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フランス内閣、同性婚法案を閣議決定

 今年6月にフランスのオランド政権が来年同性婚を通す予定だというニュースをお伝えしましたが(詳しくはこちら)、11月7日、同性婚と同性カップルによる養子縁組を合法化する法案が閣議決定されました。

 フランスでは1999年にPACS(市民連帯協約)というパートナーシップに関する法律が制定され、同性カップルにも結婚とほぼ同等の権利が与えられるようになりました(が、養子縁組などは認められていません)。しかし、完全な平等を求める運動も継続的に行われており、同性婚と同性カップルの養子縁組の合法化を公約に掲げたフランソワ・オランド氏が大統領に就任したことで、にわかに実現可能性が高まってきたものです。
 今回閣議決定された法案は、来年1月に議会に提出され、2月か3月には採決が行われる見込みです。

 『ル・モンド』紙と世論調査機関「イフォップ」が発表した世論調査では、同性カップルに結婚する権利を認めることに賛成する人は65%で、多数を占めました。が、養子縁組の権利を認めることについては賛成が52%にとどまり、世論が割れている状態だそうです。

 フランスでは未婚女性の人工授精は違法なので、血のつながった子がほしいレズビアンの方は国外で人工授精を受ける必要があり、ゲイの人も国外で代理母を探さなくてはなりません。養子縁組を望む場合は、独身として申請し、法の抜け穴を使えば可能ですが、同性カップルが破局したり死別したりしたとき、「非公式な親」には子どもに関する権利が一切認められません。
 実際に同性カップルに育てられる子どもは増えており、仏国立人口研究所(INED)の統計によれば約4万人に上るそうです。少なくとも片方の親が同性愛者である子どもたちを含めれば、その数は30万人に達するとも言われています。

 AFPのニュースでは、フランスで「2人の母親」に育てられたトマさん(27歳。仮名)のことが紹介されています。「僕は生まれた直後から2人の母親に育てられました。でも、それで悩んだことは全くありません」。トマさんは、国外で行われた人工授精によって生まれました。「今まで隠し事をされたことはありません」
 マリオン・ベルセロさん(24)も「2人の母親」に育てられた方だそうです。「両親は高校生の時に出会い、私がまだとても小さなときに離別しました。母は後にその理由を、男性よりも女性の方が好きだからだと説明してくれました。今までそれを気にしたことはありません。大事なのは与えられる愛情です」。そんなマリオンさんも、幼い頃は家族について聞かれると、あいまいな答えでお茶を濁していたといいます。
 AFPの取材に応じた小児精神科医の過半数は、同性カップルの結婚と養子縁組を合法化しても、子どもたちに出生の経緯をきちんと説明しさえすれば問題はないと答えたそうです。

 こうして現に親として子育てを行っているゲイ&レズビアンがたくさんいて、医師のお墨付きも得られているにもかかわらず、同性カップルの養子縁組に反対する人が多いのは、カトリック教徒が多数を占めるからだと見られています。カトリック教会だけでなく、イスラム教やユダヤ教の団体などからも懸念が出ているほか、100人を超える国会議員や多数の市長からも反対意見が出ているそうです。

 エロー首相は、同性婚の合法化は、社会の変化を反映し、社会的公正を図るための措置だと語りました。また、結婚していない同性カップルが養子縁組する権利などについては別の法律で対応するとし、今後のさらなる議論の可能性を残しました。


フランス内閣、同性婚の合法化法案を閣議決定(CNN)
http://www.cnn.co.jp/world/35024194.html

「うちの両親はゲイ、だから何?」 同性カップルの子育てめぐり揺れるフランス(AFP)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2909405/9726544?ctm_campaign=txt_topics

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