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ティム・クック氏がアップルを継ぐなら「ゲイにとっても新しい時代の幕開け」

2011年01月23日

 米アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が17日、病気治療に専念するため、ティム・クック最高執行責任者(COO)に職務を一時的に任せると発表しました。「カリスマ不在でも業績面の快走は当面、続きそう」「ジョブズ氏がいようがいまいが、アップルの成長がすぐにスローダウンする兆しは見えない」と経済紙が伝える一方、ティム・クックとはどんな人物なのか?というところもにわかにクローズアップされています。

 シリコンバレーのゴシップサイト「Valleywag」は、「スティーブ・ジョブズが戻らず、ティム・クックがアップル社を継ぐことになれば、アップル社だけではなく、ゲイにとっても新しい時代の幕開けを意味するだろう」と報じています。このニュースは米国のゲイムーブメントにおける機関誌的役割も果たしている『Advocate』誌でも取り上げられていますし、一部の日本のオンラインニュースにも翻訳されました。

 「Valleywag」は、ティム・クック氏が「これまでに一度も結婚せず」「私生活のことはいっさい語らない」ことから、ゲイではないかと思ったが、それを裏付けるような「2つの有力な情報を得た」と書いています。
「あるハイテク企業の幹部がアップル社のベテラン経営陣の人から『もしクックが性的指向をカミングアウトしたとしてもアップル社はそれを支援するし、今後リーダーとして役割を発揮していくうえでは(プライベートも公にすることが求められるので)むしろ奨励されるだろう』と聞いたことがある。それと同時に、クックのカミングアウトがアップル・ブランドに影響を及ぼすのではないかという心配もしていた」
「クック氏はきっと、遠からず、マイクロソフト社の役員であるリサ・ブランメル氏やグーグル社の副社長であるメーガン・スミス氏の後塵を排し、シリコンバレーで最も影響力を持つオープンリー・ゲイ※の人物になれるだろう」(※アメリカではレズビアン女性に対しても「gay」と言うことがあります)
 

 スティーブ・ジョブズ氏の時代には、何度かゲイ・コンテンツの検閲が行われたことから「スティーブ・ジョブズはゲイ嫌いなのでは?」と言われていました。本当にティム・クック氏がゲイなのかどうかはわかりませんし、正式なカミングアウトを待たなければいけませんが、もしそうだとしたら、まさに「ゲイにとって新しい時代の幕開け」になるのではないでしょうか。(後藤純一)



Is Apple's New Honcho Gay?(Advocate.com)
http://www.advocate.com/News/Daily_News/2011/01/20/Is_Apples_New_Boss_Gay/

Meet Apple's New Boss, The Most Powerful Gay Man in Silicon Valley(Valleywag)
http://gawker.com/5736917/meet-apples-new-boss-the-most-powerful-gay-man-in-silicon-valley

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