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ウガンダの国会は反ゲイ法案の審議を延期しています

2011年05月31日

 先日お伝えした、ウガンダ国会がゲイを死刑にできる法案を成立させようとしている件(詳しくはこちら)の続報です。

 All Outが世界190カ国から50万人以上もの署名を集め(「世界のムーブメントがどれだけパワフルかを垣間みることができた。参加してくれて本当にありがとう。あなたは、誰も恐怖や恥を感じずに生きていける世界をつくるための歴史的な闘いの一員だ」というお礼のメールがAll Outから届いた方も多いと思います)、他の署名も合わせて約200万人もの抗議が、ウガンダに届いたそうです。
 また、アメリカ合衆国のオバマ大統領やヒラリー・クリントン国務長官、オーストラリアのケビン・ラッド外相をはじめ、欧米の政治指導者もこの法案に対し、非難の声明を発表しました。
 この前例のない規模の国際社会からの抗議を受け、今国会でこの法案が可決される事態は避けられました。

 しかし、ウガンダは、この法案を完全にお蔵入りにしたのではなく、審議を延期し、棚上げにしている状態だといいます。David Bahati議員は「次の議会で再び法案を提出する」と述べているそうです。
 人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチのマリア・バーネット氏は「問題はまだ去っていない」「長い闘いになる」と語りました。

 ウガンダは政情不安の状態にあり、ヨウェリ・ムセベニ大統領は原油や食糧品の価格高騰に対する国民の抗議から目をそらすためにこの反ゲイ法案を持ち出したのだと、複数のコメンテーターが語っているそうです。(編)


Uganda anti-gay bill 'shelved by parliament'(BBC)
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-13392723

Uganda bill back on table(Starobserver.com.au)
http://www.starobserver.com.au/news/2011/05/20/uganda-bill-back-on-table/52509

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