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毎日新聞の性的少数者連載がファイザー医学記事賞優秀賞に

 毎日新聞くらしナビ面に長期連載中の「境界を生きる」が、第29回ファイザー医学記事賞優秀賞に選ばれ、東京都内のホテルで30日、表彰式が行われました。

 同賞は優れた医学・医療記事を表彰するため、1981年にアップジョン医学記事賞として設立され、大手製薬会社ファイザーが継承したものです。これまでの受賞記事は158点にのぼり、単行本としても44点が出版されています。

 今回のファイザー医学記事賞では、2009年度に全国の新聞に掲載された記事135点の中から、大賞2点、優秀賞4点が選ばれました。審査員は石川広己(日本医師会常任理事)、岸本葉子(エッセイスト)、高久史麿(自治医科大学学長)、谷口隆(前厚生労働省大臣官房技術総括審議官)の4名(敬称略)でした。

 「境界を生きる」は性的少数者の子どもを取り巻く課題を考えるキャンペーンで、昨年9月にスタートしました。毎日新聞生活報道部の丹野恒一、五味香織という記者の方が担当しています。受賞したシリーズでは、染色体やホルモンの異常で男女の区別が不明確な性分化疾患に光を当て、診断基準もない医療界の実情や当事者の苦悩をルポ。その後も、医療や学校現場の対応が遅れている子どもの性同一性障害などを取り上げてきました。
 当事者の方たちへの取材をていねいに重ね、記者の方は「性別の境界を生きる人々は決して特別な存在ではない」と思うようになり、「多くの人は、その数限りない組み合わせの中から、たまたま典型的な形でそろっただけの存在なのだ」と語るようになりました。ちょっと感動的な、とても意義のある記事でした。

 また、そうした記事がこの名誉ある賞に選ばれたことは、セクシュアルマイノリティの抱える問題の社会性(公に理解や支援が必要な課題であること)が認められたということでもあり、喜ばしい限りです。

 大賞には神戸新聞の「ひょうごの医療」と信濃毎日新聞の「笑顔のままで 認知症-長寿社会」が、他の優秀賞には「がん患者学講座 『伴走者』からの伝言」(愛媛新聞)、「依存症 回復への扉」(沖縄タイムス)、「女性と薬物依存」(読売新聞)が選ばれています。

 

ファイザー医学記事賞:「境界を生きる」が優秀賞に(毎日jp
http://mainichi.jp/select/science/news/20101001ddm012040073000c.html

 

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毎日新聞で性同一性障害について連載
http://gladxx.jp/news/2010/267.html

毎日新聞に性分化疾患と性同一性障害についての記事
http://gladxx.jp/news/2010/09/576.html

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