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アメリカ大使館がLGBTプライド月間を記念し、レセプションを催しました

2012年06月06日

「アメリカでは、6月をLGBTのプライド月間としています。知っていましたか? オバマ大統領がこのように宣言をするんですよ→http://www.state.gov/r/pa/ei/pix/lgbt/2012/191062.htm」とのつぶやきが、ゲイの間でもちょっと話題になっていたアメリカ大使館。大使館の公式サイトを見ると、現在、このオバマ大統領のLGBTプライド月間宣言がニュースのいちばん上に表示されています。オバマ大統領は、6月1日に発表したLGBTプライド月間宣言の中で、「ごく普通の米国民は、世代から世代へと、すべての人にとっての自由および公平、そして法の下での完全な平等へ向け、誇り高く、厳しい道のりを歩んできた。また、LGBT団体は、真のアメリカン・ストーリーに誇りある1章を書き加えた」と述べているそうです。

 そして、6月4日には、LGBTプライド月間を記念して大使公邸でレセプションパーティを催し、LGBT議員の方や、LGBTの団体の方などが招待されました。
 大使館のFacebookのページを見ると、石坂わたるさんや石川大我さんといったオープンリー・ゲイの議員さん、東京レインボープライドの乾さんが写っている画像が大きく掲載されています。ほかにも、人権団体の方、民間企業の方、サポーター、他の国の大使館の方、学生リーダーなどが招待されたそうです。
 パーティでは、先日の東京レインボープライドにも来場したオープンリー・ゲイのパトリック・リネハン総領事がスピーチ(その夫のエマーソン・カネグスケさんも来場)したほか、世田谷区議の上川あやさんにWoman's Encourage Awardが贈られました。
 
 昨年12月、ヒラリー・クリントン国務長官がジュネーブで「同性愛者の権利は人権です」というスピーチを行い(詳しくはこちら)、オバマ政権が国際社会でも同性愛者の権利擁護を進めていく方針を明確にしましたが、アメリカ大使館はそれ以前から日本でゲイ支援の活動を展開してきました。
 昨年11月には、学生団体JAZとの共催で「グローバルリーダシップ 知っておきたい2つのこと」というイベントを開催し、東京プライド代表の門戸さんらをゲストスピーカーに招き、LGBTの人権問題について語り合いました。
 今年2月には、二丁目のコミュニティセンター「akta」を会場に東京プライドとの共催で「ダイアローグat akta」というイベントを開催しました。アメリカ大使館の人権担当者の方が、クリントン国務長官のスピーチの内容を中心に、LGBTの人権について語るというものでした。
 また、今年5月にはShin Koyamada Foundationとの共催で「LGBTの誇り-社会を変える方法とは-」というイベントを開き、LGBT人権擁護団体「グローバル・イクオリティ・カウンシル」のマーク・ブロムリー代表がLGBTの権利向上を進める上でNGOが果たす役割について講演しました。

 ちなみに、上記のレセプションパーティにはフィンランド大使夫妻も出席し、LGBTプライド月間を祝福しました。フィンランド大使館の公式サイトによると、フィンランドの「SETA」というLGBT人権擁護団体の会長がタルヤ・ハロネン前大統領だったり、今年2月に行われた大統領選の決選投票では、ゲイだと公表したペッカ・ハーヴィストが2位につけ、互角の闘いを見せた(もしかしたら、ベルギーに続き、ゲイの大統領が誕生していたかもしれない)そうです。
 
 世間ではあまりニュースにはならないかもしれませんが、こうしてゲイフレンドリーな国の大使の方たちが積極的にゲイ支援に動いてくださるのはたいへん心強いこと。勇気づけられます。

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