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ハワイ州でシビルユニオン法案が採択されました

2011年02月14日

 イリノイ州に続き、ハワイ州でもシビルユニオンが認められそうです。
 2月11日、ハワイ州の下院議会は、10年以上にわたる議論の末、31対19の賛成多数でシビルユニオン法案を採択しました。上院は先月、同法案を採択しています。ニール・アバクロンビー知事はこれに署名するとみられています。

 アメリカで同性婚(または結婚に準じる権利)を求める運動が始まったのは、実はハワイ州です。
 1991年、3組のゲイ&レズにアンのカップルが、結婚の権利を求めて裁判を起こしました。1993年、ハワイの州最高裁は「同姓婚を認めないのは州憲法に違反する」という画期的な判決を下し、アメリカで初めて同性カップルの権利を認めました。全米を揺るがしたこの判決は、1996年、連邦議会による結婚防衛法(合衆国政府は結婚を男女に限るものとみなし、同性婚が認められた州で結婚しても他州では無効とする法律)の成立を促しました。1998年、ハワイ州でも住民投票によって同性婚を禁止するよう州憲法が改正され、代わりに議会ではドメスティックパートナー制度(一部の権利を認めるもの)が可決されました。
 それ以来、ハワイでは何度となくシビルユニオン(男女と同等の権利を認める法)が議論されてきましたが、2010年、ようやく州議会で採択されました。しかし、リンダ・リングル知事によって拒否されました(詳しくはこちら)。そして今回、ようやく、念願のシビルユニオンが実現する見通しとなったのです。

 同性婚の実現を求める「Freedom To Marry」という団体を創設し、アメリカの同性婚の父とも言われるエヴァン・ウルフソン氏は、1993年の画期的な判決を引き出した弁護士の一人でした。(彼は『Time』誌による「世界で最も影響力を持つ100人」の1人にも選ばれています)
 エヴァン・ウルフソン氏は今回のシビルユニオン実現について「これはすべての家族にとっての勝利です。多くのカップルの絆を強め、誰からも何も奪わない。そしてコミュニティを強くするのです」と語りました。(編)
 

Hawaii Passes Civil Unions(Advocate.com)
http://www.advocate.com/News/Daily_News/2011/02/11/Hawaii_Legislature_Passes_Civil_Unions/

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