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レポート:Studio Inn-pact(淫PACT)
大阪は天王寺公園北口にあるレンタルスペース「Studio Inn-pact 淫PACT」をご紹介。大阪で本格的な工口クラブイベントが開催できる貴重なハコです
例えば二丁目で工口く遊びたいと思ったら、D-light(とか時にはAiSOTOPE LOUNGE)でも本格的な工口イベントが開催されますし、DOCKやDUMPに行ったり、呑んだあと近隣のヤリ部屋や24に泊まったりもできて、選択肢がいろいろありますが、大阪はどうかというと、以前は週末、堂山で(ミナミや新世界で)遊んだ帰りに北欧館(やロイヤル)に泊まったりできましたが、残念ながらどちらも無くなってしまいましたし、EXPLOSIONで堂山六尺男児や、JOCKSTRAP DRAGONなどのセクシー系イベントが開催されたりあちこちのバーで六尺飲みイベントなども開催されているのですがそこで「完結」できるわけではなく、たぶん悶々としながら帰る方もいらっしゃるはず…。もっと大阪で本格的な工口イベントができるハコはないのでしょうか…。実はあるんです。それがイベントスペース「Studio Inn-pact 淫PACT」(以下「淫PACT」)です。
以前民泊で使用していた民家をリノベーションし(だからInn-pactなんですね)、地下に防音が完璧なスペースを設け、DJがプレイしたり、ケツ掘りブランコでプレイしたりできます。たとえDJがいないときでも、1階から音楽を地下のJBLとBOSEのスピーカーにシェアリングして、かなりいい音が流れます(ヘタなクラブより音がいいかも)。1階では受付の前にソファがあり、ドリンクを飲んだりしゃべったりでき(電子タバコなら喫煙も可能です)、2階にはクロークと、マットが敷いてある部屋もあって、ゆったりくつろいだり寝そべったりできます。
一昨年には「よつんばいナイト」なども開催されましたし、いろんな方が企画を持ち込んでイベントを開催し、ハコ自体も不定期にイベントを開催しています(撮影などでの貸出しもしています)
たまたまベアプーで大阪に行ったとき、ちょうど翌日にここがオープンしている(「ドレスコードのある飲み会」が開かれる)ことを知って、これはチャンス(今でしょ)と思い、取材させてもらいました。
スタッフのみなさん、この日はクローク用の荷物を入れるためのボックスを新たに設置するということで、午前中から、オープン直前までバタバタと準備していらっしゃいました。
気温30度超えの暑い日でしたが(ベアプーがこの天気だったらよかったのに〜)、14時のオープンと同時にお客さんが次々、どんどん、途切れなく入ってこられました。参加申込みしてた方の大半が最初の30分以内に集合してて、スゴいと思いました(クラブイベントではなかなかないことです)
1階で受け付けして、2階のクロークで荷物を預けるのですが、その横にシャワーが1つあって、でもみなさん一斉に来られるので整理券をもらってシャワーの順番を待つシステムになってました。2階にマットを敷いたスペースがあるので、そこで座ったり寝そべったり、「ご挨拶」したり。1階の談話スペースはさらに和やかで、お酒を飲みながら知り合いとしゃべったり(ベアプーも話題になってました)
地下のケツ掘りブランコの設置されているフロアに降りてみると、それはもう…大胆に奔放に自身を解放し、日頃のストレスを発散していらっしゃる方が大勢いらっしゃいました。指をくわえて眺めてるだけという方はほとんどいませんでした(それもスゴいと思います)
みなさん思い思いに自由に楽しんでいていいなぁと。「楽園」感、ありました。
聞けば、常連さんが自発的にスタッフ的なこともお手伝いしてくれているそうで(呼び鈴が鳴るたびに誰かが玄関の鍵を開けないといけないのですが、その役をやってくれたり)、なんだか部活かサークルみたいな、「俺たちのこの場所を大事にしよう」みたいな空気感があって、素敵だなと思いました。
二丁目のD-lightのイベントとかもそうですが、工口イベントに集う方たちってみなさん、紳士的だったり、常識的で人当たりのいい、実に感じのいい方が多いです。それでいて工口いわけですから、たまらないですよね(惚れてまうやろーって感じです)。お客さん40〜50人くらいいらっしゃったと思いますが、もっと一人ひとりとじっくり知り合いたかったかも…好きです、大阪の人(はあと)
そんなことを思いながら、後ろ髪ひかれる思いでハコを後にしました。日曜の午後の夢のようなひととき(昼下がりの情事)でした。
東の「D-light」、西の「淫PACT」。日本では数少ない、本格的な工口イベントができるハコの双璧じゃないでしょうか。
お客さんで参加してみたい、イベントを主催してみたいと思う方はぜひ公式Xアカウントをフォローしてみてください。(なお、コンタクトはすべて公式XアカウントのDMからとなっております)
最後に、淫PACTを運営している方が、どうしてこのハコを始めようと思ったのかをお聞きしましたので、お伝えします。例えば銭湯でハッテンとか、人数を偽ってホテルで乱パとか、一般の施設で注意されたりペナルティを受けたりするようなケースもあるなか、安心して、堂々とそういう目的で利用できる場所があったほうがいいんじゃないかと思っていたということが一つ。それから、以前、NYのお友達の家のホームパーティに参加したとき、リビングでは飲み食いしながらほがらかに談笑しつつ、扉開けっぱなしのベッドルームではケツ掘りブランコが設置されていて赤い照明で、っていうのがとてもいいなと思って(素敵ですね)、かと言って日本ではそんなパーティができる家はそうそうないし、たまたま民泊で使ってた一軒家があったので、ここをそういう場所にしたらいいんじゃないかと思ったんだそうです。
ハッテン場とかだと、事前にどんな人が来るかを把握することはできないわけですが(なので、ごくまれに問題が起こったりも…)、淫パクトの場合は会場の案内の都合もあって事前にLINEでやりとりするため、参加者の方の連絡先がわかっていて、法に触れるようなことをしないという事前の確認もしているそうで、そういうところでも安心感があるなと感じました。安心して思う存分遊べるハコ、「節度を持って節操のないことができる」ハコ。理想的じゃないでしょうか。
余談ですが、僕は学生時代京都に住んでいて、堂山にも時々行ってたので、クラブデビュー(クリストファー)もハッテン場デビュー(東梅田ローズとかadanとか)も大阪で、東京に引っ越してからもEXPLOSIONのイベントやバナナホールでの「DIVA JAPAN」に出演したり、『バディ』編集部時代には「SWITCH」や「PLuS+」などのイベントや「クランプテリトリー」「MIX ROOM」などのお店に取材に行ったこともあり、「いにしえ」の時代から多彩な大阪のゲイシーンに接してきて、いろいろな思い出や思い入れがあったりします(ちなみに淫PACTを運営している方はそういった大阪のゲイシーンの中心で活躍してきた方です)
大阪には男臭い感じのイケてる兄貴が多いので(※個人的な感想です。でもきっと同意してくださる方、多いはず)、そういう方たちがたくさん集まって盛り上がる工口イベントがもっとあったらいいのになと思いますし、何か(例えば東京だったらGWのイベントやSUMMER BLAST、名古屋だったらNLGR+、沖縄だったらベアビーチパーティやルネサンスのような)ゲイが大勢集まり、出会いやハッテンが期待できるようなワクワク感のあるイベントウィークエンドのようなものがあると、地方や海外のゲイの方たちもたくさん集まり、さらに大阪のゲイシーンが活性化するのではないかと思いました。そういうときに既存のクラブやゲイバーに加えてこの淫パクトという魅力的なハコが活きる気がします。
(取材・文:Junchan)
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SCHEDULE
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- 10.05ふくしまレインボーマーチ
- 10.05BEAR-TRAIN
- 10.05第2回東京SPAMナイト
- 10.06ぐんまレインボープライドパレード