クィアでクールでカッコよさが際立つパフォーマンスでした。衣装の着替えもあり(その間ダンサーさんたちが盛り上げてくれました)、TRPのステージにかける意気込みを感じさせました。


 ドラァグクイーンのショーの前に、公式の催しとして、昨年亡くなったオナンさんとryuchellさんの追悼の時間が設けられました。オナンさんの映像がスクリーンに映し出されるなか、MCのブルボンヌさんがオナンさんについて、自分は初めはドラァグって派手に着飾る存在だと思っていたけど、オナンさんの「開くの。もっと開くの。そうすれば幸せになれるわ」というパフォーマンスに心を打たれ、ドラァグクイーンとは人々にメッセージを伝える存在でもあるんだと気付かされたと語りました。ryuchellさんも同様に、TRPのステージのパフォーマンスなどの映像が流れるなか、一緒にフロートに乗ったときのことや、ryuchellさんの勇気を讃える言葉が語られ、最後にお二人を追悼するTRPからのメッセージも映し出され、会場からも拍手が送られました。私たちのコミュニティにとって本当に大切な、特別な時間になりました。


 「DRAG QUEEN SHOW」は、今をときめく(テレビにも出たりして実力も知名度も十分な)次世代をクイーン、Vera Strondh(ヴェラ・ストロンジュ)さんのショーで幕を開けました。キックボードに乗って颯爽と登場し、twerkやvogue femmeなどイマドキなダンスの技を次々に繰り出し、会場を熱くさせていました。

 2組目は言わずと知れた、もはやレジェンドの域に達しているとも言えるバビ江ノビッチさん。これまで数々の(初めはメイリームーさんとエンジェルジャスコさんという豪華クイーンだった)2人のクイーンをバックに従えての往年の名曲ショー(ティナ・ターナーの「プラウド・メアリー」とか)を届けてくださいましたが、今回もそんな感じで大いに楽しませてくれました。貫禄のステージでした。

 続くレイチェル・ダムールさんの音源はちゃんみなさんの「美人」。恭しくスイカを捧げ持って登場し、ゴージャスなヘッドセットを取ってカフィーヤをかぶり(よく見ると着物の帯に「PALESTINE」の文字や旗が描かれていました)、最後の「YEAHHHH!」のところでシャウトし、全身全霊でメッセージを伝えていました。観客席からひときわ大きな拍手と歓声が上がっていました。


 世間では金融評論家としても活躍している肉乃小路ニクヨさん。新妻聖子さんの「ひまわり'SUNWARD'」という中島みゆきさん作詞作曲の名曲を心を込めてパフォーマンスしてくれました。魂がふるえるような、深い感動を覚えた方、少なくなかったと思います。

 そしてトリを飾ったのは今年も枝豆順子さん。大人気のODOOJIのダンサーさんたちも参加し、素晴らしくハイクオリティなダンス・パフォーマンスでオーディエンスを魅了しました。最後にキッズ・ダンサーも登場してみんなでいっしょに楽しみましょう的なショーになったのは、新境地ですね。



 毎年そうですが、ひとくちにドラァグクイーンと言ってもこんなに多彩で多様なのだということや、二丁目のドラァグクイーンカルチャーの最良の部分を世間の方たちに知っていただく機会にもなったと思います。素晴らしかったです。

 観客席エリアが超満員になっていたなか、與真司郎さんが登場し、MCのお二人とともにトークを繰り広げました。同性愛は悪いことだと思っていて(「そんなん言ったらわたし極悪人だよー」とブルボンヌさんがフォローしていて素敵でした)、こんなの自分一人だけだとずっと孤独を感じていて、日本では誰にも言えず、アメリカに渡るしかないと思ったこと、向こうでもオープンにできなくて友達作りも大変だったということ、でも、男どうしで道端でキスしてたりするのを見たり、それを誰も気にも留めない様子を目の当たりにして、意識が変わっていったということ、そして昨年のカミングアウトを決意するに至った思いなどを語ってくれました。優しく受け容れてくれたファンのみなさんに感謝しつつ、「あきらめずに闘っていきましょう。同性婚実現を一日でも早く」ということも言ってくれました。 

 そして大トリのちゃんみなさんのライブです。レイチェルさんがトリビュートした「美人」もやってくれましたし(あとでちゃんみなSTAFFアカウントがXでレイチェルさんにお礼していたのも素敵でした)、MCで「愛するフェスに来れてよかった」「花粉症で苦しんでたのですが、みなさんのおかげで元気になりました 勇気を持って声を上げてくれるみんなに感謝!」「みんなのバックにあたしがついてるからね」と言ってくれたのも素敵でしたが、何よりも、純白だった衣装を、ダンサーさんたちが手のひらに塗った絵の具でレインボーカラーに染めていくというパフォーマンスにシビれました。実に熱い、カッコよくて素晴らしいパフォーマンスでした。




 最後に共同代表の杉山文野さん&山田なつみさんが登場し、ご挨拶しました。杉山さんは、南定四郎さんと歩けたこと、沿道で子どもたちが手を振ってくれたことの感慨を語り、実は会場の予約の関係でTRPは13ヵ月前から準備している、今年は本当にタフだった、とも語っていました(感謝の拍手)
 そして、まさかの展開だったのですが、9年間にわたって総合司会をつとめてきたブルボンヌさんの卒業が発表されました。ブルボンヌさんは、30年前、大学生だったときにゲイ雑誌でパレードの開催を知り、正直、無理だ、正気じゃないと思ったけど、当日、パレードを見に行って、楽しそうな様子を見て、気持ちが変わった、翌年はドラァグしてオープンカーに乗って行進した、パレードは人を変えるんです、私が証明です(笑)という素敵な話をしてくれました。そんなブルボンヌさんに花束が贈呈され、あたたかなフィナーレとなりました(本当におつかれさまでした)



 終わったらドッと疲れが出て足も棒のようでしたが、そういえば見てないと思い、帰りがてら渋谷のPARCOに立ち寄ってみることにしました。今年もレインボーフラッグが掲出されていただけでなく、昨年TORAJIROさんの作品が描かれていたLOEWEストア横のアートウォール(外壁)に、マイノリティのフラッグから着想を得た作品を発表してきたできやよい氏の作品が描かれると告知されていたからです。外壁に描かれていたのは《 Polysexuality 》という作品でした(ポリセクシュアルとは、男女に限らず複数の性を恋愛対象とする性的指向のこと)。もう1箇所、オルガン坂ウィンドウにも《 LGBT》とかが掲示されていたと思うのですが、雨も降ってましたし、オルガン坂がどこかを調べる余力すらありませんでした…(TRPが終わった後、雨が本降りになりました。神様が待ってくれたんでしょうね)



 1日目の中止は残念でしたが、土曜、日曜のTRPのプライドステージ、出演してくださった全てのみなさんがTRPのために(LGBTQコミュニティのために)思いを込めて特別なパフォーマンスを披露してくださっていて、本当に素晴らしかったです。何度となく感動し、熱いものがこみ上げました。

 図らずも2日間となってしまいましたが、こうしてTRPが過去最大規模で成功を収めたこと、本当にたくさんの若い方たちがSNSに「楽しかった」と投稿していたこと、本当によかったと思います。一度でいいから取材とか抜きにしてふつうに楽しんでみたいです(とか言いながら土曜日は1杯だけお酒も飲んでしまいました。暑い中、あのお祭り空間で飲むビールは最高ですね!)
 
 1日に15万人もの方たちが代々木公園に詰めかけるイベントで、暴力事件などもなく、極めて平和的に開催されたということ自体、本当に奇跡だと思います。トランスジェンダーに対する殺害予告が発せられる時代ですから、アンチの人たちによるテロのような攻撃が起こらないとも限らない、そういうなかで、誰でも入れるような公園で(今年はセキュリティの人も見かけましたが)いかに安全に開催するかということは、規模が大きくなればなるほど難しい課題になると思います。(1日目の強風による中止の判断についても「英断だと思う」という声が上がっていましたが)主催の方たちの、参加者の安全を何よりも重視する姿勢に感謝と敬意を表します。
 
 ドラァグクイーンのショーの多彩さ・多様さがまさに象徴していると思いますが、一色に塗りつぶすのではなく、多彩な色を包摂しながら開催されたTRP2024は、まさに「“性”と“生”の多様性」を祝福する祭典であり、ありのままの自分を表現できるイベントだったと思いました。これからも真の意味で豊かな社会の実現を目指す自由なイベントであり続けてほしいと思いました。
 主催者のみなさん、ボランティアスタッフのみなさん、出演者やブース出展者や協賛企業などのみなさん、本当におつかれさまでした。ありがとうございました。

(取材・文:後藤純一)

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